公益財団法人 埼玉県公園緑地協会さいたまの公園

第29回埼玉県都市公園写真コンクール 結果発表

受賞作品

知事賞 『花遊び』 さきたま古墳公園(行田市) 馬場 歩

知事賞

【講評】公園らしい緑を背景にジャンプする瞬間をうまくとらえています。高さを表現するにはカメラ位置は低いほうが良いのですが、背景に遠くの風景が見えてきますから、この高さがベスト。手を伸ばした子どもと躍動感あるジャンプに、この写真の良さが込められています。

理事長賞 『いないいない』 加須はなさき公園(加須市) 齊藤 未紗希

理事長賞

【講評】イチョウ並木は色鮮やかで秋の訪れを楽しむにはぴったり。一面に広がる葉っぱは、少しさみしくもありますが、子どもたちにとっては季節を感じる遊び道具にもなります。柔らかな光から感じるやさしさや立体感も功を奏しました。

特選 『虹色に輝く秩父雲海』 秩父ミューズパーク(秩父市) 星野 翔

特選

【講評】一瞬、目を疑いましたが、まさかの秩父ハープ橋。サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを彷彿とさせるスケール感と、雲海に釘付けになりました。気象条件などを綿密に調べて撮影ポイントに向かわれたことでしょう。身近な絶景に驚きです。

特選 『風は秋色』 国営武蔵丘陵森林公園(滑川町) 関口 晃

特選

【講評】魚眼レンズは広範囲が撮れるため、扱いの難しいレンズですが、良い素材が画面いっぱい。これほどの好条件がそろうのは、まれ。色とりどりなだけでも、公園の楽しさが伝わってきます。伸びた人影が立体感のアクセントにもなりました。

特選 『ヤエザクラ、春風の中で』 加須はなさき公園(加須市) 小林 尋哉

特選

【講評】春らしいお天気で、八重桜の並木を颯爽と走るのはさぞかし気持ち良いことでしょう。ちょうど中央を通るタイミングで、シャッターチャンスもバッチリ。写真から細かい表情まで見えませんが、きっとみんな笑顔でしょう。

ユーモア賞 『甘くないバナナチョコ』 大宮公園(さいたま市) 堤 元気

ユーモア

【講評】バナナチョコと男性の表情がほぼ同じで、見た瞬間、思わず吹き出してしまいました。特に口と目は、うり二つ。バナナチョコが先なのか、それとも似せて作られたものなのか…。楽しい休日の様子が、この一枚の写真から伝わってきます。

ユーモア賞 『親分ペンギン?』 こども動物自然公園(東松山市) 鹿島 信二

ユーモア

【講評】作者は面白そうだからと、背くらべに並べたのだと思いますが、無表情な子どもと同じく無表情のペンギンを交互にみるとジワジワと面白さがこみ上げてきます。見かた次第では、カルガモ親子風にも感じられます。服の色と青で揃ったのも馴染んで良かったですね。

ファミリー賞 『雨の日の公園で』 埼玉県農林公園(深谷市) 神杉 明

ファミリー

【講評】親子の間でよく見かけるしぐさですが、写真であまり見た記憶がありません。ほんの一瞬なので、シャッターチャンスを捉えるだけでも難しいからでしょう。ママも大きな笑顔で、見ているこちらまで幸せな気分にひたれます。

ファミリー賞 『ママと公園』 まつぶし緑の丘公園(松伏町) 野口 昌代

ファミリー

【講評】映画かドラマのワンシーンでも見ているような光景です。お母さんの口元は少し見えますが、表情の決め手になる目がふたりとも見えないので、どれほどうれしそうな顔で遊んでいるのか、想像が膨らみます。雲の位置や光にも恵まれましたね。

アニマル賞 『コンニチワ(ケロケロ)』 内牧黒沼公園(春日部市) 石井 守彦

アニマル

【講評】俺様の場所だ、と言いたげにも見えるカエルです。ボケと葉っぱの重なりやウェーブが絶妙でカエルがよく引き立ちました。画面上のサイズでは小さな存在ですが、それ以上にとても大きく感じられます。雨が待ち遠しそうにも見られます。

アニマル賞 『晴れのちキリン』 こども動物自然公園(東松山市) 赤坂 大樹

アニマル

【講評】シンプルなバックに、伸びたクビ。カメラとキリンの位置関係から、青空と雲が一面に広がりました。逆光気味でキリンはシルエットになりましたが、つぶらな瞳とまつげが見えているのが心憎いです。快晴のもと、キリンも気持ちよさそうです。

イベント賞 『キレッキレのダンス!』 さいたま水上公園(上尾市) 須田 哲充

イベント

【講評】躍動感あふれる一枚です。ぴったり息合ったダンサーの動きと旗のなびきかたも同調しています。写真だけでもこれほどの迫力がありますから、大音量の曲の流れる会場も盛り上がりがすごいのでしょう。いちど、足を運んでみたくなります。

イベント賞 『灯す』 彩の森入間公園(入間市) 小林 真佐雄

イベント

【講評】焼けた空が水面に写るだけでも美しい風景ですが、ウェーブを描くように並んだ灯籠も加わり、目を奪われてしまいます。静かな空気と子どもたちが一生懸命描いた絵から、気持ちの伝わる素敵なイベントです。

