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 訃報 ティー
(2020年7月19日)
    
 

713日にシシオザルのティーが死亡しました。15歳でした。

ティーは2013年に日本モンキーセンターから当園にやってきて、シーチャンとの間に5頭のこどもを残してくれました。今年の2月にはタンプーを出産し、毎日子育てに励んでいました。突然のことでとても残念です。

頭を強く打ったことによる脳出血が確認できました。また、ティーはシーチャンやこどもたちの毛繕いをこまめにおこなうお母さんで、うんちからはいつも毛の塊がたくさん出ます。解剖の結果、お腹の中にも毛玉がたまり排出が困難になっていたことがわかりました。その影響からとっさの事態に対応しきれず頭を打ってしまったのではないかと推測できました。

ティーとシーチャンの相性はとてもよく、2017年には国内でも例がなかったシシオザル4年連続繁殖を達成しました。血統管理の関係から、一時は赤ちゃんができないように処置をおこなうほどでした。

当園のシシオザルファミリーがいつもにぎやかで平和であったのは、まぎれもなく、ティーの優秀な繁殖成績と、育児、そして人柄(サルがら?)のおかげです。

ティーがみんなの毛繕いをしている姿をもうみられないと思うととてもさみしくなります。

いままでティーを応援してくださったみなさま、ありがとうございました。


(齊藤)



 赤ちゃん目撃のチャンスは…?
(2020年2月15日)
               
 
 2月5日にシシオザルの赤ちゃんがうまれました。 お母さんはティーで、当園では5回目の出産でした。 うまれた日はティーに抱かれて、すやすや眠るかおっぱいを飲むかのどちらかだった赤ちゃんも、生後1週間もすると、抱かれながら周りの様子をよくみるようになりました。兄姉は赤ちゃんの存在に興味深々で、特に姉のディルバは抱きたくて仕方がない様子。隙あらばティーから赤ちゃんをひっぺがし、面倒をみています。

最近気づいたのですが、ディルバに抱かれているときのほうが赤ちゃんの顔がよくわかります。というのも、ティーに抱かれているときの赤ちゃんはおっぱいを飲んでいるか、こちらを向いていてもティーのふわふわのたてがみに覆われて、顔があまりみえないのです。ディルバのたてがみは、ティーの念入りな毛繕いにより短くなっているし、赤ちゃんもディルバからはおっぱいを飲まないので外の様子をみていることが多く赤ちゃんの顔がしっかりわかるんですね。うまれたてほやほやのしわしわ顔を見るならディルバに抱かれているときがチャンスです。赤ちゃんの誕生でさらににぎやかになったシシオザルの群れに会いにきてくださいね。

(齊藤)



 たくらみ
(2019年11月15日)
  ずいぶん前から、いつかやろうと思って楽しみにしていたことを先日ついに実行しました。
それは、サルの放飼場に木を生やすことです。実は私この動物園のサルの放飼場を初めてみた時から、緑が足りない!緑を入れないと!と一人悶々としていました。しかし当園のサルの放飼場はコンクリートでできているので、植樹はできません。土を入れようかしら…と思ったこともありましたが毎日の水掃除ができなくなるのは困るのでそれも却下。サルたちには、園内で枝が出た時にちまちまと渡す日々。ここをジャングルにするのはちょっと無理かも…と諦めかけたとき、見つけたのが植木鉢で育った大きな木でした。これならいける。そう思ったはいいもののなかなかタイミングがこず、半年が経ちました。そして先日ついに、いましかない!と思い立ち、実習生と一緒に実行しました。

結果はやる前からわかっていました。いたずら大好きの破壊魔であるシシオザルは、入れた途端に葉っぱをむしり、枝を折り、土を掘る掘る…。
   
さすがです。でもとても楽しそう!残念ながら木はダメになってしまいましたが、土や緑や自然木の中にいる動物たちはいつもより輝いて見えました。その姿をみることができただけでも今回は大収穫です。
 

                      

あの場所をいつかジャングルにするために、引き続きチャレンジしていきたいな、と思えた第一歩でした。

(齊藤)



 くらべてみると
(2019年8月30日)
   

サル舎の裏には大きな桜の木があるので、時期になるとたくさんの花びらや枯葉が降ってきます。そのおかげでサルたちも季節限定のおやつをたのしむことができるのですが、好みの問題なのか、食べ方の問題なのか、同じサルの仲間でも、種によってその楽しみ方は異なるようです。

