もうすぐ国際マヌルネコデー
齊藤飼育係
2021年4月15日
毎年4月23日は国際マヌルネコデー(International Pallas’s cat day)です。
国際マヌルネコデーはマヌルネコ保護団体、Pallas’s cat International Conservation Alliance(通称PICA)によって定められた「マヌルネコについて考えよう」という日です。2019年から始まり、今年で3回目になります。この団体の活動を多くの動物園が支援していて、当園も寄付や国際マヌルネコデーにマヌルネコの情報を発信しています。
マヌルネコはシベリア南部から中央アジアの高い草原に生息していて、寒い地域で暮らすためにフサフサの毛と短い耳をしています。また、短い耳は他のネコ科動物よりも低い位置にあり、岩場の陰に身を隠すのにも適しています。単独で行動しており、小さなげっ歯類と鳥類を食べています。
彼らは毛皮などを狙った密猟により現在も頭数が減少しているとされています。また、マヌルネコは1頭の分布域が広く、100㎢あたりに4~8頭しかいないとされています。そのため、野生での正確な頭数を調べるのが困難なのも希少な動物とされている理由です。
現在は調査が進み、徐々にマヌルネコの生存頭数や生態がわかってきていますが、まだ油断はできません。
当園では今年、新しい放飼場「マヌルロック」が完成しましました。生息地の岩場をイメージした展示になっていて、マヌルネコの様々な行動を観察することができます。
今年の国際マヌルネコデーではガチャガチャで缶バッチを販売します。缶バッチの詳細については後日お知らせをしますが、売り上げはマヌルネコ保護団体、PICAに寄付されます。来園された際には、立ち寄ってみてください。缶バッチを目立つ場所につけて、一緒にマヌルネコをアピールしましょう!