真の紅梅とは・・・
真の紅梅は中身も赤い
花を観賞する花梅には、原種に近い「野梅系(やばいけい)」、野梅系から変化した「緋梅系(ひばいけい)」、梅と杏の雑種「豊後系(ぶんごけい)」の3つの系統があります。
このうち緋梅系は、「紅梅性(こうばいしょう)」「緋梅性(ひばいしょう)」「唐梅性(とうばいしょう)」の3つのグループがあり、いずれも花が紅色や緋色というだけでなく、枝の断面をみると材も赤いという特徴があります。
野梅系品種や豊後系品種でも花が赤いものは一般的に紅梅と呼ばれますが、緋梅系は花も材も赤い、園芸分類上では真の紅梅ともいえるグループなのです。
ただし緋梅系でも白花品種があるため、見た目だけで真の紅梅を見極めるのは難しいということになりますね。
植物園には花の色でみると3本の紅梅がありますが、材も赤い緋梅系の紅梅はそのうちの1本だけです。咲き始めた真の紅梅を探してみてくださいね。ヒントは一重咲きの花です(枝は切らないでください)。