埼玉県こども動物自然公園

意外と知らないこと

大竹飼育係

2021年6月5日

6月になり、2021年に変わってから早くも半年が経ちました。当たり前のように毎日を過ごしていると意外と気づかないことが多々ありますよね。

今回は、私たちにとって身近になったために元々の生息地はどこ?と聞かれたら意外と答えられない「セキセイインコ」について紹介します。

セキセイインコ

セキセイインコは実はオーストラリア原産の鳥です。世界中でペットとして人気があり、日本でも多く飼育されています。来園者の「昔飼ってたんだよ」という会話をよく耳にする程身近になっています。今ではたくさんの品種が生み出されていますが、野生種は黄色と緑色の羽に背側に黒い縞模様があります。縞模様も個体によって様々です。

模様
背側の縞模様と正面の模様
模様の個体差
縞模様にも個体差が

また、現在展示しているセキセイインコは人の言葉は教えていませんが、小型のインコの中でも人の言葉を真似するのが得意といわれています。時々テレビなどで昔話を覚えているセキセイインコが紹介されていることもありますよね。

一方で、日本国内でペットとして飼われていた個体が逃げ出して野生化し、フンで周囲が汚れ衛生的に問題があったり、元々日本にいた種類ではないために日本国内の種の生態に悪影響を及ぼしたりといった問題があります。また、カラスなどの他の野鳥に襲われ命を落とす危険性もあります。このように人気がある裏側で、多く飼われているからこその問題が生まれていることも事実です。皆さんは知っていたでしょうか?

少し話はそれますが、「オウム(06)・インコ(15)」の語呂合わせから615日は「オウム・インコの日」とされています。もうすぐですね。

東園のアスレチック広場内では、他のオーストラリア原産の鳥やオウム・インコの仲間を展示しています。私自身担当してから改めて生息地や種類を知ることもありますが、オウムとインコの違いは何だろう?この鳥は元々はどこに住んでいるんだろう?などなど…

皆さんにも意外と知らないことはありませんか?
当たり前の中の気づきを意識してみると新しい発見につながるかもしれませんよ!

キンショウジョウインコの写真
キンショウジョウインコ

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