カピバラ「チェリー」のカピバラ史~前編~
鈴木飼育係
2024年9月20日
2024年9月6日の夕方ごろ、カピバラのメス「チェリー」が亡くなりました。
2014年に生まれ、今年の6月に10歳を迎えました。
カピバラの寿命は5年~10年と言われており高齢個体でしたが、毎日しっかりと食欲もあり、
飼育係が作業しに行くと姿を追って、柵越しに餌を待っている姿が印象的でした。
今月は、そんなチェリーのカピバラ史を少し振り返ってみようと思います。
チェリーは、母親のコハルと父親のヤマトのもとに、3きょうだいとして生まれました。
きょうだいである他の2頭は、オスのピースとメスのラ・メールです。
(ピースは存命ですが、ラ・メールは2023年の11月に先に息を引き取りました。)
ですが、チェリーは約1年後の2015年に左目を負傷し、
それ以来9年間を他個体とは分離飼育とし、
カピバラ舎の中と隣の小さなパドックを使って過ごしていました。
ラ・メールが亡くなってからは、広い展示場にピースが1頭で暮らすことになったので、
2024年5月から2頭の同居に向けて練習を始めました。
基本的に同居は休園日の午後に30分ほど、飼育係の観察の元で行いました。
今年初めて2頭を直接会わせたときは、ピースがチェリーのことを追尾して展示場内を歩き回ったり、
マウントをしたりして過ごしました。その後のピースは、普段入ることのない舎内のにおいを嗅いで回り、
しばらくすると戻ってきてチェリーに対し少し攻撃姿勢を見せるようになったので、その時点でその日の練習は終了としました。
その後の同居練習については、後編として今月末にブログをアップしようと思いますので、お楽しみに!
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