コハルの水のみ事情
(2012年12月30日)

  


先日放飼場を水洗いしていると、午前中の餌の野菜を食べ終わり、ヤマトが食べている鳥の餌の順番待ちをしているコハルを見つけました。待っていても、ヤマトがどいた後にはもう餌は残っていないのですが確認しないと気がすまないらしく、毎日待っています。しばらくすると、最近水に入らないで用を足すとき(トイレです!)よく使う池のオーバーフロ-の所で背中をまるめているので、当然ウンチをしていると思っていたらなんと水を飲んでいました。水は池の橋の所と寝室の中に大きなコンテナでいれてあります。もちろん毎日きれいな水をくんでいます。夏は、池の中でトイレをすませますし、このコンテナを使うときもあります。でも、ここ2ヶ月位はコンテナはトイレに使われてはいません。

 その後、同じところで水を飲むコハルを何回か見ました。ヤマトがどうしているかわかりませんし、たまたま同じところだっただけかもしれません。でもひょっとしてコハルは、「コンテナはトイレ」(今は使わないにしろ)と決めているのかもしれません。


(小)




冬のトイレ事情
(2012年12月14日)

  
夏は池の中で           排水マスの上に          コンテナの脇
     


いよいよ冬本番と日々気温が下がっていきます。先日は、ついに氷も張りました。


カピバラの池は井戸水かけ流しなので、凍ることはありません。でもさすがに水はつめたいのか、トイレのために水に入ることがなくなりました。夏の暑いときは池の中に浸かって用をたしていた2頭ですが、寒くなるにつれ池ではなくコンテナを使うようになりました。それも先月あたりまでで、今は池のオーバーフローに足をちょっとひ浸すだけとなりました。夜の間はもう外にも出ずに(寝室の扉はまだ半分開いています)コンテナの水をながめながら用をたしているようです。  


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しきりを外してみたら!
(2012年11月28日)

  


急に気温が下がりだし、冬がそこまで来たようです。今までは、夜も開け放してあった寝室の扉を夜だけ閉めることにしてみました。ところが、2頭が自分の餌入れから餌を食べだしたのを確認して扉を閉めようとしたら、それはすごい勢いで飛び出してきたのです。考えてみると、ヤマトが部屋に入ったままになったのはコハルが初めて放飼場に来た日だけでした。これではヤマトは「扉が閉まる=閉じ込められる」と思ってしまいます。
また、コハルにいたっては入っていたことがありません。そこで、空間を広くするために個室の間にあった「しきり」をとってみました。(この高さ1mのしきりをコハルは乗り越えた前科があります。)

これで練習です。このところ、コハル側の扉しめると一度は出てくるものの、また自分の所に戻っていくようになりました。冬が本番になる前に、扉を閉められて暖かく夜を過ごせるようになるといいなァ。



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落ち葉プール始めました!
(2012年11月28日)

  

 
カピバラの放飼場に落ち葉のプールが登場しました。以前のプールと同じ場所です。

いつもは放飼場の出入り口に近づくと、大きな声を出して近づいてきて餌を催促するヤマトなのですが、大きなビニール袋を持っていることに気が付くと少し離れて、袋から葉を出し終わるまで待っていました。でも、敷き終わるとすぐにやってきて、まず味見ですコハルもすぐに来て並んで味見。混じっていた細い枝を音をたてて食べていました。
いまのところ、ふかふかベッドです。でも2頭がうもれていられるのはいつまでかな。
早く食べ物じゃないことわかってね。でもおかわりは用意してあるよ!


