冬支度
(2019年11月29日)
  冬本番になり、日が落ちるのが早くなりましたね。

暗くなってくると、動物園のところどころに見えるオレンジ色の灯り。

これはただの灯りではなく、動物たちの寒さ対策に使っている投光器の灯りです。

投光器をつけているのは主に、暖かい地域に住む、寒さが苦手な動物たちなのですが、それ以外にも使っているのがミニブタのダイキチ。

なぜダイキチも使っているのかというと、ダイキチは10歳のおじいちゃん。ミニブタの寿命は10年〜15年といわれているのでなかなかの高齢です。

ダイキチは昨年、寒さで代謝が落ち、腸の活動が鈍くなり糞が出なくなってしまったことがありました。そのため、今年は早めに投光器をつけ、代謝が落ちないようにしています。

早めにつけたおかげで今のところ毎日快便で、調子がよさそうです。朝様子を見に行って横たわっているのを見ると少しヒヤッとしますが、どうやら投光器が暖かく寝心地がいいみたいで、ぐっすり眠れているようです。この調子のまま何事もなく冬を越えて欲しいです…。

(田村)



 1年越しの…
(2019年8月30日)
   
 
 ブタの放飼場の改善のため、砂場の石やがれきを地道に取り除き、あとは新しく砂を入れるだけ…というところまでいってしばらく止まっていた作業が、1年越しにやっと新しい砂を入れることが出来き、完了しました。

 雨の中、砂入れの作業をするのは困難なので梅雨が明けるのを待ち、梅雨が明けて「さぁ再開するぞ」意気込んで砂場を見ると、予想外に小石がゴロゴロ…。

 また石を取り除く作業から始め、エッサエッサと砂を一輪車で運び入れ、ようやく一面ふかふかの砂場になりました。

 やはり、ふかふかの方が掘り甲斐があるようでさっそく鼻掘りをしていました。以前と比べると、砂場にいる時間が断然長くなり、よく鼻掘りをしているのを見かけます。

 鼻の頭を土で真っ黒にして放飼場をウロウロしているのもよく見かけるので、結構気に入ってくれたようでホッとしています。

猛暑の中、頑張った甲斐がありました…。

(田村) 



 衣替えシーズン2
(2018年11月30日)

   
  前回ブログでヤギの換毛(春になると夏にむけて短い毛に生え変わり、秋になると冬にむけて長い毛に生え変わること)についてお話ししましたが、今回はミニブタの換毛のお話。
 ヤギの夏毛と冬毛の違いは見た目ではちょっと分かりづらいが、触ってみると夏毛は硬めなのに対し、冬毛はふわふわしているのが分かる。というお話でしたが、ブタはどうなるのかというと…夏は短い毛が生え、冬は長い毛が生えるというのは一緒なのですが、夏毛と冬毛の硬さはあまり変わりません。どちらも硬め。しかし、見た目で分かるほど毛の長さが違います。
夏毛は大体2pくらいで、とても短いため皮膚のピンク色がよく見えます。そして冬毛は大体10pくらいの長さになり、体は白い毛で覆われます。 写真で比べてみるとその違いは一目瞭然。
知らないとなんとなーく見てしまいがちですが、毛の違いにも注目して観察してみると、同じ動物でも季節によって違いがあるのが発見できるかもしれません!

(田村)



    ポルコの急成長
(2018年10月30日)

   
 
