展示場をリフォーム!第2弾
鈴木飼育係
2025年2月15日
昨年6月のブログで、ニホンアナグマ「あんみつ(メス)」の展示場リフォームのお話をしました。
気になる方は、下のリンクから飛んでみてくださいね!
今回は、もう1頭の二ホンアナグマ「いのすけ(オス)」の展示場リフォームについてお話ししようと思います。

旧展示場には長い巣箱・ハンモック・梯子・丸太などがあり、
立体的に動き回れるつくりになっていましたが、
経年劣化や展示レイアウトへのマンネリ化からか、
アナグマは餌を食べ終えると夕方まで巣箱の一番奥で寝て過ごしていました。
展示前を通る来園者の方々の「あれ?ここにはなにもいないね~」という会話をよく耳にしていたので、
アナグマが寝ていても姿が確認できる展示にできないかと思い、リフォームを検討しました。

まず、展示場内にあるレイアウトを一度すべて外に出し一掃したあと、
園路側の格子に面した巣箱と新しいハンモックを作り設置しました。
今回は梯子を使わずに、巣箱の上に登ればそこからハンモックに乗り移れるように配置してみました。
床面には水はけが良いようにバークチップを敷き、
その上には大量の落ち葉を敷きました。
最後にアナグマの動きを少しでも増やせるように、木材をいくつか戻して完成です!

アナグマを初めて新展示場に出すと、さっそく落ち葉を掘り起こしたり、
ハンモックの上に登ったり、隅々までチェックして回っていました。
完成した時はまだ夏だったので、しばらくは風通しの良いハンモックの上がお昼寝の定位置になり、
来園者がくつろぐアナグマを観察できるようになりました。
時には、ハンモックから降りるときに巣箱を経由するのではなく、
直接地面に飛び降りる姿も見られましたが、下にはモフモフの落ち葉が敷いてあるので安心です。

気温が下がってからは、落ち葉で体を囲うような寝床を毎日作って寝るようになりました。
寝床は、夕方の掃除のときにわざと崩して、次の日に新しいものを作る行動がとれるようにしています。
「寝る」以外の日課を作る飼育係なりの工夫です。
そしてもう一つ工夫しているのが、餌の設置場所です。
一か所にすべてまとめて置くのではなく、
ハンモックや巣箱の上、巣箱の中、落ち葉の中など様々な場所に餌を撒くことで、
探しながら餌を食べるという、野生本来の姿に近い行動をとれるようにもしています。
不定期でドングリをばら撒くこともあるので、
アナグマも毎日隅々まで探索してからお昼寝モードに入るようになりました。

他の動物にも同じような工夫をしていたり、
それぞれの動物に合わせてまた違った工夫を取り入れたりもしているので、
動物園を回るときは展示場にも着目して観察してみてくださいね♪