(




ヤマトの七五三
(2012年11月16日)

  


小動物園のある大宮公園は氷川神社の隣にあるので、10月の終わり頃から着飾った小さな子供を連れた家族連れが多く訪れるようになります。今年の116日で3歳をむかえるケナガクモザルのクンビアの七五三を祝おうという事になった時、見回すと5歳と7歳がいたので、まとめて七五三をやることになりました。


もちろん5歳はヤマトです。

キーパーズトークをする10分位の間、来園者の近くにいてもらおうと、いつもとは違う何かをあげる練習をしてみました。するとです。埼玉に来た当初、他は食べなくても、これだけはいつでも食べていたササを見向きもせずにまたいで行ってしまったのです!あれ!ここですけど!あわてて別のものを捜しました。たまたま通行の邪魔になっていたカシの枝があったので、それをあげてみると今度は良く食べてくれました。葉だけではなく枝の部分まで跡形もなく。とりあえず一安心。

当日はお話しが始まる頃には雨が降り出して、雨宿りのカピバラになってしまったらどうしようと思いながらお話をしました。でも、カシの枝と巨大なカボチャに2頭はしっかりくいついてくれました。それどころか、そのすきに同居のカナダガンに餌をあげていたら気が付かれてしまい、通路の途中に私が立ったら何と!池に入ってまで食べに行ったのです。鳥の餌を初めに食べるのはいつもヤマトなので、この時もヤマトが行ったと思い込んでいたので池に入った時にはびっくりしてしまいました。でも、池を通路にするのはコハルです。ヤマトはカシとカボチャと格闘中でした。

カボチャはあまりにも大きかったので、その後切り分けて他の動物たちと分けて食べています。ヤマトの七五三だったのですが、なんかコハルにさらわれた気がするのは私だけでしょうか?


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ザ・デストロイヤー コハル。
(2012年10月31日)

   
         犯人             こうなりました!     きっと、こうやって壊しました!


やっぱりネズミは齧る、とちょっと困りながらもどんなに齧ったか毎日ワクワクしてたら、今度はハワイガンを隔離するため(餌をカピバラから守るためとも言う)の小屋の鳥用の出入り口が壊されてた!初めに齧った所の下に、鳥だけが通れるように鉄の棒がはまった所があって、そこは餌箱が通らない幅になっているはずなのに朝行ってみると、何故だか鳥の餌箱が外に…。不思議に思いながらもいつものように作業を進め、自分たちの餌を食べ終わったカピバラたちがカナダガンの餌場を襲い(カナダガンはとりあえず食べ終わっている)餌箱をピカピカにした後、次の餌をねだってくるのを待っていたら…来ない。

オヤ?と振り返った私が見たのは、コハルが壊した棒の間からむりやり餌箱を引っ張り出しているところだった!

 また、私は大工です。


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☆カピバラ写真館☆

〜日常の巻〜

大宮での生活にも慣れてきた2頭。秋の気配を感じながら、今日も何かしでかします(^^;)
夏には入らなかった寝室に、2頭とも入ってくれました!暖かいのを理解したのかな?
しかし、お互い逆の寝室に入っている・・・。
暖かい陽射しの元で、2頭仲良く日向ぼっこ。
仲良しすぎて、池に入って、仲良く連れウ○チ。
そこまで仲良くしなくても・・(+。+;)
掃除中、餌が早く欲しいヤマトはホースを
いたずら中!?
前回のカピバラの日誌でも書いた齧り壊された木の柵。
担当者とカピバラの戦いは続いています!
齧り壊していた犯人は、
コハルでした(^^;)
ガジガジと楽しそう!


直したと思ったのに・・・。
(2012年10月15日)

  


たしかに、かじり棒はありません。そのうち良い丸太でも手に入ったらと思っていました
。始めはハワイガンの個室の出入り口をふさいでいる板でした。すこしづつ細くなったので、幅の広い板にかえたばかりです。すぐに歯型はつき始めましたが、さすがに今度は壊せないでしょうとカピバラたちに自慢してみたばかりでした。今度はバッキリですからね。
なんか、齧って下さいって並んでいる気もしてきますね。とりあえず、直しますけど。また、齧るよね。



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コハルの通り道
(2012年9月30日)

   
   視線の先には鳥の餌        颯爽と橋を渡ります        仲良くつまみ食い


同居の始まったその日から仲良しこの上ない2頭ですが、だんだん好みが出てくるようになりました。
現在、午前中に給餌している餌は青草、乾草、キャベツ、リンゴなのですが、好きな順に

