第27回埼玉県都市公園写真コンクール 結果発表
第27回埼玉県都市公園写真コンクール 受賞作品
知事賞 『シャボン玉であそぼ』 さきたま古墳公園(行田市) 長谷川 孝
【講評】子どもたちの大好きなシャボン玉。大きければ大きいほど、楽しさも倍増。夢中になっている様子が画面から伝わって来ます。シャッターを押すタイミングもよく、春らしさの伝わる背景も功を奏しました。
理事長賞 『ポートレートカンガルー』 こども動物自然公園(東松山市) 金田 知
【講評】動物園で思い通りに撮るのはなかなか難しいですが、人物ポートレートのようなカンガルーの姿に思わず笑ってしまいました。しかも、食事の合間とあって、口からこぼれた葉っぱがさらに笑いを誘います。
特選 『小春日和』 荒川彩湖公園(さいたま市) 忽那 博史
【講評】エサを狙って飛んできているのでしょうか。画面いっぱいに広がる鳥たちのダイナミックさと駆け寄る子どもの元気の良さが光ります。
特選 『おばあちゃんと一緒』 別所沼公園(さいたま市) 三瓶 翔悟
【講評】ふたりの微笑ましいようすに加えて、幹を利用したU字の構図、光、背景の緑と子どもの赤い服など、安定した技術を感じます。
特選 『木枯らしはママだった!』 彩の森入間公園(入間市) 西澤 優治
【講評】一見不思議に見える写真ですが、レンズ特性をうまく活用して、あたかも手のひらに子どもたちが乗せているような表現に脱帽。季節感のある木枯らしを盛り込んだのも良いアイデアです。
ユーモア賞 『花より気になるパパのメガネ』 大宮公園 (さいたま市) 齋藤 由美
【講評】目の中に入れても痛くないほどカワイイと言いますが、これは痛そう。無表情にメガネを引っぱる赤ちゃんとパパの表情の対比がおもしろいですね。
ユーモア賞 『ボールまてまて~~!』 熊谷スポーツ文化公園 (熊谷市) 水落 直子
【講評】真剣にボールを追う姿が可愛い!でも、そのままだとヘディングになりそうな…。緑と青空の下、ハイハイする未来のJリーガーに期待!
ファミリー賞 『ファミリーシンクロ♪』 さいたま水上公園 (上尾市) 馬場 歩
【講評】シンプルな背景の水面にお揃いの浮き輪が並びました。夏の日差しの下、楽しそうな声が聞こえてきそうです。構図も、まとまりよく撮れています。
ファミリー賞 『パパより大きくなった?』 所沢航空記念公園 (所沢市) 関口 美紀
【講評】子どもは高いところが大好き。パパの身長を超えるのか楽しみです。できることなら、毎年同じ場所で取り続けると成長の変化が見えて素敵な思い出になります。
アニマル賞 『もうひとりでだいじょうぶだよ!』 こども動物自然公園 (東松山市) 山本 佐智子
【講評】コメントによれば、数ヶ月の合間に母親から独り立ちしていたとのこと。しっかり木を掴まえている様子が見えると同時に、表情まで緊張気味に見えてくるのが不思議です。
アニマル賞 『ワンダーランド』 羽生水郷公園 (羽生市) 倉本 寛子
【講評】大きな顔に金魚もびっくりしたのでは。水槽のレンズ効果も手伝って、おもしろい効果で撮れました。金魚もちょうど良いタイミングで撮れています。
フォトジェニック賞 『コアラ』 こども動物自然公園 (東松山市) 田端 ちあき
【講評】木につかまり、耳までつけて、本物のコアラさながら。柔らかな光とボケを活かした構図で、本物にも負けない可愛らしさ全開です。
フォトジェニック賞 『大会の朝』 戸田公園 (戸田市) 荒川 京子
【講評】安定度抜群なシンメトリーな構図に、赤く染まる空や水面に目を引かれました。大会にかける漕艇選手の表情が想像されます。
U-20賞
【講評】絶好のタイミングに立ち会えました。道路を横断する姿に、思わず応援したくなります。朝日のフワッとした描写がスパイスになりました。
【講評】ヤギさんは笑っているのか、はたまた眠いのか、知るよしはありませんが、来場者サービスは忘れないようです。対角線状に顔を置いた構図はダイナミックで力があります。