ユース賞(U22)『曼珠沙華の日光浴』 巾着田曼珠沙華公園(日高市) 鈴木 恭平

ユース

【講評】真っ赤な彼岸花の群生は魅力的ですが、それを引き立てるように眩しいくらいの太陽の日差しも入り、赤の濃淡がより美しく映えて、立体感が増しています。不思議な形の幹も加わり、自然の生命力が感じられます。

ユース賞(U22) 『足跡』 まつぶし緑の丘公園(松伏町) 小室 芽衣

ユース

【講評】重みのあるタイトルですが、写真はライトな仕上がり。画面を対角にまたぐ足跡と妹さんの足もとのみを強調した構図から力を感じます。左側の川に特別な意味がなければ、もう少しカットすると、さらに足もとを強調できるように思います。

入選作品

入選 『昼下がり』 国営武蔵丘陵森林公園(滑川町) 関矢 昭子 

入選

【講評】望遠レンズを使い風景を部分的に切り取ったところに、二人のご婦人が良いアクセントになりました。色鮮やかな光景のなか、腕を大きく広げて、楽しそうな話題で盛り上がっているように見えますが、どんな話なのかとても気になります。

入選 『青春(あおはる)』 国営武蔵丘陵森林公園(滑川町) 井上 弘喜

入選

【講評】春の訪れとともに咲くネモフィラはさわやかで、見るだけでもウキウキしてきます。カメラ位置を低く構えることで、青インクをこぼしたようなボケが前後に生まれて、中央の花たちが引き立ちっています。

入選 『初冬の日暮れに』 狭山稲荷山公園(狭山市) 石山 敬

入選

【講評】二人の表情としぐさ、そして秋らしい光が決め手になりました。極端な逆光ですが、その光を利用して、温かみとやさしい雰囲気が醸し出されています。フカフカの落ち葉の上で座るのは、気持ちよさそうです。

入選 『大きな向日葵みーつけた』 市民の森(さいたま市) 斉藤 綾子

入選

【講評】ひまわりがなにで作られているのか気になるところですが、浴衣と帽子も加わり、ひと夏の思い出を伝えるには素敵な素材が揃い、表情からも楽しさが伝わってきます。強い日差しを避けて、フラッシュで明るさを整えるテクニックも効果的でした。

入選 『円墳の舞い』 さきたま古墳公園(行田市) 船塚 和雄

入選

【講評】星空写真がブームで、風景と絡めたものをよく見かけるようになりました。カメラ性能も上がり、簡単に渦を巻くような星空を撮れるようになったもの人気のひとつ。もちろん、撮影者のセンスや技術も重要です。肉眼では見られない星空の様子が楽しめました。

審査員総評

総評

今回も多数のご応募ありがとうございました。毎年、楽しくすべての作品を拝見しています。公園はもっとも身近なお出かけスポット。四季折々の彩りと移ろい、さらにスポーツや動物とのふれあいも楽しめるバラエティ豊かな施設が、埼玉県内には豊富にあるのを知ったときには驚きました。選考された写真をご覧になると、その様子や季節感がよく感じられると思います。日々の生活に追われて過ごしていると、素晴らしい光景を目にしていても見落としがち。また、毎日顔を合わせている家族やペットも誕生、巣立ち、別れと長い年月で見れば変化していきます。ぜひカメラを手にして、まずは気づいたこと、変わったことを記録してみましょう。そのつぎは公園の様子、子どもの泣き顔など、なんでもない日常を撮り続けてみましょう。写真のおもしろさは、特別な日の事柄だけでなく、日常も時間とともに価値が高まるところにもあります。次回もお気に入りの一枚をお待ちしています。

審査員

写真家 桃井一至 氏
1968年京都府生まれ。1990年よりフリーランスカメラマン。現在は写真撮影をはじめカメラ関係書籍の執筆やWebレポートなどを多数行う。テレビやイベントへの出演も多く、NHK「趣味悠々・デジタル一眼レフ撮影術入門」、NHK「シーン別デジタルカメラ撮影術入門」では講師を務めた。撮影ジャンルは人物・海外風景など。日本写真家協会会員(JPS)、全日本写真連盟/関東本部委員

第29回埼玉県都市公園写真コンクール  概要

題材 

埼玉県内の都市公園の風景、諸行事や公園内で憩う人々など

応募期間 

令和元年7月1日(月曜)~令和元年11月30日(土曜)

応募点数 

832点 

応募者数 

256名

表彰式 

令和2年2月24日(月・祝)

入賞作品展(終了しました) 

2月24日(月・祝)~ 3月1日(日)   所沢航空発祥記念館
3月3日(火)        ~ 4月12日(日) 県民健康福祉村  ときめき元気館
4月14日(火)      ~ 5月17日(日) さいたま水族館
(注)さいたま水族館での作品展は、新型コロナウイルス感染防止対策により臨時休館となったため、中止となりました。
5月19日(火)       ~ 5月28日(木)埼玉県庁本庁舎から第2庁舎の渡り廊下

主催

主催 (公財)埼玉県公園緑地協会 
後援  埼玉県、埼玉県教育委員会、朝日新聞さいたま総局、全日本写真連盟
協賛  一般社団法人埼玉県造園業協会、埼玉県カメラ商組合、株式会社三和広告社、キリンビバレッジ株式会社

お問合せ先

〒330-0803 
さいたま市大宮区高鼻町4-130

埼玉県公園緑地協会経営企画部

電話:048-640-1593

FAX:048-640-1592

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