大宮公園小動物園

ニホンリスの貯食行動

佐藤飼育係

2024年12月20日


寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

リス

最近のニホンリス達は、天気の良いときには
日の当たる所で体を温めながらのんびり休んでいることが多いです♪


土を掘っているニホンリス

一方で、地面をガサゴソ、ガサゴソ・・・なんだか忙しそうなニホンリスもいます。

餌を咥えてせっせと運び、地面に埋めている最中のようです。


これは「貯食行動」というもので、食べ物を土の中に埋めて、後から掘り出して食べます。
野生下では、冬になるとニホンリスの餌は少なくなってしまいます。
餌が少ない時期に困らないように、隠して取っておくのです。

もちろん動物園で暮らしているニホンリスは、冬でも美味しい餌をもらえるので
お腹が空いて困ることはありません。そんな環境でも貯食行動は見られます。

 
そして「貯食」する場所は、どうやら土の中だけではないようです。

柿を与えてみると・・・



柿をいくつか与えて数分後、再び展示場を見に行くと・・・

挟まった柿

挟まった柿

こんなところに柿が!
金網と枝の間に挟まっていました。

 その他にも、

隅に置かれた柿

隅に置かれていたり、

 

枝の上の柿

 枝の分かれ目に置かれていたり。



色々な所をうまく利用して貯食しているようです。

りんごやクルミなど、食べ物の種類によって隠す場所に差があるのでしょうか。
貯食せず食べてばかりの子もいるのでしょうか。
じっくり貯食行動を観察してみると、まだまだ新しい発見がありそうですね!

 皆さんもニホンリスをご覧になるときは、色々な所に隠された餌を探してみてください


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