6月から地道に慣らしてきた体重測定。
その後どうなったかというと、みんな少しずつ慣れてきたようで、まだスムーズとまでは言えませんが、以前より短い時間で乗れるようになりました。 特に変化があったのがオスのポルコ。その成長は一瞬でした。
いつも通り体重計に乗る練習をしていた時のこと。前足までは乗れるようになっていたのですがどうしても後ろ足を乗せるのが怖かったみたいでなかなか乗れずにいました。 「今日もダメかなぁ…」と思ったとき、前足を体重計に乗せた状態のポルコのお腹にハエが止まりました。止まったハエを払おうと後ろ足を上げると、足はそのまま体重計の上へ…。そのまま続くようにもう片方の足もスッと体重計の上に…。
あれ?乗った…?
ポルコ本人も体重計の上に乗っていることに気づいているのかわからないくらい偶然ではありましたが、乗っていました。1度乗れると大丈夫だとわかったようで、それからは乗れるようになりました。 急な成長ぶりに感激です。 気になる体重はというと、71.5sでした。 なかなか重い…。 ただ、体重が計れるようになったということは、体重管理が出来るということなので、気づいたらミニブタじゃなくなっていたなんてことにはならずに済みそうです。 いつもは、キンチョールやハエたたきで追い払っているハエですが、5か月間乗れずにいたポルコの後押しをしてくれたので、今回ばかりはハエに感謝です…。


(田村)



   戦いは続く
(2018年10月11日)
 
             

ミニブタの一つの習性として鼻掘りというのがあります。
鼻掘りとは鼻で土を掘る行動です。これはミニブタの祖先が土を掘り起こして土の中の虫や木の根を食べていたからです。今でもその習性が残っています。そのためミニブタは鼻で土を掘るのが大好きです。また、鼻掘りが出来ないとストレスになることがあります。
また、野生のブタは皮膚を日光や虫から守るために泥浴びをすることが知られています。ミニブタも暑いときにプールを用意すると、自分から入って水浴びしたり、機会があれば泥浴びしたりもします。
放飼場にも土が入った場所があるのですが、その大半は小石で埋め尽くされ鼻掘りや泥浴びをするのには十分ではありませんでした。
思う存分鼻掘りや泥浴びをしてもらいたいと思い、一つ一つ地道に石を取り除いていきましたが終わりが見えない・・・。 現段階で3分の2まで取りおわりましたが、とても石の量が多くすべて取り除くまではしばらくかかりそうです…。
すでに、以前に比べてミニブタたちが土を掘っている回数が増え、鼻に土をつけて歩いているのをよく見るようになりました。早くすべての石を取り除き、新しい土を入れて、思う存分楽しんでいる姿を皆さんにも見てもらえるように頑張りますのでお楽しみに!


(田村)



  うっとり
(2018年7月25日)
 
   
 
暑い!暑すぎる!

まだ7月だというのに、体温を超える暑い日が続いていますね。 外にいるだけでヘトヘトになります…。
暑いのは動物たちも同じ。 暑い夏を乗り越えられるように、暑さ対策として、ミニブタの放飼場にプールを設置しました。暑くなると、ミニブタたちはプールに入り体を冷やします。
特にオスのダイキチとポルコは水浴びが大好き。プールに水を入れていると、ダイキチは待ちきれずいつも途中で入ってきます。掃除のついでにホースで水を体にかけてあげるのですが、これも大好きなようで掃除していると、目の前に来て、ちょっと横目でこちらを見ながらかけてほしそうな雰囲気を出してきます。水をかけてあげると目をつぶってうっとり顔に。その顔を見ていると、こちらも暑さを忘れてなんだか幸せな気持ちになります。

まだまだ暑い日はつづくので、しばらくはダイキチのうっとり顔を堪能したいと思います…。

(田村)



 ミニブタってなにがミニブタなの?
(2018年6月14日)

   
 
