埼玉県こども動物自然公園

長い梅雨に困ったこと・・・

シカとカモシカの谷(後藤飼育係♀)

2020年8月14日

 昨年に引き続きシカ・カモシカの担当をしています後藤です。今年もニホンカモシカのオスの赤ちゃんが生まれました。当園では4頭目の赤ちゃんで4頭とも同じ親ですが(父親クロベ・母親ナデシコ)赤ちゃんの顔つきがオスとメスで少しちがうなと感じたので写真で見比べてみました。

サツキ
2017年のサツキ(メス)現在は飯田市立動物園にいます
モモ
2018年うまれのモモ(メス)現在は茶臼山動物園にいます
ナグリ
2019年うまれのナグリ(オス)
メグル
2020年うまれのメグル(オス)

 個人的にはメスの方が目は大きく、顔が穏やかに見え、オスの方が凛としている顔をしている気がします。性格も11頭ちがうので関わっていくうちにたくさんのことに気づかされます。

 さて、今年は梅雨が長く、湿度が高い日々が続き色々大変でした。カモシカたちの部屋がなかなか乾かず、高温多湿になってしまいます。すると、細菌やウイルスが増殖しやすく、赤ちゃんが病気にかかりやすくなってしまうため、十分な注意が必要でした。他にもエサの干し草はカビが発生しやすく、毎日カビがないか確認をしていました。619日に生まれた赤ちゃんですが、その頃からずっと雨で体調を崩さないか気が気でなく、元気があるかよく観察していました。
 赤ちゃんは最初ミルクだけ飲むので、黄色いミルク便と呼ばれるフンをします。そして、10日ほどたつと、ミルク便から大人と同じ茶色く丸い粒々のフンへとかわっていきます。

ミルク便
黄色いミルク便
赤ちゃんのフンと大人のフン
赤ちゃんのフン(左)大人のフン(右)

 去年の赤ちゃんは1週間ほどで青草などを食べ始めましたが、今年の赤ちゃんは1週間たっても食べ始めるどころか、青草や乾草に興味すらもっていないようで、食べている姿を確認できずにいました。見ていないところで食べているかとも思いましたが、少し不安になったのでしっかり授乳しているか、フンはあるか、状態はよいか確認をしました。2週間過ぎたあたりから食べている姿を見ることができ安心しました。今ではお母さんと一緒にもりもり食べて、日々からだが大きくなっています。生まれてからずっとお母さんにべったりでしたが、最近は色々なものに興味をもち、お母さんから離れて行動するようになりました。しかし、他のものに気を取られてお母さんが遠くにいると、すぐ走ってそばにいく光景が見られてとても微笑ましいです。

 現在は4頭のカモシカがいるので顔や角の大きさなどいろいろ違いますので、ぜひ見比べてみて、よりカモシカたちに興味を持っていただけたら嬉しいです。

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