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絶滅危惧種のコサンケイ

石坂飼育係

2023年3月27日

皆さんこんにちは。暖かい日が増えて春らしくなってきましたね。園内の桜も綺麗に咲き始めています。
突然ですが、皆さんはなかよしコーナーと聞くと、どんな動物を思い浮かべますか？

ウサギやテンジクネズミ、ヤギやヒツジなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。今回はなかよしコーナーにいる鳥類「コサンケイ」をご紹介します！

コサンケイはベトナムの北部に生息しているキジ科の鳥です。なかよしコーナーでは、ヤギ放飼場内にある獣舎で展示されています。臆病な性格で巣箱の中に隠れてしまっていることもあるので、実際の姿を見れなかった…という方もいるかもしれません。現在飼育しているコサンケイはオスで、オスはメスよりも鮮やかな綺麗な羽の色をしています。

ベトナム戦争の影響で生息地の熱帯雨林が減少し、一時は野生化で見かけられなくなり、絶滅したと言われていましたが1997年に姿が確認され絶滅していなかったことが発覚しました。しかし今でも絶滅の危機にさらされており、コサンケイの種別ラベルには絶滅の恐れがあることを示す当園オリジナルの「レッサーパンダマーク」が付いています。

この種別ラベルを意識しながら動物を観察するとレッサーパンダマークが付いている動物が意外と多いんだなと思ってもらえると思います。動物園では身近に見ることができる動物も、野生下では数を減らし絶滅の危機に瀕している動物が多くいます。多くの動物を絶滅の危機に追い込んでしまう原因のほとんどは人間の活動です。動物園という存在を、野生の動物の為に何ができるのか…ということを考えるきっかけにしてもらえると嬉しく思います。