納屋にも暮らすいきもの
中澤飼育係
2022年11月25日
色づいた葉っぱも散って風がより寒くなってきましたね。動物園の冬は寒いのでみなさんも暖かくしてお越しください!
私は、今年の1月からポニーコーナーを担当しています。
飼育係として働くことになり、小さい頃の夢であったこの職業につけてとても嬉しいです。ここから社会人として、飼育係として成長していけるよう、一生懸命頑張ります!
皆さん突然ですがポニーコーナーにハツカネズミとメンフクロウがいるのを知っていますか?
日中、ポニーたちが外に出ていると、ポニー舎は何もいないと思われがちですが、入ってすぐのところにハツカネズミとメンフクロウを展示しています。
「なんでここにいるんだろう?」と思う方もいると思います。
ネズミは納屋にあるエサ(穀物)をもとめてすみつき、メンフクロウは草原や低木地などに生息していますが、馬小屋や納屋にいるネズミをエサにするため屋根裏にすみつくこともあります。その環境をポニー舎で再現しています。
では、見どころを紹介したいと思います。
まずはハツカネズミです。 来園者の方に「ネズミ、気持ち悪い…」と言われてしまうことがあります…しかし!魅力いっぱいです。
見どころ1 前あし
ハツカネズミは前あしを器用につかってエサを食べたり、毛づくろいをしたりします。エサは持ちやすい大きさに切ってあげています。朝、エサをあげるので開園直後に 食べる姿を見ることができます。
また、前あしをよく見てみると肉球があるのが分かります。この肉球は壁などを登るときのすべり止めや、吸盤のような役割があります。肉球を活かして空中にあるトンネルもかけ回ることができます!とてもすばしっこいので瞬きチュウいです!
次はメンフクロウです。メンフクロウは猛禽類の仲間で、獲物を捕まえる鋭い爪や嘴が特徴です。メンフクロウは夜行性なので日中はじっとしていることが多いです。
見どころ2 眼、耳
メンフクロウの眼は丸々としています。この眼は、わずかな光があれば暗い場所でもその明かりで周囲を見ることができます。耳もとてもよく、音源の位置を立体的にとらえることができるように左右の耳の高さがちがいます。遠くにいる標的でも、物音だけで位置を正確に把握することで、獲物を確実に捕らえることができます。
メンフクロウが見て聴いている世界はどんな感じだろうと日々思っています…
最後になりますが、こんな魅力たっぷりのハツカネズミとメンフクロウを見逃してしまってはもったいないと思い紹介しました!ポニーコーナーに立ち寄った際は会いに来てください!
お問合せ先
〒355-0065
東松山市岩殿554
こども動物自然公園管理事務所
電話:0493-35-1234
FAX:0493-35-0248