埼玉県こども動物自然公園

「いい歯の日」なので・・・

内野飼育係

2021年11月8日

118日、今日は「いい歯の日」です!
ということで今回は動物たちの歯、そして口や食べ方の違いを見ていきます! 

まずはこちら、どの動物の歯でしょう?

誰の歯でしょう
誰の歯でしょう

正解は左がウサギ、右がネズミの仲間モルモットです。同じに見えますよね。
ウサギはネズミ同様、一生伸び続ける前歯を持っていて、昔は「げっ歯目」、つまりネズミの仲間に分類されていました。
でも、現在は「ウサギ目」です。

その理由がこちら!

ウサギの歯

上の前歯の裏側に歯が2本!つまり、上の前歯は2本ではなく4本です。
この前後の前歯の間に下の前歯が入り込んで、硬いものも食べられるというわけです。
ちなみに、ウサギもネズミも見えませんが奥歯もちゃんとあります。

多くの小さなネズミ(いわゆる「ネズミ」と呼ばれる種類)や、プレーリードッグなどは草食性の強い雑食性で前歯だけ伸び、奥歯は伸びません。
しかし完全な草食性であるウサギやモルモット、デグーは奥歯も伸び続けます。そして小さなネズミの中でもハタネズミは奥歯も伸び、こちらも完全な草食性です。
この奥歯の違いは、食性の違いが影響しているようですね。

 続いてはこちら!ウマ(左)とウシ(右)です!

ウマの歯
ウシの歯

ウマは上下とも前歯がありますが、ウシは上の前歯がありません。代わりに歯肉が硬くなった歯床板というものがあり、下の前歯と歯床板で草を食いちぎります。これは反芻動物の特徴で、ヤギやヒツジ、キリンも同じです。

ちなみにウマとウシは食べ方も違っていて、ウマは上下の前歯で下草を食いちぎりますが、ウシは舌で下草を巻き取ってから食いちぎります。そのためウマの方がより短い草を食べることができます。木の葉が主食のキリンの場合はウシと似ていて、うねうねと舌を伸ばして葉を巻き取って食べています。

舌を使って食べていると舌が長いように思えますが、反芻動物は体の大きさに対して舌の長さはみんなほとんど同じです。キリンの場合は口の外に出て動かしている部分がとっても長いので、特に長く見えるようです。 

そして最後は同じく反芻動物のヤギ!

ヤギの歯

 もちろん上の前歯はありません。

ウシと違うのが上唇中央の割れ目です。上唇が左右に分かれているので器用に動かすことができ、むしゃむしゃと短い下草も食べられます。ヒツジも同じです。草原で暮らしていたウシの祖先と違い、家畜のヤギやヒツジの祖先は山岳地帯などの短い草がまばらに生えている場所で暮らしていたため、このような違いがあるのかもしれませんね。

このように動物の一部分に注目してみると、それぞれの違いや知らなかった特徴に気づけて面白いですよ!
みなさんも動物の歯や口の違い、よく観察して違いを発見してみて下さいね!

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