ニホンカモシカの「ナデシコ」が死亡しました。
掲載日:2024年9月29日
このところ、展示をお休みしていたニホンカモシカのナデシコですが、残念ながら9月28日の朝、死亡しました。
数日前からなかなか立ち上がらない、呼吸が荒い等の症状が認められ、投薬も行いできる限りの治療や対処をしておりましたが、ニホンカモシカでは高齢な17歳という年齢もあり、悲しいお知らせとなりました。
ナデシコは2007年5月に長瀞町の道端にうずくまっていたところを保護され、こども動物自然公園に持ち込まれました。その時は生まれて数日しか経っていないと考えられ、動物病院で人工哺乳をしながら育てました。離乳時にはなかなか固形飼料を食べなかったり、お腹をこわしたりしながらも、美しいカモシカに成長しました。2009年にはペア相手として、大町山岳博物館からオスのクロベが来園しましたが、人に育てられたナデシコは、クロベをなかなか受け入れず、はじめてこどもをうんだのは9歳になってからでした。この時は死産という残念な結果でしたが、翌年から毎年1頭ずつ出産、4頭のこどもを育てました。最後のこども、メグルをうんだ後には体調不良が続き、高齢出産で負担が大きかったのではないかということで、その後は繁殖をせず、のんびりと生活していました。
人の手で育ったので「ナデ!」と呼べば走ってきて、フェンス越しに近寄ってきたものでした。
来園者の皆様にも可愛がってもらい、ニホンカモシカについて実際に多くの方々に知っていただいたと思います。
ナデシコ、本当にありがとう!
いままで可愛がってくださったみなさま、ありがとうございました。
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