秋ヶ瀬公園の荒川の調節池機能のご紹介
秋ヶ瀬公園は荒川氾濫防止を目的とした調節池機能を有した河川沿いの公園です
秋ヶ瀬公園の調節池機能のご紹介
秋ヶ瀬公園の区域は荒川の堤外地であり、下流域での荒川の氾濫を防止するための調節池機能を有しています。（秋ヶ瀬公園と人造湖「彩湖」を含めた一帯が荒川 第一調節池です）そのため、荒川の河川の水位が上昇した場合は、園内が冠水することが予想されます。これは荒川の氾濫を防止するための「機能」としての冠水になりますので、公園を利用される皆様にはぜひ、ご理解いただきたい大切な公園機能です。また冠水予想に伴い、秋ヶ瀬公園の所定の施設・工作物の撤去等の対応を行うこととなっています。このため、雨天後の復旧にお時間をいただく場合がございますので、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
＜過去の園内冠水のようす＞
調節池機能を有するゆえの豊かな自然環境
秋ヶ瀬公園の河川との関わりにおける調節池機能についての防災面にフォーカスしましたが、当公園内の豊かな自然環境を語るうえでも、河川とのかかわりは大変重要な要素となっています。特に秋ヶ瀬公園内にはハンノキ林が群生する関東でも貴重なスポットとなっています。埼玉県の蝶「ミドリシジミ」の幼虫は、このハンノキの葉を好んで食するため、ミドリシジミが見られる場所としても知られています。ただ、2019年の台風19号で園内が冠水し、グラウンドやバーベキュー場にヘドロが堆積するような大きな被害があるなど、昨今の自然環境の変化に伴い、園内の植生にも大きなダメージがあり、ミドリシジミの観察数も減少傾向です。そこで令和5年度から地元のボランティア団体や秋ヶ瀬公園管理事務所で「ハンノキ林再生プロジェクト」を発足し、ハンノキ林の再生に取り組んでいます。植物、野鳥、昆虫など、多様な生物に親しむことができる公園であり続けるため、一歩一歩、着実に活動を進めていきたいと考えています。
