かくれんぼ
(2019年12月16日)
       
 

 飼育係が朝いちばんにするお仕事のひとつに、動物の健康チェックがあります。毎朝、異常はないかな?みんな元気かな?と注意深く観察しています。

 最近この健康チェックに少しだけ手を焼いてしまうのが、ウズラです。当園のウズラは現在4羽。夏の間はパッとみればすぐに全頭の様子を確認できていましたが、最近は4羽を見つけるのに、ちょっと時間がかかります。

なぜかというと、ウズラたちが防寒用の落ち葉に上手にもぐっているからです。

あまり近よるとウズラがびっくりして落ち葉から飛び出してしまうので、いつも少し離れた場所からそーっと数を数えます。こうしてみると、ウズラの羽の模様はカモフラージュになっていることがよくわかりますね。健康観察も起こせば簡単ですが、落ち葉にもぐったウズラの姿がいつにも増してかわいいのでこっそり探すのが私の毎朝のたのしみです。

                    

みなさんもぜひ動物園でウズラかくれんぼに参加してみてください。(人間はいつもオニですが…)

(齊藤)



 検証してみ隊
(2019年5月30日)
   
 

ウズラの担当になり、どうしても検証しておかなければならないことが見つかりました。それは、「ウズラは、同じ柄の卵しかうまない」ということです。 

卵のまだら模様は、産卵の数時間前にお母さんウズラの体内でプリントされます。ポルフィリンという色素によるものだそうですよ。模様がつく理由は、保護色の役割となるためといわれています。

 なにはともあれ、卵の柄のことが気になって気になって仕方ないので、数日間卵を集めてみました。

 集まった卵は17個。 パッと見た感じでは、全然わかりません。ひとつひとつを360度よーく観察して、同じ雰囲気のものを仲間わけしていきました。

 すると…
 3グループに分かれました。勝手にグループ名もつけました。卵を星に見立てて、
@大陸タイプ(写真:右) A小島タイプ(写真:真ん中) Bどっちもタイプ(写真:左) です。
個数はそれぞれ665個でした。

 当園で飼育しているメスのうずらはずばり、3羽です。ということは、3羽がそれぞれ同じペースで同じような柄の卵をうんでいる、といえそうです。

検証の結果としては、ウズラは、全く同じ柄というわけではないけれど、よくみると分けられるくらいには同じ雰囲気の卵をうんでいることがわかりました。

 そこまでわかると、じゃあ次は誰がどの卵の柄なのかな?という新たな疑問がわいてきました。

 1羽ずつわけて飼えばすぐに分かりますが、動物に負担のない検証を目指し、日々の観察から何かわかればいいな〜と思っています。

(齊藤)



 

気が付いて…!
(2019年2月28日)


昨年からキジ舎で飼育し始めたウズラ。アロウカナ、ジュズカケバトと3種仲良く一緒に生活しています。
しかし、みなさんあまりウズラに気が付かないようで、ジュズカケバトを見て「ウズラだって〜。」
「ハトみたい!」「ウズラの卵を抱いているよ(ジュズカケバトが白い卵を抱いているのを見て)」とおっしゃる方が実は沢山…。(展示場には3種それぞれの解説版はあります。)どうしてもジュズカケバトの方が圧倒的に数も多く、色もわかりやすく、木の枝にいるのでそちらに目が行きがちのようです。色が茶色で体が小さく、地面で生活しているウズラは気が付かれないことが多いです。

しかし、ウズラに気が付くと「あ、こっちがウズラだよ〜。」「あれはジュズカケバトだって〜。」「これがウズラの卵の…!」と話している声が聞こえてきます。
小さくてかわいらしく、みなさんが1度は食べたことがあるであろうウズラの卵を産んでくれるウズラ、もっと皆さんにウズラをアピールしていきたいと思います。


現在5羽のウズラがいます。探してみてください!

(清水)




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