羽ばたけミドリシジミ!ハンノキ再生プロジェクト
県の蝶ミドリシジミを保全するプロジェクトが始動
関東最大級のハンノキ林でミドリシジミが減少している?
「モンシロチョウはキャベツ畑にいる」そんなことを小学生のときに聞いた記憶はありませんか。蝶という昆虫はグルメで自分の好きな食べ物しか食べません。
羽をキラキラと綺麗な緑色に輝かせて飛ぶ、埼玉県の蝶に指定されているミドリシジミも同様で、餌となるハンノキの葉は幼虫の成長に欠かせません。
関東最大級のハンノキ林を有する秋ヶ瀬公園は、ミドリシジミが観察できるスポットとして知られておりますが、公園利用者から「ここ数年ミドリシジミを見なくなった」という声をよくお聞きするようになりました。
そんな埼玉県の蝶として、地域に愛されてきたミドリシジミを保全するため、地域関係団体が連携し「ミドリシジミ復活のためのハンノキ再生プロジェクト」が始動しました。
プロジェクトではミドリシジミの個体数減少の要因を模索し、解決すべく試行錯誤を重ねていく順応的管理を行っていきます。
秋ヶ瀬公園で、再びたくさんのミドリシジミが羽ばたく日が来るように温かく見守っていただけますようお願いいたします。
ミドリシジミ保全の取り組み
ミドリシジミ復活へ向けた第一歩を記念し、令和5年12月にハンノキの植樹を行いました。
植樹するハンノキは秋ヶ瀬公園近隣の桜環境センターが繁殖したハンノキ5本をご提供いただくことで遺伝的な地域性を考慮しました。
これからは、下記以外にも様々な活動を行っていくことでミドリシジミのみではなく多くの生き物に優しい公園を目指していきます。
・ハンノキ再生エリアの除草等の定期的な植生管理
・秋ヶ瀬公園のハンノキの育苗
・除草した雑草や枯れ葉を使用した園内循環型堆肥づくり
・ミドリシジミや植生の調査
・観察会等による環境教育・普及啓発活動 など
地域の宝を守るため、活動の輪は広がっています
本活動は埼玉森林インストラクター会様、浦和自然観察会様と連携し活動がスタートしました。
現在ではさいたま市桜環境センター様、さいたま市様にもご協力いただくまでにミドリシジミ保全の活動の輪が広がりました。
秋ヶ瀬公園では今後も活動の輪を広げていきたいと考えております。
教育機関や環境保全の活動を行いたい企業様や団体様で活動に興味のある方がございましたら、ぜひともご連絡をお待ちしております。