埼玉県こども動物自然公園

はじめてのポニーコーナー

田村飼育係

2021年7月24日

気温が高い日が続き、夏本番が近づいてきていますね。今年の春からポニーコーナーに異動して、もうすぐ4か月が経とうとしています。
おなじ動物園内でも担当する動物によってやることは色々あります。今回はポニーコーナーでの仕事を紹介します。 

皆さんは、飼育係と聞くとやはり“そうじ”のイメージが強いのではないでしょうか?
掃除はフンの状態やエサの残量などをみて動物の体調をチェックしながら行っています。そして、その時によってやり方も変わってきます。
こちらは休園日のキリン舎の様子です。

水洗いの様子
定期的に水洗い
床材を敷く様子
新しい床材を敷いていきます

通常は、フンなどの汚れた部分のみを取りますが、休園日は床材(乾燥した牧草)を全て取り、水洗いしてから新しい床材を敷きます。
ここで重要なのは水分を含ませること。新しい床材はもちろん水分を含んでいない為、そのまま敷くと床が滑りやすくなってしまいます。
キリンが舎内で滑ってしまったら大きなケガに繋がる可能性があるため、毎日の床材の状態も管理する必要があります。 

続いてはエサについてです。乾草や濃厚飼料が中心ですが、野生では主に木の葉を食べているキリンのため、自分たちで剪定した枝葉も与えています。園内には色々な種類の植物があり、カシの葉など動物が食べても害がないものを選んで剪定しています。

緑がたくさんある様子
園内には緑がたくさん



また、ものづくりも飼育係には欠かせません。ポニー舎内には作業スペースもあり工具もたくさんあります。
先輩飼育係に教わりながら、ものを作ったり、動物舎を修繕したり、毎日メンテナンスを行っています。

ケズメリクガメの小屋
老朽化したケズメリクガメの小屋
屋根を新しく張替えした様子
屋根を新しく張り替え
ポニー舎の作業場の様子
ポニー舎の作業場
メンテナンスの様子
高さ5mのキリン舎の扉もメンテナンス

そして、1日の終わりには必ず飼育日誌を記入しています。
飼育内容の変更や動物の体調の変化など、その日に何があったのかを記録して共有します。
また、個体の情報、繁殖や人工育雛のデータなども記録し今後の飼育に生かせるようにしています。

ウマの手入れの様子
ウマの手入れも毎日行います
記録の様子
記録も大切

今回紹介したのは、ほんの一部です。季節や天候などによってやることも変わってきます。
そして、動物達の様子をみて最優先事項を判断することが大切です。

動物に興味を持ってもらうことはもちろんですが、ぜひ飼育係のおしごとにも注目してみてください!

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〒355-0065 
東松山市岩殿554

こども動物自然公園管理事務所

電話:0493-35-1234

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