ヒツジの赤ちゃんの成長記録
宮本飼育係
2023年4月15日
こんにちは。暖かい日差しが心地よい季節ですね。花壇の花々が生き生きと咲き、木々も新芽が芽吹き生命力に溢れ、とてもきれいです。ここ埼玉県こども動物自然公園は森に囲まれている為、季節の移り変わりを身近に感じる事が出来ます。
春は多くの生き物にとって、出産シーズンとなります。私はなかよしコーナーで、昨年の8月からヒツジの担当をしているのですが、嬉しい事に、3月2日にヒツジの赤ちゃん(メス)がうまれました!その成長の様子を皆様にお伝えしたいと思います。
うまれた赤ちゃんは、ナズナ(父)とスズ(母)のこどもです。うまれて間もなく立ち上がり、お母さんのお乳を吸います。初乳を飲む事により病気に対する抵抗性を得るので、とても重要です。赤ちゃんがしっかり鳴いているか、自力で立てるか、お母さんヒツジのお乳が問題なく出て飲めているかなどを確認します。
赤ちゃんヒツジはまだ被毛が短く寒さに弱いので、床材をたっぷりと敷き、保温器具を設置し、お母さんヒツジと一緒に親子部屋で飼育します。毎日体重を量り、順調に成長しているか確認して記録をつけます。幸いな事に、赤ちゃんヒツジはすくすくと成長してくれました。お母さんの真似をして草を食む姿も徐々に見られるようになりました。
そして放飼場デビュー!ある程度体が大きくなったところで、スタッフが見守る中、少しずつ他のヒツジ達と馴らしていきます。最初のうちは戸惑い、お母さんのスズにくっついて歩いていました。他のヒツジに軽く小突かれたりもしていましたが、馴染むのにそれ程時間はかかりませんでした。ヒツジは集団性の動物で、なかよしコーナーでは小屋から放飼場までの行き帰りを集団で走って移動します。小さい赤ちゃんヒツジが、一生懸命に走ってついて行こうとする姿は応援したくなります。
うまれてすぐの頃は、よたよたして転んだりする姿にハラハラしていましたが、1ヶ月以上経ち、放飼場でお気に入りの場所を見つけて堂々と寝ている姿を見かけると、たくましく成長しているなと感じます。とは言え、今はまだ体も小さく、お母さんのお乳を飲んでいます。毛がモコモコのヒツジになるのはまだ少し先ですね。
なかよしコーナーではヒツジの他にヤギの赤ちゃんもうまれています。可愛い赤ちゃん達に会いに、是非遊びに来て下さい。
(動物の体調や天候によって展示出来ない場合があります。)
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