「ミニブタなのにミニじゃない」
なんて声を耳にすることがあるのですが、ブタとミニブタの違いってなんだか知っていますか? 一般的な家畜用のブタは、大人になると体重が200300sほどになりますが、ミニブタは大人でも4070sくらいで、体も家畜用のブタより一回り小さいです。 体重が100s以下の品種をミニブタといいます。 個体によっては100sを超えてしまうものもいるようですが…。
ブタは大食いで、餌があればあるだけ食べてしまいます。 そのため体重の管理はとても大切。 健康管理の1つとして体重測定をするのですが、今はまだ体重計にスムーズに乗れないため、練習中です。
若いメスのウーは物怖じすることなく、すんなり乗ってくれましたが、他のミニブタは、体重計に乗るのを怖がりなかなか乗れません。 餌で誘導しながら少しずつ体重計に慣らし、前足は載せることができるようになったのですが、そこから後ろ足を上げるには勇気がいるようで、乗るまでに時間がかかりました。 ほとんどの子が時間をかけながらも、頑張って乗ってくれましたが、オスのポルコだけまだ乗れず…。
ちなみに乗れた子たちの体重はオスのダイキチが49s、メスのプーギーが59s、若いオスのフーが34s。メスのウーが42kgでした。
今回は測れませんでしたが、飼育しているミニブタの中でもポルコは1番体が大きいので70s以上はありそうです。 見た目から体重を予測するのはなかなかむずかしいです。
“いつの間にかミニじゃなくなっていた”なんてことがないように、みんながスムーズに体重計に乗れるように、少しずつ体重計に慣らしていこうと思います。
特にポルコ、頑張ろうね。


(田村)




 寝床事情
(2018年2月1日)
 
  
                    フーとプーギー          ポルコとウー

餌を持って獣舎に入った瞬間から、餌をもらうまでは、まるで殺されるかの様な大きな声で鳴き叫ぶミニブタたち。餌を撒いてあげると、今までの大声がウソの様に静かになり、脇目も振らず餌を食べます。食べ終わると、水を飲んだり、トイレをしたり寝箱に戻って乾草を食べたり・・・。(って食べてばっかり;) 夏の暑い時には、床に直接ゴロリと寝そべっていましたが、今の時期は床が冷たい!!寝箱はワラや乾草が入っていて、床よりは暖かいので、気が付けば皆、寝箱の中へ入り休んでいます。2つある寝箱を気分によって使い分けるのか、2頭づつ入っていたり、1頭と3頭に分かれていたり。よく見るのは、ポルコ♂とウー♀、プーギー♀とフー♂の組み合わせで寝ている事が多く、全く見た事が無いのは、ポルコ♂とプーギー♀の組み合わせ。大人同士で体が大きくて入れないのかとも思ったのですが、どうやらプーギーは、ポルコが自分の方に来ると甲高い鳴き声をあげ、牽制しているのです。この声を聴くとポルコはスゴスゴと諦め、開いている寝箱へトボトボと入って行くのです。
餌の時間を思い出すと、ポルコは、プーギーが近くに寄ると威嚇して、近くに寄ってこない様にしている事が良くあります。プーギーはそのことを根に持っているのか・・・?!とりあえず、ポルコ。一緒に寝箱に入りたいのなら、兄妹とはいえ、レディーには優しくしなきゃね。


(藪)




 1歳になりました。
(2017年8月31日)
 
  
 

8月16日で、めでたく1歳になりました。生まれた時の体重は、メスのウーが440g。オスのフーは360gと、手のひらの上に乗ってしまうほどの小ささでした。
しかし、1年間で、たくさん食べ、たくさん遊び、たくさん寝て、体も態度も大きく成長しました!
1年前はピンク色の体で、つぶらな瞳。鳴き声もピーピ−と可愛らしかったのに、今では、ピンク色の体は砂まみれ、つぶらな瞳は、小さくなったような・・・。鳴き声は、エサの時間になると遠くまでよく届く叫び声にも似た大きな声に。1年前の可愛らしかった姿が、遠い昔の様に感じる事も・・・。でも、砂にまみれた体は、砂浴びや穴掘りをする事が出来たという事、小さくても、つぶらな瞳は健在だし、大きな声で鳴くのも、アゴのお肉がタプタプで気持ちが良いのも、元気に成長している証。ブラッシングをしている時に2頭で、背後から迫り、お尻を噛んだり、鼻でゴイゴイ押したり。長靴噛んだり、見てない隙に展示場から出て行こうとしたりと、いたずら三昧な仔ブタたち。ですが、そんな事をされても、彼らにメロメロな担当者なのです。

なには、ともあれフー、ウー1歳のお誕生日おめでとう!!