               青草>キャベツ>リンゴ>乾草 です。
これは2頭とも同じ。ただし、同居の鳥の餌が給餌されると青草、キャベツの次に鳥エサがはいります。
ですから、カピバラたちが青草を食べている間に急いで鳥たちに餌を与えます。それでも好物を急いで食べたカピバラたちは、場所的には対角線上にある鳥の餌場に向かいます。その時ヤマトは途中で橋を渡っていきます。別に渡らなくても良いように思うのですが、何故かコンテナのプールをまたいで橋を渡っていきます。一方、コハルは(たいていは先に行ったヤマトに呼ばれるのですが)池を突っ切るのです。確かに距離は近い。でも池ですけど…。前のカピバラたちはなかなか入らなかった池、あまり渡らなかった橋。存分に利用している新人たちなのでした。


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コハル登場しました!!
(2012年9月13日)



8
20日、ヤマトが出た後の検疫舎にこども動物自然公園からやって来たコハルが入りました。大家族から突然1頭になったコハル。量ってみたらヤマトより重かったコハル。キャベツの芯がいまひとつ不得意なコハル。頭が小さくてプロポーションの良いコハル。無口なコハル。
そんなコハルは2
週間の検疫が済み、93日の休園日にヤマトの居るガン・カモ池に引越しました。       

狭い検疫舎の部屋では掃除をする間、コハルを隣の部屋に移動して水洗いをしていました。境の扉はストッパーがないので押せば開きます。見慣れぬ担当者にかなり警戒気味なコハルでしたが、水浴び用のコンテナに新しい水が張られると鼻先で扉を開け覗き込んできます。前足を上げ一歩を踏み出そうかどうか迷っているコハルがおかしくて毎日話しかけていましたが、作業をしている間に近づいてくることはありませんでした。

引越しの当日ヤマトは寝室にいてもらい、コハルに中の様子をしっかり覚えてもらいました。翌日の4日には同居を開始。ヤマトがいままで聞いたことのない声でコハルを呼びます。コハルはその声に小さな小さな声で答え、ヤマトの後をついて歩きます。並んで草を食べています。折り合いはよさそうに見えます。少し安心しました。これから毎日一緒に暮らす2頭です。安心して暮らせるガン・カモ池になるように努力するからね!

(小)




☆カピバラ写真館☆

〜同居開始の巻〜

コハルがガンカモ池に移動した翌日に、2頭の同居が始まりました!
コハルの毛並みは、おじいちゃん譲り?!頭の毛の立ち方が、ウミにそっくりです
(^^)
とある日のコハル。
行儀悪く寝ながら、青草をモシャモシャ・・・。
ヤマトとコハル。
同居開始直後は、お互いに見つめ合い、一触即発?!
なんてことはなく、2頭仲良く並んで、EXILE.。
池の中でも、2頭は一緒。
仲良く泳いでいます。ヤマトがコハルのお尻をハミハミ。
2頭で1つの餌を分け合って食べます。(実は2つ用意してあるんですよ。)
コハルはハワイガンが苦手なようです。 餌だけでなく、小さなオケも2頭で半分こ・・・?!



☆カピバラ写真館☆

〜 コハルの移動の巻 〜

@

検疫舎から移動し、
少々ビビッている
コハル。
なかなか出て来ず、様子を伺っていました。
A

やっと1歩踏み出した!
近くでハワイガンが見張っています。
B

やっと出てきたコハル。

雷が鳴っていたため、かなりオドオドしていました。
C

アカツクシガモにコンニチワ!

中の様子が気になるコハル。
D

ヤマトは新参者のコハルが気になるようで、
キュルキュル鳴いて、自分の存在をアピールしていました。
E

寝部屋には、すんなり入ったコハル。
気に入ってくれたかな?
F

移動する箱に入れた際、鼻をぶつけ、切ってしまい、流血・・・。
かわいい顔が・・(>。<)
G

雨降る中、
「水も滴るいい女」
ならぬ、
「水も滴るいい
カピバラ」
H

こども動物自然公園から来るカピバラは、みんなココに入りたがります・・・。
頭がはまると、大変なので、ふさいでしまいました!
I

来たときよりも少々痩せたコハル。
でも食欲は旺盛です!