例えばニホンザルとシシオザルはこの動物園の5種のサルの中では分類上近いグループなので、群れのサイズや群れの構成など似ているところがあるのですが、降ってくるおやつの楽しみ方にはやっぱり違いがあります。

 その違いを実感するのはずばりお掃除の時間です。ニホンザルの放飼場は桜が舞う季節だろうが、落葉の季節だろうが、いつもさっぱりしています。落ちているのはその日のうんちだけ。降ってきた花びらや葉っぱはすべてお腹の中に入ってしまうようです。

対するシシオザルの放飼場は、食べかけの葉が散らかり放題。シシオザルはニホンザルのように落ち葉をきれいに食べることはなくかじっては捨て拾っては捨ての繰り返し…。遊ぶのは大好きですが、食べ物として魅力的ではないようです。おかげでシシオザル舎の掃除はニホンザル舎に比べるとちょっとめんどくさい。排水溝にはちぎられた葉がたまるので、ほうきと塵取りでしあげをしなければなりません。

こんなふうに、くらべてみるとはじめて気づくお互いの個性。みなさんもぜひくらべてみてください。
(齊藤)



     花より…
(2019年3月30日)
 
   
 春になりましたね、大宮公園の桜は満開です!!
皆さん、お花見はしましたか?私は毎日お花見をしています。(動物園から見えるので。)
私たち人間は桜を見て楽しみますが、どうやら動物たち、サルたちは見て楽しむよりも、食べて楽しむようです。昨年、展示場に舞い込んだ桜の花びらをみんな一生懸命にかき集めて美味しそうに食べていました。おかげでお掃除がとても楽ちんでした!
今年もサルたちは桜の花びらが舞い込んでくるのを楽しみにしていることでしょう。しかし、今年はフェイント…。桜の木の根元に花ごと落ちている桜を拾い集めてシシオザルたちにプレゼント。みんな我先にと私の手から取り、ぺろりと食べてしまいました。
あ〜、早く花びら散ってこないかな〜。

(人間は桜を見て楽しむと言いましたが、人間も桜餅や桜漬けなどにして食べて楽しんでいましたね。)


(清水)



    次回は2つ
(2018年12月28日)
 
   
 
先日から始めたお風呂。ヴィーナはやっぱりお気に入りのようで、お風呂を入れる前からスタンバイしています。準備が整った後はゆっくりと誰にも邪魔をされずにのんびりと…、と今回からはいかなくなってしまいました。
去年と今年の初回まではヴィーナ以外入らなかったお風呂ですが、先日次男のチカラが初めて入ったのです!!最初は緊張しながらお風呂を楽しんでいたチカラですが、だんだんと慣れてくるうちに潜水までするようになっていました。そしてチカラ、お風呂よりも面白いことを見つけてしまったようです。自分がお風呂を勢いよく出た後の飛沫で兄弟と母さんが逃げるのが面白いらしく、出ては入り、出ては入りをずっと繰り返していました。気持ちよくお風呂に浸かっていたヴィーナはチカラがうっとおしいのか、さっさと出てしまいました。
今まではお風呂用の桶は1つしか用意していませんでしたが、次回からはヴィーナ用とチカラ用に2つ用意してあげようと思います。

(清水)




   今年も…
(2018年12月13日)
 
   
 
今年もやってまいりましたこの季節!
そう、「シシオ風呂!!」昨年シシオザルの展示場にお湯を入れてみたら彼らに好評だったので今年もやります。好評といっても長男ヴィーナしか肩まで入ってはくれませんが…。他の兄弟たちは湯気で温まったり、尻尾を浸けてみたり、手を入れたり…。体は浸かってくれないので練習です。温まらないとき以外は手でばちゃばちゃしてみたりと彼らのいいおもちゃになります。少しでも楽しんでくれるなら運び甲斐があります。今年もお風呂を楽しんでもらえるといいなぁ。
今年はニホンザルにもお風呂を入れてみようかなぁ〜。

※シシオザルのお風呂の日程と時間は決まっていません。あらかじめご了承ください。(午前は行いません。)

(清水)



  大宮シーチャン一家
(2018年9月26日)

   
 
人間にも個性があるように、動物、シシオザルにも性格があり、見ていて飽きず、とても魅力的です!ということで…。
今回は個体紹介をしたいと思います!

