初めてだらけのテンジクネズミ(モルモット)の出産
一瀬飼育係
2024年10月15日
今年の8月に大宮公園小動物園ではテンジクネズミの赤ちゃんがうまれました。
今回のブログはテンジクネズミの赤ちゃんがうまれるまでのお話をしようと思います。
私は飼育係としてテンジクネズミの担当をするのは初めてでした。
そのため、テンジクネズミの出産は初めてなことばかり。
今回は2ペアの繁殖をすることになりました。メスの2頭はうまれて2歳ほどの個体で初めての出産と育児でした。
オスとの同居は約1ヶ月間。メスが無事に妊娠しているか心配でしたが、
1ヶ月が過ぎたころから2頭ともお腹が少しずつ膨らんできて体重も少しずつ増えてきて一安心。
出産予定日の近くではお腹も大きくなり体重も100g以上も増えました。
そしてついに8月11日に最初の4頭がうまれました。
最初の4頭がうまれたちょうど1週間後、8月18日に同じく4頭の赤ちゃんがうまれました。
私はうまれた赤ちゃんを見たとき、おかあさんの体に対して赤ちゃんが大きく感じ、
「こんなに小さな体でよく頑張ったね、」と感動したのを覚えています。
テンジクネズミの赤ちゃんは、生まれた時から目が開き、毛や歯も生えています。
食べものも大人と同じものが食べられます。このことを「早成性(そうせいせい)」と言います。
ちなみに、ハムスターの赤ちゃんはすぐに目は開かず無毛で生まれてきます。
このことを「晩成性(ばんせいせい)」と言います。
生後1週間を過ぎてから親子での展示を開始しました。
みなさんにお披露目できるワクワクと
初めての外での環境に慣れてくれるかの不安で私もテンジクネズミたちもドキドキ。
そしていざ外の世界へ…!!
初めての外は少し驚いたようでおかあさんにピッタリくっついていましたが、
好奇心旺盛な子どもたちは、展示内の乾燥を食べたり、動き回ったりとすぐに環境に慣れてくれて安心しました。
今では来園者からも飼育係からも人気者です!
1ヶ月もすると群れに仲間入りすることから親子での生活は生後1か月くらいまで。
こどもたちだけでの生活になりますが、親と離れての生活にもすぐに慣れ、餌もよく食べ活発に動き回っています。
毎日スクスク成長していくテンジクネズミたちですが
うまれてすぐの体重は90g前後でした。1ヶ月を過ぎると250g前後にまで増えていました。
1ヶ月で2周り以上も大きくなっているなんて…。こどもたちの成長の早さに驚きました。
そんなこどもたちは、毎日飼育係が抱っこしたり、なでたり…
これは、ドキドキコンタクト(ふれあいイベント)デビューのための人慣れの練習です。
こどもたちがイベントデビューするときはまたお知らせしますのでぜひお楽しみに!
担当飼育係としても、とても楽しみです!