大宮を代表する動物といえば!
佐々木飼育係
2021年8月15日
突然ですが、大宮を代表する動物といえば何を思い浮かべますか?
大宮公園小動物園を代表する動物なら、60周年記念ロゴにデザインされている、
「ニホンツキノワグマ」や「ブチハイエナ」でしょうか?
地元の方はピンとくるかもしれませんが、大宮といえば「リス」なんです!
1990年に旧大宮市のマスコットキャラクターとして選ばれたのは「こりすのトトちゃん」
というリスのキャラクターで、大宮駅東口前には銅像があります。
また、サッカークラブの大宮アルディージャのマスコットキャラクターもやはりリス。
そもそもクラブの名前のアルディージャはスペイン語の「リス」をもじったもので、大宮はリスの街といって差し支えないでしょう。
前置きはこのくらいにしておいて、今回の本題はそんな大宮の代表動物であるリスについてです。
当園ではニホンリスをキジ舎の並びで飼育しています。
リスを観察するオススメの時間は開園直後か、昼下がりです。
開園直後は一番活発な時間帯で、舎の中を縦横無尽にちょこまかと動き回る様子が見られると思います。
枝から枝へピョンピョン飛び移るさまは樹上性動物の魅力そのもので、そのすばしっこさに
「はえー!」「すげー!」という感嘆の声がよくあがります。
タイミングが良ければ給餌の時間に出くわすかもしれません。
野菜や種子などいろいろなエサを組み合わせて給餌していますが、
大好物を真っ先に食べるので、観察するとリスの好みが分かりますよ。
そして、昼下がりの時間帯は、午前と打って変わってお昼寝タイムです。
午前の活発さはどこへやら、巣箱の上・枝の上・あるいは地面、思い思いの場所でお昼寝しています。
この時間はリス舎の前をスーッと過ぎ去る来園者の方が多いのですが、それはもったいない。
「動物が寝ている=つまらない」ではなく、
「動物が寝ている=観察のチャンス!」というように捉えてみてください。
動物のリラックスした表情を見て癒されるも良し。
身体の模様や毛の生え方など細かい部分を見て新たな発見をするも良し。
せっかく寝ている動物を起こさないよう、静かに観察してもらえると嬉しいです。
動いている姿も休んでいる姿も、どちらにも魅力があるので、ぜひ両方の姿をご覧ください。
これを機に、大宮の代表動物であるリスに一層の興味を持ってもらえたら嬉しいです。
今回、リスを例に時間帯をかえて観察すると、違った一面が見られることをご紹介しましたが、
このように時間帯をかえて、あるいは日をかえ、季節をかえ、何度も足を運んでいただくと、
その度に新しい発見ができるのが動物園の面白いところです。足しげく通ってみてはいかがでしょうか。