サツマイモ大好き!!
J

外が気になるのか、初日はよく立ち上がって様子を調べていました!!
K

コハルの寝部屋をのぞいているヤマト。
お嫁さんがどんなカピバラか、やっぱり気になりますよね!!





☆カピバラ写真館☆

HP担当者が好きな時に、好きなだけ気ままにアップします(^^)
本当に気ままなので、ご了承くださいm(_ _)m


 

ヤマトのドアップ!!

大宮の暮らしにも少しは慣れた様子です。

毎日餌も残さず食べ、カナダガンの餌までも食べて、元気に夏を過ごしています。

お腹が満たされたら、池に入って泳いだり、
潜水したり、ゴロンゴロンしたり?!

注)溺れているわけではありません(^〜^;)

泳いだ後は、また食べます。

スイカも好きだけど、とうもろこしはもっと好きなようで、芯まで残さず食べました。

埼玉県こども動物自然公園より、到着した
ばかりの「コハル」。

ヤマトと比べると小顔??しかし、体重は
コハルの方が重たかったんです(>。<;)




カピバラ一般公開始まる!!
(2012年8月10日)

  


前回お知らせしたとおり、ヤマトは86日にガン・カモ池に引越しをして新しい生活を始めました。

朝、それまでいた検疫舎から輸送箱に入れ(自分で歩いて入ってもらいました)ガン・カモ池へ。箱ごと中に入り扉を開けるとそろそろと出てきました。驚くでもなく池の周りを一周します。ハワイガンとカナダガンがいつもはお互いに牽制し合っているのが4羽いっしょになって様子をみています。ヤマトは鳥たちの威嚇もまったく気にせずマイペースで新居のチェック。職員は寝室の脇に朝の餌を置いて離れました。午前中は雨が降っていて気温もそれほど高くなく、また興奮もしてなさそうだったので、そのまま様子見です。何回か園路からながめてみましたが、鳥たちとのトラブルもなく時間は過ぎていきました。夕方餌を持って行くと、朝の餌はいつのまにか完食していました。用意した寝室は気に入らないようで、夜間収容するのは中止しました。

7日の朝一番に見に行くと、以前からずっといたかのようにくつろぐヤマトがいました。
体がぬれているように見えなかったので、池には入っていないようでした。順番に朝の作業をすすめ、再びガン・カモ池に来るとやっぱりくつろいでいました。中に入るとやや緊張して移動するものの、基本移動は本人の意思という感じです。いつもどおりにホースを使って掃除を始め、ハワイガンに餌をやり池に目をやると見慣れぬものがプカプカ。
ヤマト君、池に入れたようです。その後、掃除をしている間に池に入ったり出たりするヤマトを見ました。以前いた、ウチとウミ(特にウミ)は、なかなか池に入れなかったと聞いていたのでちょっと心配でしたが問題なし。いままであまり食べていなかった乾草も昨夜はかなり減っていて、環境の変化が良いほうへ向いているようです。

 猛暑が続きます。井戸水の冷たい池でまったりくつろぐヤマト君。ながめていれば少しは涼しくなれるかも!?

(小)




カピバラ再登場!!!!
(2012年8月1日)

  

カピバラファンの皆様、大変長らくお待たせいたしました。動物日誌「カピバラ」の更新です。今回当園にやって来たのはヤマトと申します。200781日生まれの5才のオスで、福岡県のトリアスふれあい動物園からやって来ました。720日に長崎空港から飛行機で羽田へ、そして車に乗り換え大宮への大移動です。大型の輸送用ケージの中で落ち着いて過ごしてきたらしく、敷きワラにほとんど乱れがなく驚きました。また、検疫舎に移る時もゆっくり自分から移動して行きました。

