見分け方のポイントは・・・
なかよしコーナー(須賀飼育係♀)
2020年7月15日
すっきりしないお天気が続いていますね。雨降りの日は、どうしても気分が沈んでしまいがちですが、雨でもへっちゃらな動物がなかよしコーナーにいます。それはカワウソ!今回は私が担当しているコツメカワウソについて紹介します。
埼玉県こども動物自然公園には現在、コツメカワウソがオス4頭、メス4頭の合計8頭います。8頭はみんな1つの家族で、お父さんカワウソの「ビジュ」とお母さんカワウソの「ララ」、そしてその子供たち6頭です。オスとメスで群れを分けていて、午前と午後、交代で運動場に出ています。
お客様からは「どうやって顔を見分けているの?」とよく聞かれますが、飼育係はカワウソの顔で見分けています。今年5月の「世界カワウソの日」には、カワウソを見分けるポイントを紹介した動画をつくったので、ぜひそちらもご覧ください。
ここでは、比較的 見分けるのが簡単な2頭を紹介します!まず一番見分けるのが簡単なカワウソは、お母さんの「ララ」です。目が茶色く出ていて、右耳の耳介(人でいう耳たぶ)が顔にぴったりくっついているため、正面から見ると左耳しかないように見えます。そして、一緒にいる他のメス3頭の子供たちより動きがゆっくりでマイペースなところも特徴です。最初はララを探してみてくださいね。
そしてもう1頭、特徴的な顔をしているのが「ボンジリ」です。こちらはオスの群れにいます。ボンジリは、まぶたの上あたりの毛が少し薄い色になっています。また、カワウソの鼻の下には茶色い模様がありますが、ボンジリは他のカワウソよりも鼻の左下の茶色い部分が少ないのが特徴です。鼻の下、左の方から右にかけて、斜めに切れ込みが入っているように見えるんですが・・・わかりますか?
どれが、どのカワウソかが分かってくると、動きや仕草から性格の違いがわかってくるかもしれません。これから暑い時期にはなりますが、涼しげに水辺で泳ぐカワウソたちに会いに来てください。実際に見ても見分けがつかない!と思った方は、ぜひ近くの飼育係に聞いてみてくださいね。