(藪)




 知恵比べ
(2017年2月15日)
 
  

イヌを飼っている人は年に1度、狂犬病予防の注射をしているのをご存じですか?。動物園の動物も然り、種類によっては年に数度、首すじに薬を直接塗ったり注射をしたり、薬を飲ませるなどして駆虫や病気の予防を行います。

薬を処方し、注射するのは獣医ですが、薬を飲ませるのは飼育担当者の仕事。無味無臭の薬なら餌に混ぜてしまえるのですが、匂いや苦みがある物も少なくありません。ミニブタは何でも美味しく召し上がってくれるので、物によってはそのままあげる事もあります。しかし、頭の良いサルや匂いに敏感なヤマネコなどでは簡単にいかない場合があります。そんな時は、普段あげている餌に見つからない様に仕込んだり、特別な時にしかもらえない餌の中に挟んだり、甘〜いハチミツやピーナツバターに混ぜたり。「飲んだ!」と思っても、上手に薬だけ「ペッ」と吐き出されてしまう事もあります。薬を飲ませるのも一苦労。次はどうやって飲んでもらうか色々と考えて策を練ります。「薬をいかにして飲ませるか。」動物と飼育担当者との知恵比べが繰り広げられているのです。


(藪)




 名前が決定しました。
(2016年12月30日)
 
  
どの仔がだれかわかるかな?

10日から約2週間に渡って行っていた名前の投票。500票以上という予想以上の投票があり、驚いています。投票してくれてありがとうございました。 投票数では「ブー、フー、ウー」が230票。「アインス、ツヴァイ、フィーア」81票。「華(はな)、金(こがね)、公(こう)」194票となり、「ブー、フー、ウー」に決定しました!

見分け方として、「ブー」はオスで一番食いしん坊。おでこが汚れています。「フー」もオス。3頭の中で一番体は小さいですが、好奇心旺盛。よく見ると眉毛のような模様があります。「ウー」は唯一のメス。母ブタのプーギーに似てオスに負けない強さがあります。

遊びに来た際は、3頭の仔ブタたちの見分けて、名前を呼んであげて下さいネ。


(藪)




 途中経過
(2016年12月15日)
 


10日から行っている仔ブタたちの名前の投票。予想を超えるたくさんの方に参加して頂き、嬉しい限りです。現在の総投票数は206票で、接戦を繰り広げています。投票は、24日15時15分まで受け付けていますので、ご参加ください。
さてさて、3つの名前の候補ですが、ただなんとなく考えたわけでは無く、一応意味があるのです。
1つめの「ブー、フー、ウー」は、昔の子供向けテレビ番組で出ていた3匹の仔ブタのキャラクターから頂きました。このキャラクターたちの様に、末長く皆さんに愛されると良いなとの思いも、こもっています。2つめの「アインス、ツヴァイ、フィーア」は、ドイツ語で「1,2,4」の意味です。ゲッチンゲンというミニブタの品種はドイツで改良されたので、それにちなんでドイツ語で。数字に関しては、生まれた時に識別するために背中に書いていたものです。ちょっと格好いいでしょ?そして3つめの「華(はな)、金(こがね)、公(こう)」 1つの漢字はバラバラにして、それらを並べ替えると・・・。


(藪)




 旺盛な食欲
(2016年11月15日)
 
         

展示場デビューを果たしたミニブタ3兄弟。元気に成長し体重も生まれた時の20倍くらいになりました。とはいっても、大人と比べるとまだまだ小さい。しかし餌の時間になると、大人顔負けの凄い鳴き声を出します。どこからそんな大きな鳴き声を出しているのかと不思議なくらい。

食餌の時、母ブタと仔ブタを分けています。なぜなら、一緒に餌をあげてしまうと、母ブタが仔ブタたちの分まで食べてしまい、仔ブタが食べられなくなってしまうから。仔ブタたちの餌の量や食べるスピードは、以前よりは上がりました。しかし、一緒に食餌をするとなると、まだまだ体が小さいため、母ブタに鼻でドンと押され弾かれてしまいます。そうなると成長期に必要な栄養が足らなくなってしまうため、分けているのです。

