メンフクロウの羽根
荒井飼育係
2021年9月25日
秋が来たと思ったら夏に戻りましたね!まだまだ暑い日が続いています…。気を緩めず暑さ対策、水分補給を忘れずに動物園に来てくださいね。
皆さん、ポニー舎にいるメンフクロウをご存知でしょうか!
この時期は古い羽が抜けて新しい羽に生え変わる「換羽」が終わりを迎える時期です。今回の換羽で、抜けた羽をできる限り集めてみました!
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形や長さ、模様や質など…よくみるといろいろな羽がありますね。
羽の整頓をしている時に、羽っておもしろいな~と改めて思ったので、羽の紹介をしたいと思います。
まずはこちら!
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この2枚の羽は同じ個体から抜けた羽です。とても似ていますが少し違うところがあります。分かりますか?
それぞれの羽を拡大してみましょう!

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右の羽の茶色の部分がギザギザしているのが分かりますか?このギザギザはセレーションといいます。
ここから空気が抜けることで抵抗をなくし、静かに飛ぶことができます。
フクロウの仲間の特徴です。
ほとんどのフクロウは夜行性です。静まり返った夜の闇の中で狩りを行います。獲物に気づかれないように近づき、狩りを少しでも多く成功させるために「静かに飛ぶ」という武器を手に入れたといわれています。
この羽は両翼にあり、体から離れた一番外側の風切羽で確認することができます。
もう一つ!この写真をよく見てください。
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メンフクロウの方が羽の表面がふわふわしています。柔らかいことによって羽ばたくときに翼が擦れる音を軽減できるといわれています。これも静かに飛ぶために手に入れた特徴です。
同じ鳥類でも棲んでいる環境や狩りの仕方によって羽の形や質の特徴が変わります。
ぜひポニー舎のメンフクロウにも会いに来てください!
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