 翌日から大宮の暮らしに慣れてもらえるよう練習がはじまりました。まず給餌メニューが変わります。少しづつ色々な野菜をためし毎日の餌の種類と量を決めていきます。ここ数日で完食するようになりました。ただ何故か食べ終わった後の食器はいつも裏返しです。

 検疫期間が終了したら、展示室に移動です。以前と同じように、ガン・カモ池に寝室を準備しました。引越しは6日を予定しています。従って、順調にいけば皆様にご覧いただけるのは7日になります。いましばらくお待ち下さい。そして、ヤマトが移動して検疫舎が空いたら次のカピバラの検疫の準備に入ります。日程はまだ決まっていませんが、こども動物自然公園よりメスが1頭やって来ます。こちらも来園後、検疫が終了したらガン・カモ池でヤマトと一緒にする予定でいます。楽しみにお待ち下さい。


(小)




大往生
(2011年11月23日)



カピバラのウミが11月21日に亡くなりました。

1997年10月14日に名古屋市立東山動物園で生まれ、2000年7月に埼玉県こども動物自然公園にメスの「ウチ」と共に来園し、47頭ものこどもに恵まれた立派なオスでした。

静かな老後をを過ごすため、2009年11月に大宮公園小動物園に「ウチ」とともに2頭でやってきました。

ウミはウチを好きすぎてしつこく追い回し嫌がられることもしばしば…。
ウチが池の中に入ってしまうと、コイやカメが怖いのか池の中には入らず池の中のウチの姿を目で追いかけていました。そして池から出てくると対岸にいても急いで駆け寄っていきました。
また、いくら暑いとはいえ水飲み用に置いていた入れ物に、大きな体を押しこめていた姿は何とも言えない愛らしさがありました。
少々神経質なところもありましたが、ハワイガンに毛を引っ張られても動じず堂々としている姿には貫録がありました。

13年間連れ添ったウチに先立たれてからは一時期食欲が減り心配しましたが、しばらくすると元気を取り戻し同居のハワイガンと共にいるようになりました。けれどもときどき寂しいのかキューキューと鳴いていることもありました。

2年間という短い間でしたが、いろいろなことが思い出されます。
まだまだ長生きしてもらいたかったので、とても残念な結果になってしまいました。

でもきっと天国でウチと再開し仲良く寄り添っているのではないかと思います。もしかしたら追いかけっこをしているかな?

今まで、ウミを見守ってくださりありがとうございました。
ウチとウミはいなくなってしまいましたが、彼らの子や孫は日本各地の動物園にいます。
カピバラに会った時には、彼らのことを思い出してください。


(藪)


訃報
(2010年10月25日)

  

10月14日に13才になり、17日にお誕生会でみなさんにお祝いしてもらったメスの「ウチ」が10月24日に死亡しました。

余生を静かに送ってもらおうと、2頭のカピバラは「埼玉県こども動物自然公園」からやってきました。
「ウチ」は引っ越しの直前にオスの「ウミ」に背中を咬まれ傷の癒えないうちに来園しました。展示前の検疫舎の中で公開まで生活をしていました。そんな時期から、彼らに会いに来る多くの方がおり、彼らの人気の高さを実感しました。

ウミに追われて、おぼつかない足取りで逃げることもあったウチ。
とても食いしん坊で、カモたちの餌を盗み食いするために狭い通路を通り背中に擦り傷を作ることもありました。
背中の毛がはげてしまい、皆さんに心配されていたウチ。
臆病なウミと違い、イベントスペースに出るのも、池に入るのも比較的スムーズにできました。
ただ、頑固な一面もあり、冬場は寒いと1日中寝室のヒーターの下から動こうとせず、トイレもそのまま済ませてしまい、困ったこともありました。
担当になってからまだ1年も経っていませんが、楽しかったり困ったりとウチのいろいろな思い出があります。

大宮公園に来て、ウチが幸せだったかはわかりません。でも、みなさんに愛されていたウチに出会えて、私は幸せでした。

非常に残念でしたが、ウミにはウチの分まで長生きしてもらいたいと思っています。


(藪)



17日の誕生会で赤い包帯を巻いていた左ひじの状態が悪化し、それがきっかけで体調を崩したようです。
長生き健康セットをプレゼントした私としては大変残念です。


(獣医 白井)




池までの長い道のり。B
(2010年7月26日)

  

暑い日が続いていますが、皆さん夏バテしていませんか??