仔ブタたちの旺盛な食欲に少々恐れを抱きながら「あと何か月くらいしたら、4頭一緒に食餌できるようになるかな?」なんて考えています。あっ!そろそろ名前をつけなくてはね!いつまでも「仔ブタたち」では不便ですから。


(藪)




 展示を開始しました
(2016年10月14日)
 
          

生後2ヶ月を迎える仔ブタたち。母ブタ「プーギー」のお乳をたっぷりと飲んですくすくと育ち、バックヤードでは少々手狭に感じていましたが、この度、1回目のワクチン接種が済んだ事で、展示場デビューを果たしました。今までとは違う広い場所での生活に戸惑う事もなく、親仔4頭でのんびりと過ごしています。
体が大きくなったとは言え親と比べると、とても小さく感じます。元気よく、走り回っている事もありますが、まだまだ子供。奥の産箱で親仔仲良く昼寝をしている事もあります。昼寝をしている時は見えにくいかもしれませんが、大目に見て下さいね。可愛い姿を見たい方は、夕方の閉園間際が狙い目ですよ!何せ、大好きなごはんの時間ですから!


(藪)




 すくすく成長中
(2016年9月16日)
 
  

生まれて1ヶ月の3頭の仔ブタたち。毎日プーギーのお乳をたくさん飲んで、日ごとに大きくなっている様に思います。1日見ないだけで、顔つきが変わった感じがする程。反対に母ブタ、プーギーは毎日の育児に追われ、日に日に大きくなり、食欲旺盛な3頭にお乳を吸われて顔がほっそりしてきたような・・・。

仔ブタたちの展示はまだ先になりそうですが、日曜日のドキドキコンタクトの時間帯に仔ブタたちの展示をし、徐々に慣らしていくつもりです。それまでは鼻を長く・・いや、首を長くして待っていて下さいネ。


(藪)




 うまれました。(^(@@)^)ッ
(2016年8月30日)
 
   

ミニブタのプーギーが16日に出産しました。
出産当日、昼頃に様子を見に行った際には、産箱で横になって寝ていました。普段は扉を開けると、寝ていても起き上がるのにちょっと違和感を感じましたが、出産が近くてお腹が重いんだろうな。と思っていました。・・・っが、1時半頃見に行くと、小さな仔ブタが5匹、既に生まれて動き回っていました。たった1時間くらいのうちに5頭。超スピード出産!生まれたての仔ブタたちは模様が無く、皆ピンク色をしているので見分けるために背中に番号をふります。適当にふった番号でしたが、奇数はメス。偶数はオスでした。しかし、残念ながら一番小さな5番は弱く、当日に。3番はプーギーに潰されてしまい3日後に死亡してしまいました。
残りの3頭は毎日お乳をたくさん飲んで、すくすくと成長しています。毎日少しずつ変化があるので、日々小さな彼らにメロメロな担当者です。今はまだプーギーとバックヤードにいますが、可愛らしい姿を早く皆さんにお披露目したいと思っています。それまでは、フェイスブックで可愛い3頭の姿を見て、待っていて下さいネ。



(藪)




 ベジョータ計画?!
(2015年12月15日)
 
          

