レッサーパンダに刺激を…!
寺師飼育係
2022年12月30日
2022年も終わりに近づいていますね。皆さんはやり残したことはありませんか?私はまだまだやりたいことがたくさんあります!…ということで私が今取り組んでいる“レッサーパンダに刺激を与えようキャンペーン”について書きたいと思います。
なぜこのキャンペーンを始めたかというと、何か物を入れるなどの刺激を与えることで、展示場での行動に変化をつけたいと思ったからです。そしてこのキャンペーンが、レッサーパンダたちが生き生きと過ごすことに繋がればいいなと考え始めてみました。
では早速紹介していきます!
竹筒のフィーダー
- 竹筒に穴をあけ中にペレット(固形のエサ)を入れてみました。竹筒が転がると中のペレットが出てきます。
上手く転がしてペレットを食べていました。最初からいい調子だ!と思ったものの、興味をもって使ってくれたのはセイだけでした。他のレッサーパンダは竹筒をほとんど触れてくれませんでした。
竹にリンゴ
- 毎日主食として与えている竹にリンゴをいくつかつけて与えてみました。
いつも朝と夕方に竹を与えていますが、この時はお昼ごろにも竹を新しくしてその竹にリンゴをつけてみました。
どのレッサーパンダも良い反応をしてくれました。初めは少し警戒していましたがリンゴがついているとわかるとみんな必死に探していました。ハナビに関しては、私が展示場に入るとリンゴがもらえると思ってとびかかってくることも何度かありひやひやしたことも。リンゴをつけた竹を与えるのはランダムで行っていたので日によってはただの竹だったのですが…
落ち葉
今の季節といえば落ち葉!室内展示場としあわせの庭に落ち葉を入れてみました。
よくいる場所を中心に数か所に分けて置いたところ、落ち葉を避けるように動いていました。落ち葉があるところを避けたことで、いつもは滞在することの少ない場所にも行く頻度が増えたように思えました。リンゴを隠したこともあったので少し落ち葉の上に乗った形跡もありました。
(番外編)ハロウィンカボチャ
TwitterやFacebookにも載せたので見た方もいるのではないでしょうか。リュウは興味を示しつつもカボチャを警戒していました。
実はこの後、セイとリンにもカボチャを与えてみていました。セイは耳に見立てたリンゴだけ食べて終わり。リンは一度だけ近づき、その後は近づいてくれませんでした。
すべて予想していた反応ばかりではないですがレッサーパンダたちは様々な反応を見せてくれました。今後も新しいものを入れてみたりまた同じことをしてみたりとキャンペーンを続けていく予定です。また大学や研究機関と連携して行動調査などできたら…とも考えています。このキャンペーンを通して皆さんにレッサーパンダの色々な姿を見てもらえたら嬉しいです。
お問合せ先
〒355-0065
東松山市岩殿554
こども動物自然公園管理事務所
電話:0493-35-1234
FAX:0493-35-0248