埼玉県こども動物自然公園

ヤブイヌ「ミコト」のリハビリ日記

齋藤飼育係

2022年10月15日

こんにちは。ヤブイヌの担当をしている齋藤です。
現在バックヤードで飼育していて非展示となっているミコトの経過をお伝えしたいと思います。

8月半ばごろ、右後肢の動きに異変を感じました。その後、レントゲンを撮り「膝蓋骨脱臼」であることが判明しました。この病気は膝のお皿がずれてしまうことで、手術しなければ将来ずっと歩きにくい生活を送る可能性があります。そこで現場の飼育係と獣医で意見を交わし、手術をすることになりました。

9月半ば、ミコトの手術がおこなわれました。お皿の形を整えて筋肉を調整したため、しばらくは完全に固定されおり、歩くことはできません。手術をした後は、まず傷が汚れないように感染症対策を徹底しました。排せつや給餌のときに安全で且つ素早く掃除をする、、、と言ってもヤブイヌは野生動物です。チームで力を合わせ、役割分担を行いながらおこないました。その成果もあり、感染症にならず、きれいに包帯を取ることができました。

しかし包帯が取れたからと言って、まだ歩いてはいけません。無理をして動かすと、お皿が定位置からずれてしまい、脱臼した頃に戻ってしまいます。また、脚を固定して動けない状態にあると、1日に70%も筋肉が落ちてしまうそうです。動かしすぎず、脚の筋肉をつけながら、膝の可動域も増やしていくというなかなか難しいリハビリ生活が始まりました。

ミコトの現在
ミコト(10月現在)


10月はじめ、時間を決めて歩く練習が始まりました。はじめは狭い範囲で練習し、だんだん歩ける広さを増やしていきます。まず、脚の筋肉を戻すことが目的です。まだ元の歩き方には程遠いですが、脚を着けるようになりました。第一歩です!!

これから外の放飼場に出せるまでに1ヶ月程かかります。室内で障害物など作りリハビリをして筋肉を戻していく予定です。今回は手術からの1ヶ月を書かせていただきました。ミコトの鳴き声が「ピロピロピロ~」と聞こえた時は「あっ今日も元気にリハビリしているな!」と思っていただけたらと思います。これからも、ミコトの応援よろしくお願いします!

ヤブイヌ「ミコト」のリハビリ日記②

ヤブイヌ「ミコト」のリハビリ日記③

ヤブイヌ「ミコト」のリハビリ日記④

お問合せ先

〒355-0065 
東松山市岩殿554

こども動物自然公園管理事務所

電話:0493-35-1234

FAX:0493-35-0248

お客様のご意見をお聞かせください

このページは気に入っていただけましたか?

ご意見・ご要望がございましたら、下記、「お問い合わせ」からお送りください。なお、回答にお時間をいただく場合がございますので、あらかじめご理解・ご了承願います。

ページの先頭へ