埼玉県こども動物自然公園

何度でも「はじめて」を感じられる場所

藤野職員

2021年4月5日

昨年の7月からデザイナーとして動物園スタッフに仲間入りした藤野です。
わたしはもともと芸術専攻の大学に通っていたため、この動物園に来るまで動物について学んだり考えたりしたことが全くありませんでした。

そんな動物園初心者のわたしでも、こども動物自然公園は懐かしさが感じられる場所でした。
それは、幼い頃に何度も家族と訪れた動物園だからです。 

藤野
生まれてはじめて動物を抱っこした時(右)

ウマに乗ったのもウシの乳を搾ったのも、ここの動物園がはじめてでした。

動物園に行かなくなって十数年の時が経ち、たまたま求人を見つけて再びこの動物園に戻ってきました。
初日に簡単なガイダンスを受けた後、閉園まで時間があったため、わたしは幼い頃の記憶だけで園内を歩き回りました。 

飽きるほど何度も訪れた道を歩いていると、懐かしさがどんどん込み上げてきて、久々にゆったりとした時間の流れを感じることができました。
幼い頃はとてつもなく大きく感じていた動物も、改めて見てみるととても小さくなっているように感じました。
幼い頃とは違って、動物紹介やパネル展示の字も理解して読めるようになっていました。
動物園の動物は、わたしが思っていた以上に絶滅のおそれがあるものが多く、そういった動物たちを保護したり繁殖させたりして、種を守ることも動物園の役割の一つであることをはじめて知りました。
また、コアラ舎にあるコアラの家系図を見て、幼い頃十数年前に見ていたコアラはもういなくなっており、目の前には子孫の新しいコアラが展示されていることに気づきました。

コアラの家系図
動物園にいたコアラたちの家系図

幼い頃は毎回同じルートで、同じ展示場所で、同じ動物を見ているとしか思っていなかったため、とてもハッとさせられた瞬間でした。
わたしたちが日々生活している時間と全く同じ時間を動物たちも過ごしているという当たり前のことを、大人になってはじめて気づきました。
そう考えると、展示場所や動物の種類が何十年変わっていなかったり、幼い頃に何度も訪れたりした動物園でも、次にまた訪れた時には新しい発見をしたり、新しい命が生まれたりして、前に訪れた時とは違う、はじめての動物園になっていくのではないでしょうか。

こども動物自然公園は、その名の通り子どものお客様が多い動物園です。
家族と訪れたり、小学校の遠足で訪れたり・・・・・・
しかし、大人になって再び訪れてみるとどこか懐かしさが漂う園内で、幼い頃とは違う新鮮な「はじめて」を感じられると思います。

皆さんが、何度でも「はじめて」を感じられる動物園はどこですか?

お問合せ先

〒355-0065 
東松山市岩殿554

こども動物自然公園管理事務所

電話:0493-35-1234

FAX:0493-35-0248

メールでのお問合せ(外部リンク)

お客様のご意見をお聞かせください

このページは気に入っていただけましたか?

ご意見・ご要望がございましたら、下記、「お問い合わせ」からお送りください。なお、回答にお時間をいただく場合がございますので、あらかじめご理解・ご了承願います。

ページの先頭へ