春の訪れを告げる花木が咲き始めました
コブシとシデコブシ
春の訪れを告げる代表的な花木、コブシ(辛夷)が咲き始めました。
コブシは、モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。別名ヤマアララギ、コブシハジカミ、種まき桜などとも呼ばれ、日本や韓国、済州島に自生しています。コブシの花は、直径が6~10cmで、花びらが6枚、萼が3枚の計9枚の白い花で、レモンのようないい香りがします。
シデコブシ(四手辛夷)は、コブシと同じモクレン科の仲間で、日本の固有種です。花びらが、神事で使われるシデ(紙垂、四手)に似ているとして、この名がつきました。コブシにくらべて樹高が低く、葉も小さめで、別名ヒメコブシと呼ばれます。花びらは、コブシより多く、12枚以上つくのが大きな違いです。
春の青空の中で、どちらも優雅に咲き誇る花は、桜とはまた違った美しさで人々を魅了してくれます。
トサミズキとヒュウガミズキ
トサミズキ(土佐水木)とヒュウガミズキ(日向水木)の黄色の花が咲き始めました。
名前に『ミズキ』と付いていますが、どちらも『マンサク科トサミズキ属』の落葉広葉樹です。トサミズキは、名前の通り、主に土佐(高知県)に自生し、ヒュウガミズキは本州(石川県から兵庫県の日本海側)、四国(高知県)、九州(宮崎県)に自生します。
小さくて花が3つずつついているのがヒュウガミズキ。ヒュウガミズキより花が大きく、たくさんついているのがトサミズキです。
温室前の小道の反対側(花木園)や教材園に並んで植栽されていますので、違いを楽しんでみてください。