さいたま水族館 研究報告実績
水族館の4つの役割
水族館の大きな役割として、4つものが知られています。
・種の保存
・教育、環境教育
・調査、研究
・レクリエーション
本ページでは上記のうちさいたま水族館が関わり、報告・記録された「調査・研究」の実績を公開しています。
さいたま水族館が開館した1983年と現在とでは埼玉県内の自然環境は大きく変わり、生息している生き物たちの状況も日々変化しています。さいたま水族館では館内の飼育、繁殖に関する知見に加え、県内に生息する生き物たちの状況なども調べながら、多くの方へ情報発信をしていく水族館を目指し活動しています。
研究報告一覧(2026年)
- 掲載誌:『川の博物館 紀要』第26号
- 概 要:近年、生息地の減少が懸念されている両生類「ニホンアカガエル」。当館では、県内の研究者と連携し、埼玉県羽生市内において確認された本種の貴重な生息・確認記録と、それらを取り巻く地域の生息環境について報告しました。
2023 年から2025 年に埼玉県で採集・確認されたタガメ(外部リンク)
- 掲載誌:『埼玉県立自然の博物館研究報告』第20号
- 概 要:2023年から2025年にかけて当館へ寄せられたタガメの目撃・採集情報と、埼玉県内で活動する研究者の皆様の記録を取りまとめ、報告を行いました。 近年、埼玉県内において本種の記録が増加傾向にあります。本報告は、地域住民の皆様から寄せられた貴重な情報と専門家による調査成果を統合し、現在の埼玉県内におけるタガメの正確な生息状況を記録した重要な基礎資料となります。
元荒川天然記念物指定区間における 水生コウチュウ目,カメムシ目の記録と生息環境(外部リンク)
- 掲載誌:『伊豆沼・内沼研究報告』20巻
- 概 要:世界で唯一、埼玉県熊谷市を流れる元荒川にのみ生息している「ムサシトミヨ」。当館では、その貴重な生息地である元荒川の天然記念物指定区間内において、県内の研究者の皆様と協力して水生昆虫類調査を実施しました。 現地で確認された水生コウチュウ目およびカメムシ目の生息記録と、それらを取り巻く生息環境について報告しました。
研究報告一覧(2025年)
羽生水郷公園で確認された湿地性昆虫類(コウチュウ目・カメムシ目(外部リンク))
- 掲載誌:『川の博物館 紀要』第25号
- 概 要:当館が位置する羽生水郷公園内において県内の研究者の方々と協力し、湿地性昆虫類の調査を行いました。そして、現地で確認された水生・湿地性のコウチュウ目およびカメムシ目の生息記録について報告しました。 多様な水辺環境を有する羽生水郷公園は、多くの湿地性昆虫にとって貴重な生息地となっている可能性が示されました。本報告は、園内に息づく身近な昆虫相の現状を把握したものであり、今後の公園内の管理や環境保全、自然体験教育を進めるうえでの重要な基礎データとなります。
- 掲載誌:『埼玉県立自然の博物館研究報告』第19号
- 概 要:2024年に埼玉県加須市内において採集・確認された、国内希少野生動植物種および県絶滅危惧I類の大型水生昆虫「タガメ」の生息記録について埼玉県立自然の博物館の学芸員の方と協力し、報告しました。 近年、県内ではタガメの確認記録が継続的に得られています。本報告は、利根川流域に広がる水郷地域の豊かな生態系が、現在も本種の生息を支えていることを示す貴重な記録であり、広域的な保全ネットワークを検討するうえで欠かせない知見となります。自然分散、人為的移入の可能性を含め今後の本種の動向を把握するための貴重な情報となります。
研究報告一覧(2024年)
埼玉県内に生息する県絶滅危惧種クビボソコガシラミズムシの現状(外部リンク)
- 掲載誌:『ホシザキグリーン財団研究報告』第28号
- 概 要:埼玉県の絶滅危惧IA類(CR)に指定されている極めて希少な水生甲虫「クビボソコガシラミズムシ」について、埼玉県内における最新の生息状況と環境の現状を、県内の研究者の皆様と協力して調査・報告しました。 本種は湧水が流入するような極めて良好な水辺環境に依存しており、生息地の開発や環境悪化に伴い絶滅の危機に瀕しています。県内における生息状況を明らかにした本報告は、生息地保全を進めるための最重要の基礎資料となります。
研究報告一覧(2022年)
2022年に埼玉県東松山市で見つかったタガメについて(外部リンク)
- 掲載誌:埼玉昆虫談話会 会誌『寄せ蛾記』188号
- 概 要:2022年に埼玉県東松山市内において確認されたタガメの生息記録について、県内の研究者と協力し報告を行いました。 比企地域において、タガメが確認された貴重な事例です。本種の県内における記録を行うことは、自然分散や人為的移入の可能性を含め、県内の動向を把握する上で重要な情報となります。
