歯が抜けた!
寺師飼育係
2022年2月5日
早いもので今年も1か月が経ち2月に入りました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はすでに花粉が飛び始めているようで、鼻がムズムズしている今日この頃です。引き続き体調管理にも気をつけたいところですね。
今回はポニーコーナーから玄徳と楓についてお話します。
玄徳は1989年生まれの32歳、楓は1992年生まれの29歳 (2022年2月5日現在)です。ポニーの寿命は30歳ほど(人間だと80歳以上!)と言われているので、この2頭はもうおじいちゃんとおばあちゃんです。若い頃は乗馬で活躍していたので昔この2頭に乗った!という方もいるのではないでしょうか。現在は引退して、ゆっくりと過ごしています。
そんなある日。お昼にエサ入れを回収しようとしたとき、落ちている白いものが目に留まりました。玄徳の切歯(前歯)でした。折れたわけでもなく血もついていなかったので自然と抜けてしまったようです。当の玄徳はというと普段通りにエサを食べていました。
玄徳は主に臼歯(奥歯)、楓は主に切歯(前歯)が一部抜けてしまい、ありません(楓は常に舌が出ています)。そのせいか2頭ともよくエサをこぼしてしまいます。また歯だけでなく、飲み込む力が落ちてきているなど年齢的に色々なところが衰えてきているため、エサも工夫しています。
この2頭には朝昼夕にヘイキューブというマメ科の乾草をキューブ状に固めたものを与えています。そのままだと硬いので水またはお湯でふやかし、さらに塊がないように手でほぐします(ほぐすのが意外と時間がかかるのです…!)。水っぽいと誤嚥してしまう危険性が高いので水分が多すぎてもよくありません。どのくらい水を入れるかが難しかったりもします。
他にも乾草を食べやすい大きさに刻んだり、ニンジンをとてもとても薄く切ったりと食べやすくなるようにしています。食べ物以外にも、今の時期だと寒さ対策の馬着、赤外線ヒーターなど、彼らが過ごしやすいように気を付けています。
これらの工夫のおかげもあってか、玄徳と楓は今日も元気に過ごしています。これからも2頭がのんびり過ごしていけるようにできることは何でもしていきたいと思います!ぜひ玄徳と楓に会いに来てくださいね。