まずはシーチャン。大宮のシシオザルの父さんでサツマイモが好き。ティーに毛づくろいをされすぎてトレードマークの鬣が立派な大人オスのライオンの鬣ではなく、鬣が生えたての若いオスライオンのようになっていることがあります。顔は少し面長。


次はお母さんのティー。良き母でしっかりと仔どもたちの面倒をみています。毛づくろいをすることが好きで、展示場に入ってきた昆虫を捕って食べることが得意。一番の美人!本当に美人だと思います。(担当者目線)


その次に長男のヴィーナ。とても優しいのですが少しぼんやりしています。他の兄弟の何かしらのとばっちりを受けることがよくあります。最近は木の枝を使って葉を自分のところへ寄せるなど、賢いなぁと思うことがあります。顔はシーチャンに似ていますが、ヴィーナの方が可愛い顔をしています。

その次は長女ディルバ。兄弟の中で一番元気がよくとってもアクロバティックな動きをよく見せてくれます。特に消防ホースで遊ぶことが得意。餌の時間になるとよく鳴いておねだりをします。


さて、次は次男のチカラ。少しお調子者で餌をあげるときに肩に乗って一番に餌を食べに来ます。調子に乗りすぎてお父さんのシーチャンによく怒られています。みんな1年違いで生まれているので体の大きさの違いはかなりあるはずなのですが…。コールの成長がとっても早いせいか、あまり大きさに差がありません。コールよりも少し大きいです。


最後にコール。末っ子で、とってものんびり屋さん。持っている餌を他の子に取られてしまったり、落としてしまったりと本当にのんびりしています。だんだんと体も大きくなり今ではぱっと見ただけでは判別がつかないくらいです。鼻の下が少し長いような気がします。


顔も性格も違うシシオザル。文面だけでは伝わらないと思いますので、実際に見て感じてはいかがでしょう?

(清水)



  プール開き
(2018年7月13日)
 
   
 
梅雨に入ったと思ったら、もう梅雨明けしてしまいました。

暑さもさらに強くなってきたので、シシオザルたちにプールを設置しました!
とても楽しそうに水浴びをしています。プールを入れる前は、飲み水入れの水をかき出したり足を入れてみたりして遊んでいました。水入れとは大きさが全く違うプール。全身浸かる子もいれば、兄弟たちと追いかけっこしている途中でわざとプールの中を通ったりと遊び方のスケールが大きくなりました。しかし水遊びをするのは子どもたちだけ。大人は日陰でのんびりとしています。人間と同じですね。

(清水)



  シシオ風呂はじめました
(2018年1月15日)
 
   
 1月になり、最近とても寒くなりましたね。みなさんは寒さ対策していますか?人間だと寒い日はマフラーや手袋をしたり、ダウンジャケットを着たりして温かくしますよね。動物たちは人間みたいに洋服は着ないので、寒くなると夏毛が冬毛に生え変わり自前の毛で寒さを凌いだりします。それでも寒い時は仲間で集まって体を密着させて温まります。(よくサルたちがやっています。)

さて、当園のシシオザルはどうやって寒さを凌いでいるかというと…。お風呂です!!ここ最近始めたばかりなのですが意外にシシオザル達に人気なんです。長男のヴィーナはお風呂が大好きなようで、お湯を桶に入れる前からスタンバイしています。湯には背中まで浸かり、気持ちよさそうに泳いだりもします!(深さはほとんどないので泳いでいるつもりかな…?)

他のサルたちはというと、あまり濡れたくないのか足や尻尾だけお湯につけています。あとは湯気で温まったり、お湯を飲んだりとそれぞれでお風呂を楽しんでいるようです。カピバラの湯浴みと同時にシシオザルのお風呂もチェックですよ〜!!
※シシオザルのお風呂の日程と時間は決まっていません。あらかじめご了承ください。(午前は行いません。)

(清水)



 仲良し姉弟
(2017年6月15日)
 
            