今年もたくさんの方から、たくさんのドングリを頂きました。この場を借りて皆さんにお礼申し上げます。

さてさて、このドングリ。クマやニホンザルが主に食べていますが、例にもれずミニブタたちもご相伴にあずかっています。「ドングリを食べて育ったブタ」といえば、スペインのイベリコ豚が知られていますが、実はイベリコ豚とは品種の名であって、ドングリを食べて育ったブタではないのです。
ドングリを食べて成長したイベリコ豚を「イベリコ・ベジョータ」と呼ぶそう。その脂は甘く、ナッツの風味がしてとても美味しく、都内の高級スーパーでは、生ハムが100g5000円と、超高級品。それもそのはずイベリコ豚全体の10%前後しかいないそうで、このベジョータ1頭を育てるには、放牧する2〜3ヘクタールの森とドングリが1トン以上も必要なのだとか・・。ちなみに、ドングリ以外の飼料で育った残りの90パーセントのイベリコ豚は「イベリコ・セボ」と呼び、日本のイベリコ豚ブームの時に出回っていたのは、ほとんどがコチラのお肉だそう・・・。ドングリを食べていないから肉はナッツの風味はしません。きっと回転ずしで私が食べたイベリコ豚もセボの肉だったんだろうなぁ。

大宮のミニブタたちはセボ。たくさんドングリを頂いていますが、ベジョータ計画は難しいようです・・・。


(藪)




 人気でるかな?
(2015年1月13日)
 
      

カピバラに乗るリスザル。ウリ坊に乗るサル。というのはもう大分有名だと思いますが・・・実は大宮公園小動物園にも○○に乗る動物がいるんです!

それは・・・『ミニブタに乗るカラス』です。

・・・ちょっとというか大分インパクトには欠けますよね?

しかし、実際にみてみると可愛いですよ。写真のカラスが実際にミニブタに乗るのを見たのは2カ月ほど前。その時は、オスのポルコにしか乗らなかったのですが、つい先日にはメスのプーギーにも乗っかっていました。もちろんポルコにも!このカラスはミニブタの上が好きなのでしょうか?

ミニブタに乗るカラス、人気でるかな〜?出ないよね・・・笑


(滝澤)




ポッキリ・・・。
(2014年8月14日)
 
  
 
とある暑い日の夕方。そろそろ閉園になろうかという時間に、ミニブタ舎へちょっと早い夕方の餌を持って行きました。
餌をあげる前に掃除をしていると、見慣れない乳白色の「何か」が落ちていました。たまに、カラスがチキンの骨を落としていくことがあるので、今回もそうだろうと思っていると、形が違う・・・。拾いあげてみると、なんとブタの犬歯だったのです。
急いで、3頭の口を確認しましたが、出血などはしていませんでした。よく確認してみると、ダイキチの左下の犬歯が折れていました。
食欲もあり、痛がっている様子もないので、一安心。
どうやら、壁や檻にスリスリと擦りつけた時に運悪くひっかけて折れてしまったようです。その後も特に異変はみられず、暑さに参っている感じはありますが、食欲旺盛、元気いっぱいに過ごしています。

立派な犬歯がなくなったからといって落ち込む事はないダイキチなのでした。


(藪)




  最近の食の事情
(2014年1月15日)
 
  
 
食欲旺盛なミニブタたち。欲しがるだけ餌を与えてしまえば、「ミニ」が取れてただのブタになってしまいます。なので、そうならない様に毎日餌の量を決めて与えています。

今の時期は秋に落ち、皆さんがドングリポストに入れてくださった大量にあるドングリが、ミニブタたちの餌にも入っています。おいしいようで、バリバリムシャムシャとよく食べます。しかし、このドングリかなりの曲者で、外側の殻が消化されずにウ○チに混ざって出てくるのです。

ブタはとってもきれい好きで、トイレの場所をきちんと決めています。また、嗅覚の優れた動物でイヌよりも良いとか。ドングリが大好きな彼らは、殻の匂いに反応し、鼻でウ○チを潰しドングリを探しています。あくまでも目的はドングリの実!!なので、決してウ○チは食べていません!すごいでしょ?!
しかし潰れて床に擦り付けられたウ○チ。たまに鼻先にも付いているウ○チ。バラバラになったウ○チの掃除が大変になった事は言うまでもありません(T。T)

今はただ、いっぱいドングリを食べておいしいイベリコ豚にな〜れ〜!!と心の隅で唱えている担当者なのでした。


(藪)




 一石二鳥?!
(2013年11月30日)
 
  

