果てしない攻防戦 (2020年8月17日) |
いたずら好きのオオバタン。 そんなオオバタンたちとの攻防戦が続いています。 なんの戦いなのかというと、餌置きの戦い。 以前は銀のバットに餌を入れて給餌していましたが、バットがひっくり返った時に大きな音が出るのが楽しいらしく、中に餌が入っていてもお構いなしにひっくり返されてしまっていました。それでは餌をしっかり食べてもらえないのでバットはやめ、木の板の上に止まり木をビスで止め設置し、その木の板の上に餌を置くことにしました。しかし、木の板はかじるのが楽しいらしく、2週間たたないうちにボロボロに…。これはすべてのオウムに共通することなのですが、オウム、インコはくちばしが伸び続けます。伸びすぎてしまうと餌が食べづらくなったり、羽繕いしづらくなったりしてしまうためくちばしが伸びすぎてしわないよう木などをかじり自分たちでくちばしを削ります。これだけ早くボロボロになるということはオオバタンたちが楽しんでいる証拠なのでいいことなのですが、さすがに2週間は早すぎるのでさらに改良しました。木の板の端っこからかじられてすぐに壊されてしまったので枝を木の板のふちに取り付けてフチを守る作戦をしました。時間稼ぎにしかならなかったですが、木の枝をつけたことですぐに木の板をかじられなくなりました。ただ、つける枝が細かったので枝を突破され板まですぐにかじられる結末…。これでは意味がないと考えた作戦が太い枝をつける作戦。細い枝でダメなら太い枝でどうだ、とかなり単純な考えですがこの単純な作戦は見事に成功し、何とか今も形状を保てています。ただ、今は何とか耐えしのいでいますが、これもいつ壊されるか時間の問題。おそらく攻防戦はまだまだ続くと思うので、壊されては直すを繰り返しながらもっといいモノを作れるように改良を重ねていきたいと思います。 |
年末といったら (2019年12月30日) |
今年も残すところあと1日。2019年も終わろうとしています。 年末といったら、大掃除。 新しい年を迎えるにあたって大掃除をした人はたくさんいるのではないでしょうか。 動物たちにも、気持ちよく新しい年を迎えてもらいたいと思い、ずっと気になっていたところを大掃除しました。 ずっと気になっていたインコ舎の床。苔が一面に生え、黒くなってしまっていました。普段の掃除のときにもデッキブラシでこすったりしていましたが、なかなか落ちませんでした。人力では汚れが到底落とせそうにないので、高圧洗浄機できれいにすることに。 すると、あんなにこすっても落ちなかったのに、一瞬でみるみるきれいに落ちていきました。ただ、高圧洗浄機の水が出てくる所はかなり細いため、地道に少しずつ落としました。全部の部屋を掃除するのは、なかなか時間がかかり大変でしたが、一年間積み重なった汚れがおち、すっきりしました。これでインコたちもいい年を迎えられそうかな? (田村) |
ささやかなアピール? (2019年2月28日) |
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とてもフレンドリーでおしゃべりなオオバタンたち。 かまって欲しがりなので、いつも掃除中に「オハヨー」「コンニチハ」と話しかけてきます。 気づかないというよりは、聞こえてないといったほうがいいかもしれません…。 オウムも人と同じで個体によって声が違います。声が高く、よく通る個体もいれば、ちょっとかすれ気味で聞こえづらい声の個体もいます。やはりよく通る声の個体には反応する人が多いですが、かすれ気味の声の個体への反応は薄いです。オスのニートの声は高く通りますが、それ以外の3羽はどちらかというと低め。そのため、その3羽がかまってほしくてアピールしてもスルーされてしまうことも…。スルーされる姿を見ている側としてはちょっともどかしくなります…。 「しゃべらないかぁ」と言って違う動物を見に行ってしまう人がいますが、オウムたちに声をかけたらちょっと粘って耳を澄ませてみてください。もしかしたら「オハヨー」「コンニチハ」と返事してくれているかもしれません。さらに返事に反応してあげたらちょっと仲良くなれるかも? (田村) |
掃除中の筋トレ (2018年9月26日) |
