大宮公園小動物園

冬の動物園も良いものです


佐々木飼育係

2022年1月15日

冬の寒い時期は外に出たくなくなり、一日中暖房の効いた家の中で過ごすこともありますよね。

動物園にお出かけ!となると、気温の低い日を避けたくなる気持ちは分かります。

ですが、動物の様子はその日その時でかわりますし、季節による違いもあって面白いですよ!

例えばサル舎で見られるシシオザル・フサオマキザル・ブラウンケナガクモザルは、
展示場に設置されている保温ライトの前で密集していることが多く、寒さが苦手な動物なんだなあと感じられると思います。
一方、ニホンザルは元々日本に暮らしている動物なので、他のサルに比べると寒さに関係なく動いている様子が見られます。
寒さや暑さに対する得意・不得意は、その動物の野生下の生息環境による違いが大きいです。 

アナホリフクロウ
保温ライトを活用するアナホリフクロウ
キジ舎の並びにいるアナホリフクロウも、保温ライトで寒さ対策をしています。

親が
2羽、昨年うまれたこどもが3羽の計5羽が暮らしているので、
複数保温ライトを設置し分散して当たれるようになっています。

とまり木の上にライトを設置しているのですが、中には写真のようにライトに
直接とまって寒さをしのぐ個体もいます。
確かにライトの本体も熱を持つので、そこが一番暖かいかもしれませんね。

他に、寒くなると身を寄せ合うことが多くなる動物としてニホンリスが挙げられます。
現在30頭以上飼育しているのですが、展示場に数頭しか出ていないときがあります。そんなときは壁側に設置されている巣箱にご注目。
きっと巣箱の中で動いている個体や顔だけ出ている個体が見えるはずです。
繁殖期にはここで子育てをしますが、冬は暖かいおうちになります。落ち葉などの敷材がぎっしり詰まっている巣箱の中に複数頭が集まれば、
暖房がなくとも十分暖かい空間になるのでしょうね。

ニホンリスと同じように、ミニブタもみんなでギュッとなって休んでいることがあります。
展示場の奥にある、板で囲まれたスペースにはおがくずや落ち葉が敷かれ、ふかふかのお布団代わりとなっています。
エサの時間にはお互いのエサを取り合うような食いしん坊なミニブタたちも、この時はなかよくみんなで身を寄せ合います。

ニホンリス
巣箱から顔を出すニホンリス
ミニブタ
身を寄せ合って休むミニブタたち

動物園にはたくさんの動物がいるので、寒さに関係なく生活している動物もいれば、
今回紹介したように様々な方法で寒さ対策をして過ごす動物もいます。

ここまで読んで、「冬の動物園もちょっと面白そうだな」と、感じてもらえたら嬉しいです。 
もちろん、実際にご来園いただければさらに嬉しいです。

そして、冬の動物たちをみたら今度は春の動物を、次は夏の動物を・・。
きっとその都度新しい発見があるはずです。

入園無料で、ふらっと遊びに来やすい大宮公園小動物園。
何度も遊びに来て季節ごとの違いに注目すると、動物園をより楽しめること間違いなしです!

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〒330-0803 
さいたま市大宮区高鼻町4

大宮公園小動物園管理事務所

電話:048-641-6391(大宮公園事務所)

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