以前、書いたようにブタは暑いのが苦手です。実は、寒いのも苦手・・・。

今年は夏が長かったのか、秋が遅く、「まだまだ寒くならないから大丈夫〜♪」なんてのんきにしていたら、気付いたらもう11月に入り、間もなく12月・・・(++;)
寒がりな彼らのために、寝小屋を作らなくては!!と思いつつ、他の作業で手一杯(>。<)

とりあえず・・・。ということで、夏にお風呂のように水に浸かっていたコンテナに、麦わらを入れて寝小屋ならぬ、寝箱を1頭につき1箱設置。最初は全く興味を示さなかったブタたちも夕方には、箱に鼻先を突っ込み麦わらをホジホジし、寝る場所を作っていました。たまに仲良く2頭で1つの箱にぎゅうぎゅうになっている姿を見かけます。

この中に入れた「麦わら」は布団代わりに入れたのですが、おなかが減ってくるとたまに、食べているようなのです。布団にも非常食にもなってしまうなんて!?(^〜^;)


(藪)



暑い夏、試行錯誤の夏
(2013年8月14日)

  

暑いのは、人も動物も同じ。いや、もしかしたら毛皮をまとっている分、動物たちのほうが暑いのかもしれません。

ミニブタたちも例にもれず、暑い日中は日陰でゴロンと横になっている事が多いです。
今年の夏は観測史上、最高に暑いらしいので、水浴びがいつでも出来るように大きなコンテナを用意し、新たにミストまで設置しました。
コレで今年の夏の暑さ対策は万全!!コンテナに浸かって水浴びをし、ミストを浴びて涼むハズ!!
っという担当者の思いは少々はずれ、コンテナには浸かっていますが、ミストは浴びていない様・・・。

ミストは涼しいよ〜!!なんて言ってはみるものの、彼らに言葉が通じる事も無く、ただ地面を虚しく濡らしているミスト。
体に水が掛かる感触が嫌なのかとも思いましたが、掃除の際ホースで水を流していると自ら掛かりに来るので、違うかと。ん〜?!何が原因なのか・・・。
必ずミストは浴びると涼しいって事を分かって貰うぞ〜!!
とりあえず、場所や高さを変えてみようかと思います(^^)b


(藪)




訃報
(2012年8月31日)


2012年8月19日にミニブタのネロが死亡しました。
6月の終わり頃から糞の状態があまりよくなく、7月に入り、便秘気味になっていました。それでも、食欲はとても旺盛で、毎日よく食べていました。
便秘が良くはならないため、投薬を行いましたが、踏ん張っていても、少量しか出ず、腹も張っていて見ているこちらも重たそうに感じていました。
お盆休み辺りから、徐々に食欲も減り、15日には餌を全く食べなくなり、あまり動かず寝ている事が多くなりました。

解剖の結果、子宮内に大きな腫瘍ができていたため死亡してしまいました。腫瘍が肛門付近を塞いでしまい、糞が出なかったようです。


「ネロ〜」と呼ぶと寝ていても「ブォッ」っと返事をしたり、目の前に餌をチラつかせると顔中よだれだらけにして待っていたり。「おすわり」や「8の字」なんて芸もできたネロ。良い母ブタであり、ダイキチを尻に敷く鬼嫁?なブタでもあり。彼女のおかげで、ブタ好きになった私。ネロがいなくなり、他のミニブタもどこか寂しそうな印象を受けます。

長い間、彼女を見守ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。


(担当 藪)




あかちゃんがうまれました!(^(@@)^)ッ
(2010年8月16日)

  

8月8日にオス1頭、メス3頭、計4頭のあかちゃんがうまれました!
最近、ネロのお腹がふくらんで、太ったか?とも思っていましたが、やっぱり妊娠したようです(^V^)

うまれて数日は、どこに行くにもネロのそばにピッタリとくっついていました。
けれども1週間もたたないうちに好奇心の強い彼らは、あっちに行ったりこっちに来たり、4頭ともチョコチョコといろいろなところへ動き回っています。とてもかわいいコブタ達。