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4月から、タイハクオウムのポールに心を開いてもらおうと奮闘してきて半年。徐々に心を開いてくれて関係は今のところ良好なのですが、そんなポールよりも心を開いてくれたのがオオバタンたち。最初のころは掃除に入ると、4羽一斉に集まってきて長靴やズボンを噛んでちょっかいを出し、いたずらをしてきたのですが、最近は激しくいたずらをしてくることもなくなりました。 あるとき、掃除中に止まり木に止まっていたニートに近づくと片脚を上げてなにやらアピール。なにかな?と思ってそっと腕を差し出すとそのまま腕に乗ってきました。どうやら片脚を上げて「乗せて」とアピールしていたようです。 すごく満足げな彼を腕に乗せたまま掃除していると、その横からまた別の脚が… ニートを降ろす間もなくパティも半ば強引に乗ってきました。 腕の乗ってくるほど慣れてくれたようで嬉しかったのですが、その後2羽とも全然降りてくれず、腕がパンパンになりました…。 |
お誕生日おめでとう! (2017年2月28日) |
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2月26日にオオバタンのパティは29歳を迎えました。 オオバタンはインドネシアのモルッカ諸島に生息していますが、生息地の開発や害鳥としての駆除、ペットとしての乱獲によって生息数が減少し、絶滅の危機に瀕しています。現在では、ワシントン条約によって保護されています。 パティは、大人しいけれどフレンドリーな性格をしていて、嫌なことは嫌だとはっきりと主張します。また、動物で29歳というと長生きの様に感じますが、飼育されている大型のオウムの寿命は40〜60年と言われています。なのでこれでも、まだ若い方なのです。 パティに会いに来て「おはよう」「こんにちは」って話しかけてみて下さい。彼女の機嫌次第で「オハヨウ」「コンニチワ」時には「オハニチワ」って返してくれますよ。 なにはともあれ、パティ29歳おめでとう!! (藪) |
出てますけど・・・?! (2014年8月29日) |
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ある日の午後、いつものように作業をしていると、いつものように大きな鳴き声で騒ぎ出すオウムたち。 しかし、いつもの鳴き方とは少し様子が違うなぁ〜。と思いインコ舎の方へ視線をやると・・・。 Σ( ̄口 ̄;) 頭飛び出てますけど?! 担当者は頭が抜けなくなったのかと思い、ひやひやしたのに、本人(本鳥?)は、とっても楽しそうに頭を左右に揺らし、いつもとは違う景色にご機嫌♪の様子。他のオウムたちはいつもと様子が違ったので、驚いて大声で鳴いていたようです。 この隙間、何かの拍子に檻の棒の下の部分の溶接が取れてしまい、頭が通る大きさに開いてしまったようです。幸いケガや脱走などになる前で良かったと胸をなでおろしました。 さて、ここどうやって塞ごうか・・・。 (藪) |
見分けがつきますか?! (2012年11月16日) |
にぎやかなインコ舎の中でも、ひときわにぎやかなオオバタン。 インドネシアに生息しており、現在絶滅の恐れがあるため、ワシントン条約によってその輸出入は制限されています。 当園には、オス2羽、メス2羽の計4羽居ます。それぞれ名前が付いており、オスが「ブローチ」と「ニート」。メスが「パティー」と「キャンディー」と言います。 「パティー」は日本で始めて飼育係が卵から孵し、育ったオウムです。よくしゃべり、たまに「オハニチワ」なんて言っています。水浴びが大好きで、寒い冬でもよく浴びています。 「キャンディー」は他のオウムたちに比べると大人しいですが、機嫌が良いと、うるさいくらいにしゃべります。 「ブローチ」と「ニート」はよく2羽一緒に行動しており、掃除中はホースや長靴を齧ったり、あげたばかりの餌を容器ごとひっくり返したりと、よくいたずらをします。メスよりもオス同士でくっついているのが好きなようです。 皆さんは、この4羽の見分けがつきますか?オスとメスとは大きさの違いなどで、なんとなくわかるかもしれませんが、オス同士、メス同士では、どっちがどっちだかわからないのではないでしょうか?? 私は担当者だから、もちろんわかります!!って当たり前ですが、はじめは全くわかりませんでした。毎日観察していくうちに、見分けがつくようになりました! ここで教えてしまうのは簡単ですが、私は少々意地が悪いので、教えません(−v−)皆さんが1度動物園まで足を運んで、実際に観察して見比べて下さい!よ〜く見れば、違いがわかりますよ!! よく観察してみても、どうしてもわからない場合は飼育係を捕まえて、聞いて下さい!!(^v^) (藪) |
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