埼玉県こども動物自然公園の研究活動
動物園での「調査・研究」活動とは
何のための活動なの?
動物園には主に「教育・環境教育」、「レクリエーション」、「種の保存」、「調査・研究」の4つの役割があります。
「調査・研究」は主に、動物の知識を増やし、繁殖や保全、動物福祉に役立てるために行っています。動物のことをより知ることで、動物がより健康で豊かに暮らせる環境を提供したり、繁殖しやすい環境や施設にしたり、動物の生息域外保全に役立てたり、科学的なデータを元にこれらを実施することができます。そのため動物園では行動学、遺伝学、生態学、生理学などさまざまな分野の調査をおこなっています。また動物だけではなく、教育活動に活かすため来園者の意識や行動についての調査やプログラムの開発も行なうこともあります。
ここでは埼玉県こども動物自然公園でどのような調査・研究活動をおこなっているかご紹介します。
これまでの共同研究について(一部紹介)
2024年度
テーマ | 状況 |
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来園者がフンボルトペンギンの行動および空間利用に及ぼす影響 | 調査終了 |
2023年度
テーマ | 状況 |
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クオッカにおける空間利用に影響を及ぼす環境要因の検討 | 調査終了 |
初めての搾乳体験が牛の行動と生理学的指標に与える影響 | 調査終了 |
アマミトゲネズミの繁殖成功と雌雄の行動発現の関係 | 調査終了 |
キリンの頭回し行動の発現に関連する要因 | 調査終了 |
コンタクト方法およびイベント参加回数がテンジクネズミに及ぼす影響 | 調査終了 |
ホウシャガメのコミュニケーション方法および個体間の関係性について | 調査終了 |
飼育課マヌルネコに対する採食および物理的エンリッチメントが行動に及ぼす影響 | 調査終了 |
動物園におけるサシバエの吸血生態に及ぼす環境及び動物の影響 | 調査終了 |
2022年度
テーマ |
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獣舎転居がキリンの行動および糞中コルチコステロン濃度に与える影響 |
動物装着型データロガーを用いた飼育課フンボルトペンギンの行動分類の検討 |
予測可能な時刻での複数回給餌がマヌルネコの行動に及ぼす影響 |
レトロ型転移因子が起源となる縦列反復配列のゲノムへの影響 |
コアラの性格における遺伝的影響 |
動物園・水族館のSNSにはなぜ批判や誹謗・中傷がほぼ見られないのか |
動物園におけるサシバエの吸血生態に及ぼす動物の影響 |
国内飼育コアラの病理学的研究 |
2021年度
テーマ |
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マヌルネコにおける自動給餌器を用いた採食エンリッチメントの効果 |
嗅覚エンリッチメントが飼育下マヌルネコの行動及ぼす影響 |
波の有無による飼育下フンボルトペンギンのプール利用変化 |
飼育下アマミトゲネズミにおける日周活動性の季節変化 |
クオッカの腸内細菌叢解析 |
動物園動物の細胞培養に関する研究 |
お問合せ先
〒355-0065
東松山市岩殿554
こども動物自然公園管理事務所
電話:0493-35-1234
FAX:0493-35-0248