毎日体重をはかっているのですが、抱きあげると「ピギャー、ピギャー」と狂ったように鳴きます。この声にネロはすぐに反応して様子を見に来ます。
あまりにずっと鳴いていると怒りだすんです(;ヘ;)
母性が出てきたことは何よりですが、担当者としてはちょっと複雑な気持ち…。

コブタ達はまだ1kgもなく、とても小さいのでかわいいです。
しかし、こんなかわいい時期はあっという間に過ぎてどんどん成長していきます。
残暑が厳しいですが、かわいい時期が過ぎてしまう前に彼らに会いに来てください!


(藪)




ラッキーなニューフェイス。
(2010年1月30日)

  

東松山市の「こども動物自然公園」から、オスの「ダイキチ」が引っ越してきました。
命名されたときには当園に来ることがすでに決まっていました。
氷川神社でおみくじの結果が悪くても、動物園に来れば「大吉」を見られて元気になるようにと、こども動物自然公園に遊びに来ていた小学生が名づけてくれたそうです。
ステキな名前でしょ?

そんな「ダイキチ」は先に当園にいたメスの「ネロ」と比べると体が小さく、まるでお母さんと子供にも見えます。(^^;)

実は引っ越してきたのは昨年8月5日で、展示を始めたのが今年の1月2日なのです。
なぜこんなに長いあいだ展示していなかったのか?というと「真冬に赤ちゃんをつくらないため」です。
ミニブタの妊娠期間は106〜116日(およそ3ヶ月)で1度のお産で1〜12頭産みます。
人の赤ちゃんもそうですが、彼らの赤ちゃんも体温の維持があまり上手ではありません。
寒い真冬に生まれるよりも、暖かくなる春の出産のほうが良いと考え、しばらく別の場所で飼育していました。
年も明けて、いよいよ「ダイキチ」と「ネロ」のお見合いです!
しかし、ネロが嫌がって「ブギィーブギィー」とすごい叫び声をあげて逃げ回ってしまい中止…。
仕方がないので、しばらくの間、お互いの姿に慣れてもらうように檻越しで同居をすることにしました。
毎日少しずつ時間を作って同居させるも、毎回ネロが嫌がりすごい声で鳴きながら逃げ回る状態が続きました。
これじゃあネロがかわいそうだな。と思っていた矢先、分けていた扉がしっかり閉まっておらず、朝作業に入るとネロとダイキチが仲良く並んで寝ていました。
その日から同居が始まりました。

はじめのうちは、あんなに嫌がって逃げ回っていたネロですが、最近ではしつこく追われるとキツイ一発をダイキチにくらわせています。

まだ先になると思いますが、2頭の赤ちゃんが生まれるのを心待ちにしていてくださいネ!


(担当 藪)




 

秋といえば。。。
(2008年10月12日)

だんだん涼しくなってきて、セミに代わってコオロギなどの声がするようになってきました。
秋ですね〜。
スポーツの秋、芸術の秋などいいますが、みなさんはどんな秋をお過ごしでしょうか?

現在、1頭ミニブタを飼育しています。メスで名前は「ネロ」といいます。

ミニとつきますが「ミニじゃない!」という声もちらほら。。。
しかし、食用になるブタは体重が300kg以上になります。
ミニブタは大人になっても100kgを超えることはありません。
ネロは30kgくらいですから立派なミニブタです。

話は戻って、私とネロの秋はもちろん「食欲の秋」です♪
おいしいものがたくさんあるこの時期は体重を気にしつつもついつい食べることばかり考えてしまいます。
でも、ただ食べているだけでは「ミニ」が取れて普通の「ブタ」なってしまいそうです。
それでは困るので、ダイエットも兼ねて放飼場から出てお散歩をしています。
けれども、外にはおいしい木の実や落ち葉がたくさん。結局ネロはモグモグ、ムシャムシャ…。
まったくダイエットにならないのでした(ToT)


(担当 藪)




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