埼玉県こども動物自然公園

オシドリの雛の成長

芦澤飼育係

2022年8月12日

6月に乳牛コーナーのカンムリシロムク舎でオシドリの雛が孵化しました!
こども動物自然公園では約30年ぶりのオシドリの繁殖となります。

親は去年11月に狭山市立智光山公園こども動物園からやってきた若いペアです。
智光山公園でもずっと一緒にいた仲良しなペアですが、繁殖の経験はありませんでした。4月に交尾を何度か目撃し、さらに展示場に設置している2つの巣箱を確認している様子も見られました。野生のオシドリは木に開いた穴の中で産卵をします。巣箱の内見を終え、53日には天井近くの巣箱で1つ目を産卵しました。そこからほぼ毎日産卵し、合計は12卵となりました。メスは全ての卵を産み終えてから抱卵を始めます。抱卵日数は約30日。餌を食べる時とたまに水浴びをする時以外はほとんど外に出てくることはありません。

産卵場所に選んだ巣箱の写真
産卵場所に選んだ巣箱
巣箱の中の様子と産卵した卵
巣箱の中の様子

622日(抱卵32日目)のお昼頃、隣の展示場にいるシロクロゲリが騒いでいたので様子を見に行くと、5羽の雛が巣立ちを終え、親と一緒に池で泳いでいました。シロクロゲリも、隣の様子がいつもと違うことに気づいて鳴いていたようです。オシドリの雛は孵化して1日で巣穴から出てきます。孵化してすぐに歩くことは出来ますが、飛ぶことは出来ません。そのため巣穴から空へ飛び立つのではなく、地面に飛び降ります。(その時に怪我をしないよう、巣箱の下には落ち葉や細かく切った柔らかい乾草をたくさん敷いておきました。)残念ながら飛び降りる瞬間は見られなかったのですが、孵化した5羽が無事に着地をすることが出来ていたので安心しました。

左側に親と右側に雛がいます
巣箱から飛び降りた雛たち
巣立ったばかりの雛の様子
巣立ったばかりの雛

その後、雛たちはすくすく成長し、羽も生え変わりました。うまれた時は親の後をぴったりついて歩いていましたが、最近では5羽それぞれが自由に歩き回ることが多くなっています。

巣立って10日後の雛
チリトリに近づいてくるようになってきた
いろんなことに気になってきました

この記事が載るころには、親と見分けがつかなくなるくらいに成長しているかもしれませんが、雛たちのこれからの成長をぜひ見守ってください。

雛とお母さん(一番後ろがお母さん)
孵化して1か月半程の雛たち、一番後ろがお母さん

お問合せ先

〒355-0065 
東松山市岩殿554

こども動物自然公園管理事務所

電話:0493-35-1234

FAX:0493-35-0248

お客様のご意見をお聞かせください

このページは気に入っていただけましたか?

ご意見・ご要望がございましたら、下記、「お問い合わせ」からお送りください。なお、回答にお時間をいただく場合がございますので、あらかじめご理解・ご了承願います。

ページの先頭へ