【講評】水面に映り込む木々が、緑の豊かさを印象づけてくれますが、そこに波紋が入ることで、あたかも森に響く音色が聞こえてくるようです。作者は布に見立てて撮影したとコメントにありましたが、イメージを膨らませて実行するのが大切です。
入選
【講評】ぼんやりした魅力のある不思議な写真です。多重露光、水面の反射など、いろいろ想像できますが、撮影者のみ知るテクニック。淡い秋を堪能できました。
【講評】子どもたちがなにかを作ろうとしていますが、表情は見えません。しかし、それが逆にこちらの想像力を掻き立ててくれました。見ているこちらがワクワクしてきます。
【講評】狙って撮れるものでない被写体の代表格である雲。道の奥行き感もあって、誰が見ても心地よく、ポストカードにしたくなるような写真です。
【講評】タイトル通りに素敵なシルエットが見られます。空の染まる時間帯に歩く二人など、いろいろな要素が盛り込まれた完成度の高い一枚です。
【講評】逆光で光る銀杏の中を歩く親子。三人の影のかたちからも、仲睦まじい様子が伝わってきます。三人の影も、アクセントになりました。
【講評】タイトル通り、赤と緑の舞台で、あたかも二頭が踊っているようです。背景のボケ具合や適度な空間配置など、安定したテクニックで撮れています。
【講評】子どもの視線の先が狭くなる大胆な構図ですが、力強さを感じます。イヌタデの色どりとタイトルがgood!
【講評】緑と赤に二分割された画面に、いい具合に自転車が通りました。イメージを膨らませて待ち構えないと撮れませんから、作戦勝ちですね。
審査員総評
総評
受賞されたみなさんおめでとうございます。今回審査員を受けるにあたって、埼玉県内の都市公園の説明を伺ったのですが、動物公園、水上公園、運動公園、航空記念公園…など、なんとバラエティに富んだ公園なのだろう、と思いつつ、そこから生まれる作品を見られる日を心待ちにしていました。 審査では単に構図のうまさやピントなど技術的な部分だけでなく、人と公園の調和や、そこにくる家族、季節、ユーモアなどが盛り込まれて、見ている側がハッピーな気持ちになれる作品を選んでいます。しかし、なかには優れた内容でありながら、対象エリアでない作品も混じって、選外になった作品も多数ありました。次回の応募時には、必ずルールの書かれた応募詳細に目を通してお送り下さい。 これほど恵まれた環境にお住まいのみなさんですから、ぜひ日ごろからカメラを持ち歩き、身近な公園をスタジオに、季節や愛する家族の表情など、思い切り写真を楽しんでください。
審査員
審査員
写真家 桃井一至 氏
1968年京都府生まれ。1990年よりフリーランスカメラマン。現在は写真撮影をはじめカメラ関係書籍の執筆やWebレポートなどを多数行う。テレビやイベントへの出演も多く、NHK「趣味悠々・デジタル一眼レフ撮影術入門」、NHK「シーン別デジタルカメラ撮影術入門」では講師を務めた。撮影ジャンルは人物・海外風景など。日本写真家協会会員(JPS)、全日本写真連盟/関東本部委員
第27回埼玉県都市公園写真コンクール概要
題材
埼玉県内の都市公園の風景、諸行事や公園内で憩う人々など
応募期間
平成29年7月1日(土)~平成29年11月26日(日)
応募点数
1,105点
応募者数
376名
表彰式
平成30年2月24日(土) 所沢航空発祥記念館
入賞作品展
2月24日(土)~ 3月11日(日)所沢航空発祥記念館
3月13日(火)~ 4月8日(日) 県民健康福祉村 ときめき元気館
4月10日(火)~ 5月6日(日) さいたま水族館
5月8日(火) ~ 5月30日(水) 埼玉県庁 本庁舎から第2庁舎の渡り廊下
主催
主催 (公財)埼玉県公園緑地協会
後援 埼玉県、埼玉県教育委員会、朝日新聞さいたま総局、全日本写真連盟
協賛 一般社団法人埼玉県造園業協会、埼玉県カメラ商組合、株式会社三和広告社、キリンビバレッジバリューベンダー株式会社
協力 所沢航空発祥記念館
お問合せ先
〒330-0803
さいたま市大宮区高鼻町4-130
埼玉県公園緑地協会経営企画部
電話:048-640-1593
FAX:048-640-1592