ウチはすっかり池を満喫して、泳いだり潜ったりして涼んでいます。
さて、ウミはというと…。

あいかわらず、池に入る気配すら無く、小さな水入れに大きな体を押し込めています。
この猛暑の中、小さな水入れだと、すぐに水がぬるくなってしまったり、ひっくり返して水入れか空っぽ。なんて事もあったので、仕方なく、また大きな水入れに戻しました。交換した直後から、大きな体を水入れの中へ…。私が見る限り、開園中ほとんどは水入れの中に体を沈めているウミ。熱中症になるよりもマシですが、ふやけてフニャフニャになら
ないかと、ちょっと心配。また、トイレも水入れの中で済ましてしまうから、とってもキチャナイ….(>A<;)

たまに、ウチを追いかけていますが、ウチが池へ入ると諦めて、水入れへ。
そのまま池に入
ってくれたらいいのに…。(-..-)

ウミの池までの道のりは、まだまだ遥か彼方のようです。


(藪)




池までの長い道のり。A
(2010年6月21日)

  

前回、水飲み容器の中に入っているとお話しましたがついに池に入ってくれました。

「どうしたら入ってくれるのだろう?何か準備をしなくてはなぁ。」と思っていたある日の朝、他の飼育係から昨日池に入っていたよとの情報がありました。
「おっ!やっとウミ(♂)が池に入るようになったか!」と思いながら、彼らのもとへ。
寝室から2頭を出して掃除を始めました。すると、うしろで”ドボンッ”という音が!振り返ると私の予想に反してウチ(♀)が池に入り泳いでいたのです。

ウチは猛獣舎寄りのスロープ状になっている石の上からゆっくり入ると、橋の下をくぐり深くなっているツル舎側へと泳いでいきました。
足が悪いため、陸ではヒョコヒョコとゆっくり歩いていますが、水中ではすいすいと泳いだり潜ったりして楽しそうでした。

ただ、食いしん坊なウチ、彼らから届かないようにと飛び石の上に置いたカモたちの餌を見つけて池の中からモグモグと食べてしまいました(>o<;)
池に入ってから、楽しみが増えたようです。

私は嬉しい反面、カモの餌の置き場を考えなければいけなくなりました。

一方、ウミは何かが怖いのか、池には入ろうとせずに、いまだに水飲み容器に浸かっています…(^〜^;)


(藪)




池までの長い道のり。
(2010年6月4日)

 

寒い季節も過ぎ、暖かくなってきました!
これから夏にかけて、こんどはだんだん暑くなっていきますネ(^〜^)

ウミとウチは寒さがやわらいでくるとヒーターのついた寝部屋にいる時間がだいぶ少なくなりました。
暑かったゴールデンウィーク中にはウミは水の中でした(>v<)。といっても池ではなく、飲み水用の入れ物の中に・・・。高さは20cmほどしかありません。
よっぽど暑かったのか、体がやっと入るほどの大きさのいれもので背中までつかろうとがんばっていました(^^;)

私たちとしては運動場の真ん中にある大きな池に入ってもらいたかったのでこちらも考えました。
「暑くても、入れる水がなければ池に入るかも!」と思い水のみを小さなものに替えてみました。体が入らないので足だけつっこんでいます(==;)。また、普段はスフィンクスのように座っているのに、よほど暑かったのかその日はお腹を出して休んでいました。
ちょっとかわいそうになってきたので、ホースでシャワーをかけたら、右往左往。嫌なのかと水をかけるのをやめると、水の流れている方へと移動してきました。どうやら嫌がっていたのではなく、全身に水を浴びたかったようでした。
ひとしきり水浴びすると、満足したようで普段と同じようにスフィンクス座り。

