フクジュソウが咲いています
晴れた日にはフクジュソウが開花しています
2021年2月7日
フクジュソウは晴れた日の日中は花を開いていますが、夕方や曇りの日は閉じてしまいます。晴れていても空気の冷たい午前中は、まだ閉じていることも多いので、お昼前後がおすすめです。
太陽の光と熱をしっかりと受け止められるよう、花はパラボラアンテナのような浅いお椀型をしています。
花の中心を温めることで、花粉を運ぶ昆虫を呼び寄せる効果があると考えられています。昆虫たちにとってはまだまだ寒さの厳しい季節、あまり活発に動けないところですが、ぽかぽかと暖かそうな花を見つけて飛んでいくのかもしれません。
和風庭木見本園にある濃いピンクの花(左の画像のもの)とその隣にある淡いピンクの枝垂れ梅が早咲き品種です。
「紅梅」という言い方がありますが、これは赤い花のウメを指すのではなく、枝や幹を切った時に「材」の部分が赤いものをさします(緋梅系ともいう)。紅梅系は花も赤いものがほとんどですが、まれに白花の紅梅系品種がありややこしいことになります。
ちなみに画像のウメは材は赤くないので「紅梅系」ではないということになるのです。植物園内の「真の紅梅系」は教材園の西側通路沿いにあり、開花は2月下旬ごろからとなります。
シナマンサクは黄色のリボン状の花が特徴で、1月から2月にかけて長い期間咲いています。同じ時期に開花するロウバイの香りが強いので見逃されがちですが、シナマンサクにもほのかな芳香があります。
園内のマンサクのうち、最も早いのがシナマンサクです。次いでシナマンサクとマンサクの交配種と考えられているオレンジ色の花のマンサク、ワインレッドの花のマンサクが咲き、3月に入るとやや淡い黄色の日本原産のマンサクがリレーのように開花します。