誰の展示場?
荒井飼育係
突然ですが、ポニー舎の中にあるこの横木。
ある動物の展示場なのですが、誰のものかわかりますか?
ここはメンフクロウの展示場です。
現在は鳥インフルエンザから鳥たちを守るために野鳥や不特定多数の人との接触を避ける為、展示をお休みしています。展示再開までもうしばらくお待ちください…。
では、なぜポニー舎でメンフクロウの展示をしているのでしょうか。
それはメンフクロウの狩り場に理由がありました。野生では草原や牧草地などの広い野外で、ネズミなどの小型哺乳類や昆虫、小鳥を探して捕食しています。その中でネズミなど、頻繁に現れる場所を発見し、簡単に狩りのできる場所にすみ着くようになりました。それが納屋や馬小屋のような場所です。このことから、メンフクロウは英語で「Barn Owl」、直訳すると「納屋のフクロウ」と呼ばれています。この展示は納屋にすみ着くメンフクロウを表現していたのです。
上の写真のようにメンフクロウがネズミに見つからないよう、建物に溶け込んでいる様子も表現しています。そのため、来園者の方にもなかなか気付いてもらえず「メンフクロウどこにいたのだろう…いなかったね…」とポニー舎を後にする方が…。もう少し見つかりやすい展示にしようか迷っていた矢先に、メンフクロウの展示は中止。しかし、中止してみると「あれ、ここにいたメンフクロウがいない」という声が!「ポニー舎の中のメンフクロウを探そう!」とポニー舎に入ってくる方も。なかなか気付いてもらえないと思っていたメンフクロウでしたが展示を中止して、来園者の方が見てくれていたと感じることができました。
現在メンフクロウはバックヤードで元気に過ごしています。
納屋や馬小屋にはいろいろな動物がみ着いています。そうした様子をポニー舎全体で表現していますので、隅々までお楽しみください。メンフクロウの新しい展示場も制作中ですので、展示を再開したら見つけに来てください。お待ちしています。