希少植物を未来へ 秋ヶ瀬フローラプロジェクト

荒川流域にかつて見られた希少植物を、未来へつなぐために。
荒川流域の植物と、その生育環境を未来へ
秋ヶ瀬公園には、河川や湿地、草地、林など、荒川流域ならではの多様な自然環境が残されています。
こうした環境にはさまざまな植物が生育していますが、河川環境や土地利用の変化、外来植物の侵入などにより、かつて荒川流域で見られた植物のなかには、その姿を見る機会が少なくなっているものもあります。
秋ヶ瀬公園では、こうした地域の植物とその生育環境を未来へつないでいくため、うらわ自然観察会の皆さまと協働し、「秋ヶ瀬フローラプロジェクト」に取り組んでいます。

希少植物を守り、育てる
本プロジェクトでは、サクラソウなどの県内希少野生動植物種を含む希少植物について、生育状況を確認しながら、保護・増殖に取り組んでいます。
単に植物を増やすことだけを目的とするのではなく、それぞれの植物が本来生育してきた環境にも目を向け、地域性に配慮しながら保全活動を進めています。
また、希少植物だけでなく、その周辺に生育する在来植物にも目を向け、荒川流域らしい植物とその生育環境を未来へつないでいくことを目指しています。

植物が育つ環境を守る
希少植物を未来へつないでいくためには、その植物だけでなく、植物が生育できる環境そのものを守ることが大切です。
生育地では、植物の生育状況を確認しながら定期的な除草を行うほか、在来植物の生育を妨げる外来植物の抜き取りなど、それぞれの環境に応じた管理を行っています。
植物を守る。育てる。そして、その植物が生きていける環境を守る。
こうした活動を継続することで、希少植物だけでなく、地域に本来生育するさまざまな植物が共存できる環境を未来へつないでいきます。

主な活動内容
・希少植物の保護・増殖
・県内希少野生動植物種の保護増殖
・生育地の除草などの植生管理
・外来植物の抜き取り
・植物や植生の調査・記録
・生物多様性に関する環境教育・普及啓発活動 など
植物を守ることから、生物多様性の保全へ
植物は、昆虫をはじめとするさまざまな生きものの食べものやすみかとなり、地域の生態系を支えています。
そのため、地域に本来生育する植物とその環境を守ることは、植物だけでなく、そこに関わるさまざまな生きものを守ることにもつながります。
秋ヶ瀬フローラプロジェクトでは、希少植物の保全をひとつの入口として、荒川流域に由来する在来の動植物が暮らす環境を守り、秋ヶ瀬公園の生物多様性を未来へつないでいくことを目指しています。

地域のみなさんとともに
本プロジェクトは、地域の自然環境について長年調査・観察を続けているうらわ自然観察会の皆さまと協働で実施しています。
植物の生育状況を観察し、その変化を記録しながら、必要な管理について一緒に考え、活動を続けています。
植物を守る。
その環境を守る。
変化を観察し、記録する。
そして、その記録を次の活動につなげる。
地域のみなさんとこうした取組を積み重ねながら、荒川流域の豊かな自然と生物多様性を次の世代へつないでいきます。
