クビワペッカリー家族物語 その2
山本飼育係
2021年7月31日
その[2]家族のいろいろな性格
前回、クビワペッカリーの名前にはみんな数字が入っていることをお話ししました。
順番に紹介したいと思います。
「イズ」はイの1、「テン」は10、「ロコ」はロの6、「サン」は3、「ミッツ」は3と2になります。
全て見つけられたでしょうか?
今回は家族の性格を詳しくお話しします。
クビワペッカリーの家族はみんな見た目がよく似ていますが、性格は様々です。
母親のイズは群れの中でも行動力があり、朝真っ先に寝室から放飼場へ出ていきます。
夕方寝室に帰る時も誰よりも早く帰ります。
ここの群れでは1番上の立場かもしれません。
一方、父親のテンは1番最後に放飼場に出ます。
帰る時も群れの後ろの方にいて、みんなが帰ってから寝室に入ります。
その際、飼育係の方を振り向いてから帰る行動をします。
テンは子ども達の面倒を見てくれるとても優しいお父さんです。
もしかしたら家族の安全を守るためにこのような行動をとるのかもしれません。
子ども達もそれぞれ性格が異なります。
ロコは少し臆病な面があり、みんなが放飼場に行かないと中々出ていきません。
サンは好奇心旺盛で職員が放飼場を見ているとよく近づいてきます。
ミッツはイズ同様、行動が早く、小さな時から大人達に果敢に向かっていたので堂々とした性格です。
4月に生まれたダイチとタマミももうすっかり群れの仲間です。
無邪気に走り回ることが多く、まだ幼さが残ります。
今は子ども達それぞれの個性を知るには中々むずかしいですが、これから2頭が成長していけば、性格の違いが見えてくるかもしれません。
外見では区別がむずかしいクビワペッカリーですが内面の特徴、そして家族との関係性に注目してもらえたらいいなと思います。
クビワペッカリー家族をこれからも温かく見守っていてくださいね。