ニホンザルのえさ
佐藤飼育係
2025年2月25日
ニホンザルが、どんな餌をどんな風に食べているのか紹介したいと思います!
大宮公園小動物園のニホンザルはサツマイモ、リンゴ、ニンジン、小松菜、キャベツ、
ブロッコリー、サル用ペレット、米、どんぐり、青草などを毎日食べています。

野生下のニホンザルは植物や木の実、昆虫やカエルなど様々な種類のものを食べて暮らしています。
また、季節によって食べられるものも違います。
動物園でも餌が単調にならないように、日によって餌の内容は少しずつ変えています。
例えば枝葉や卵を追加したり、みかんや柿など季節の果物を与えたりすることもあります。
朝の餌は展示場の床一面に撒いてから、サル達を展示場に移動させています。
餌は床だけでなく遊具やハンモックの中など、できるだけ色々なところに置きます。
色々なところに置くことで、立場の弱い個体でも餌を取りに行きやすくなるからです。
寝室から展示場に移動したサル達は、それぞれ好きなものから食べ始めます。

小さなお米の粒も、器用に拾って食べます。

ニホンザルは頬袋を持っています。
ほっぺたのところが袋状に膨らむので、食べ物を詰め込むことができるのです。

のんびりと餌を選びながら食べる個体もいるのですが、
ささっと地面に降りてきて頬袋に詰め込み、落ち着く場所に移動してから
ゆっくりと頬袋の中身を出して食べている個体もいます。

しばらくして、もう一度様子を見に行くと・・・

ほとんどの餌が無くなっていますが、ニンジンがまだ残っています。
好みに個体差はありますが、ニホンザルはサツマイモやリンゴ、お米が人気ですぐに無くなり、
ニンジンや葉物は嗜好性が低く残っていることが多いです。
この時点ではまだ残っていますが、午後にはすべて無くなっているので小腹がすいたときに少しずつ食べているようです。
餌は開園前と閉園後に与えているため採餌の様子を見ていただくことは無いのですが、
日中にはおやつとして野菜などを与えています。
個体同士の関係性や食べ方などをぜひ観察してみてください。