冬に大活躍!
なかよしコーナー(清水飼育係♀)
2020年11月26日
11月も終わりに近づき、寒さが強くなってきましたね。そろそろセーターやマフラーを着始めた頃ではないでしょうか?今回はそんなセーターの材料にもなっているヒツジの紹介です。
ヒツジは今から1万年も前、最も早く家畜化された動物のひとつと言われています。野生のヒツジ、ムフロンやアルガリが祖先といわれていて、これらが飼いならされ品種改良が進み、今では1000種類以上います。お肉やミルク、糞、そして毛など、私たち人間の生活にヒツジは沢山利用されています。その中でもやはりイメージが強いのはモコモコの毛のイメージでしょう。
動物園のヒツジたちは、毎年夏になる前の5月に毛刈りを行います。1度に1頭から採ることのできる毛の量は2キログラムから3キログラム、毛刈りした後はとっても身軽で涼しそうです。刈った後の毛は何に使われているかご存じですか?冒頭にも書いたように毛はニット製品やフェルト、に使われています。羊毛の表面は細かく縮れていてとても絡みやすく、繊維の間に空気を含ませているためとても暖かいのです。水もはじくことができ、湿気も放出することができます。そのような素晴らしい毛が私たちの洋服に使われているのです。
これからの季節に大活躍な羊毛製品、なかよしコーナーに来てヒツジを触ってみてはいかがでしょうか?