なかよしコーナーのマタニティマーク
なかよしコーナー（石坂飼育係♂）
2020年11月5日
皆さんは、なかよしコーナーで仔ヤギに出会ったことはありますか？
なかよしコーナーでは年に一度、仔ヤギが生まれています。そんな仔ヤギたちを生んでくれる母ヤギには出産直前まで運動をしてほしいため、毎日なかよしコーナーの運動場に出しています。ただ、運動場にいるだけだとずっと寝ていることもあるので、時々飼育係と一緒に園内を散歩しています。もしかすると園内のどこかで出会うこともあるかもしれません。
妊娠していると、お腹が大きくなったり、出産予定日が近くなってくると乳房が張ってきたりと目に見える体の変化が出てきます。しかし、妊娠初期の頃はあまり分からないため、妊娠した時には名札の横にマタニティマークを付けています。マタニティマークには赤ちゃんを運んできてくれると言われているコウノトリが描かれています。
（コウノトリはフラミンゴの横で見ることができます。）
ヤギの妊娠期間は約5ヶ月です。1頭や3頭で生まれてくることもありますが双子で生まれてくることが多いです。そのため、仔ヤギたちの名前は2頭の名前を繋げると1つの言葉になるものもあります。仔ヤギたちの名前を決めるのはヤギの担当者のため、毎年担当者の個性が出ています。
ちなみに、今年の4月に生まれた「カル」と「ミア」は「カルミア」という花が由来です。コロナ渦でも元気に生まれてきた2頭にはカルミアの花言葉の「大きな希望」がぴったりだと思い名付けました。
他にもなかよしコーナーにいるヤギたちの中には「セツ」と「ブン」で節分、「ナナ」と「ユウ」で七夕など双子で1つの言葉になるヤギたちがいます。しかし、オスヤギは大きくなると他の動物園などに引っ越すため当園にはいないヤギもいます。他にも1つの言葉にならない名前でも担当者が心を込めて名付けているので、もし名前の由来が気になる個体がいたら飼育係に聞いてみてください。
また、妊娠していない個体でも妊娠しているのか聞かれることがあります。ヤギはウシなどと同じ反芻獣なので胃袋を4つ持っています。そのため、妊娠していなくてもお腹が大きく見える個体もいます。なかよしコーナーでお腹の大きいヤギを見つけたら首輪にマタニティマークが付いているかそっと確認してみてください。
マタニティマークが付いているヤギを見つけたらそっと見守ってあげてくださいね。