どうすればウミもウチも池に入ってくれるのか…。今はまだ水のみに入っていますが、いろいろ試行錯誤して、早く2頭が池で泳ぐ姿をみなさんに見ていただきたいと思っています(^ー^)v


(藪)




落ち葉のベッドでひなたぼっこ。
(2010年1月30日)

  

南米に生息しており寒いのがちょっと苦手なカピバラたち。
ガンカモ池はコンクリートの床で、午後からは底冷えします。
そこで、落ち葉を敷きつめた場所を作ってあげました。

その場所は、午前中は日が当たりポカポカしている場所です。1日目は警戒してか中に入らなかったのですが、数日で朝運動場に出てくるなり、そそくさと落ち葉のベッドに向かうようになりました。
今では1日のんびり昼寝をしています。

落ち葉の色とカピバラの色、そっくりで見落としてしまいそうになりますが、姿が見えなかったらまずは落ち葉ベッドの上をチェックしてみてください。


(藤嶋)




公開開始しました。
(2009年12月16日)

  

連日お伝えしているカピバラですが、ついに12月13日に公開を開始しました。
彼らが展示されたのは、「ガン、カモ池」と呼んでいる施設です。

動物園の多くの施設は、みなさんが見られる「運動場」と、裏側にあり見ることのできない「寝室」などと呼ばれる収容施設でできています。
ですから、通常は展示開始数日前から「寝室」に引越しをして、展示場での慣らし期間を経て展示開始に至ることが多いのです。

しかしこの施設は、そういったものがありません。
そこで展示開始日の朝、引越しをしました。
写真のような移動用の箱に入ってもらい移動をしました。
箱の重さを含めると約90kg。みんなで落とさないように慎重に運びます。

無事、運び終えて運動場に2頭を出しました。
彼らは、前の園からの引越し直前にけんかして別居していた過去があります。
担当者はけんかをはじめないかどきどきしながら見守りました。
さいわい、何事もなく今日まで仲良く2頭で一緒にいることが多いようです。

公開からまだ数日ですが、多くのみなさんが足を止めて観察していってくれます。
最近寒いですが、カピバラ人気で熱気があふれた動物園になればいいなぁと期待しています。


(藤嶋)





公開日決定!
(2009年12月6日)



カピバラファンのみなさま、大変お待たせしました。
ついに公開日が決定しました。

公開開始は12月13日を予定しています。

2頭のカピバラ、「ウミ」と「ウチ」は当園に来る前から一緒に暮らしていて、当初こちらでも同じ施設に入る予定でした。
しかし、当園に来る直前にオスの「ウミ」がメスの「ウチ」を追いかけまわしてしまうことが多くなったそうです。
「ウチ」は以前から足が悪く引きずっていたりしていたようですが、さらに悪化してしまいました。
引越し直前には同居していたそうですが、周期的に追いかけまわしてしまうことが予想されると、前にいた動物園の担当者からお話をいただきました。
そこで急遽、普段は同居ですが、けんかしたときに別居ができる小屋を作成しています。

その準備のため公開が遅くなってしまったことをお詫びいたします。

ここ数日、来園してくださった方からカピバラの公開についてよく質問を受けます。
これほど公開前に会いに来る方の多い動物はなかなかいません。
反響に職員一同驚いています。

そこで、20日にはウェルカムイベントも計画中ですので楽しみにしていてください!


(藤嶋)




来園
(2009年11月16日)

  

本日、埼玉県こども動物自然公園から2頭のカピバラがやってきました。

オスの「ウミ」とメスの「ウチ」です。
げっ歯目で最も大きい彼らは体重40kgを超える大きさです。
園に到着してから、部屋に収容するために彼らの入った輸送箱をみんなで運びました。
この存在感は当園の新たなスターになる予感!

しばらくは検疫のため、ご覧いただけませんが今年中にはお目見えできる予定です。

このところ当園には南米に生息する動物たちが続々と来園しています。
これから冬に向かって寒さが増しますが、南米の熱いパワーをもらって熱い大宮公園小動物園にしていきたいと考えています。


(藤嶋)




 

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