当園のシシオザルは、国内でも例のない4年連続の繁殖をし、父ザルのシーチャンと母ザルのティー。その子供が4頭(長男ヴィーナ、長女ディルバ、二男チカラ、三男コール。)と6頭の群れとなりました。
通常は、子供が生まれてから2〜3年後に次の子供が生まれるのですが、当園のシシオザルは、ペアの相性が良いのか、毎年繁殖しています。昨年生まれのチカラは1歳になる前に、コールが誕生したため、母ザルを独占して過ごせる時間が少々短かった。しかし、そこは兄ザルや姉ザルがしっかりとサポートしてくれていました。「こんなにも兄弟の面倒を見るものなのか。」と驚いたほど。他のサルが騒ぎだせば側に寄り添い、危ない所へ行きそうになったら行かない様に阻止。兄、姉にとても大事にされているのが分かります。最近は、姉のディルバと互いにギュっと抱き合っている姿を良く目にします。何ともいえない2頭の姿に癒される毎日。皆さんもそんな姿を見に来て下さいネ!


(藪)




  お手製ケーキも3作目
(2017年3月30日)
 
           
  

26日(日)に行われるはずだったチカラのお誕生日会ですが、雨のため中止に。ですが、ちゃんとお祝いをしましたよ。担当者お手製のバースデーケーキで!実は、このバースデーケーキも作目。ヴィーナ(兄)、ディルバ(姉)の歳のお誕生日会の時にも作りました。年々クオリティが上がってきているのも、毎年繁殖に成功しているシシオザルのおかげかな?今回は、みんなで楽しめたようです。過去の回ともシーチャン(父)の独占だったので。

天気は、悪かったけどチカラも喜んでくれたかな?1歳のお誕生日おめでとう!(チカラのお誕生日は28日です。)


(滝澤)




 生まれました。
(2017年3月30日)
 
   

19日にシシオザルの赤ちゃんが生まれました。朝、様子を見に行くとすでに生まれていました。まだ、身体は少し濡れていたので明け方に出産したと思われます。母子ともに健康で、授乳も確認できたので担当者はひと安心でした。週間以上経過し、今では母ザルのティーに抱かれながらも活発に動いています。出産当日から展示も行っていますので、可愛い盛りの赤ちゃんをぜひ見に来てくださいね!

※寝室との出入りを自由にしているため、赤ちゃんが見られない場合があります。御了承ください。


(滝澤)




 チカラのお誕生日会
(2017年2月28日)
 
  

3月28日に1歳のお誕生日を迎えるシシオザルのチカラ(オス)。3兄弟の中では1番おとなしく、兄ザルや姉ザルが縦横無尽に放飼場を駆け回っていても母ザルの横でじっとしています。あんなに激しく動き回らなくてもいいけど、もうちょっとだけ活発になってほしいなと思う担当者。

そんなチカラのお誕生日会を3月26日(日)15時15分から行います。ちょっと早いですが、チカラのお誕生日を一緒にお祝いをしに来てくださいね。お待ちしています。
詳しくは、イベント情報にて!


(滝澤)




 あっという間に!
(2017年2月15日)
 
  

131日はディルバ(メス)の2歳のお誕生日でした。1歳と2カ月で弟(チカラ)が生まれたディルバでしたが、優しくチカラを抱きかかえるほど面倒見の良い姉ザルに育ちました。まだ2歳ですが、将来は良い母親になると感じています。最近は、兄のヴィーナと放飼場を縦横無尽に駆け回るおてんばな一面も見られるようになってきました。子供の成長は早いものですね。あっという間に大きくになっていくんだろうな・・・。まあ、元気に育ってくれれば言う事ありません。ディルバ、2歳のお誕生日おめでとう!


(滝澤)




 お誕生日おめでとう!
(2017年1月14日)
 
  


114日はヴィーナ(オス)の3歳のお誕生日です。まだ3歳なのにもう2頭の兄ザル。1歳と1週間でディルバ(メス)が生まれた時はとても良く妹の面倒を見ていました。2歳と2カ月でチカラ(オス)が生まれた時は兄にされていたことと同じようにディルバがチカラの面倒をよく見ています。ヴィーナが見本になってくれたおかげで兄弟がいい子に育っているよ。身体は大きくなりましたが、まだまだやんちゃ。放飼場を縦横無尽に飛び回っています。このまま元気に育ってくれれば担当者は言う事はありません。ヴィーナ、お誕生日おめでとう!


(滝澤)




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