ウシたちの暑さ対策
2023年7月31日
梅雨が明けて、暑い夏がやってきましたね。毎日「今日は暑いね~」と口にしていますが、まだまだ夏はこれから!ということで、今回は、乳牛コーナーでの暑さ対策について紹介したいと思います。
動物たちの中でも、暑さに強い動物、寒さに強い動物といますが、乳牛は寒さには強く暑さには弱いです。それもそのはず、ウシの体温は平熱で38~39℃と高めなのです。毎年ウシたちが夏を乗り切れるように、放飼場のミストを使ったり、水のシャワーで体を冷やしたり、牛舎内ではそれぞれのウシの前に扇風機を設置しフル稼働させたり・・・。
そして今年は、新たな暑さ対策を始めました!
1つ目は、牛舎内でのミストの設置です。舎内でミストをつけたら、床が濡れたり、逆に湿度が高くなってしまうのでは?と思ってしまいますが、そんなことはありません。今回設置したのは、ドライフォグと言って、水の粒が通常よりも小さく、体が濡れにくく、気化熱で涼しくするものです。
写真だと見えにくいのですが、上からミストが出ているのがうっすら見えます。
どんな感じなのだろうと、実際にウシの部屋に入ってみましたが、今まで温風だった扇風機の風が、少し涼しくなっているのがわかりました。ウシたちも過ごしやすくなったはずです。
そしてこのドライフォグ、実は昨年度の3月にサポーター基金で設置したものなのです。今年の夏はドライフォグに活躍してもらいたいと思います!募金していただいた皆様、ありがとうございました。
2つ目は、人間でもつけていることが多い、ネッククーラーです。私自身、仕事中にネッククーラーをつけていて、少しひんやりしていいなあ、と思ったので、ウシにもと思い、ウシ用のものを今回購入してみました。
ウシたちにつけてみた反応は・・・正直わからない。ということで、実際に自分でつけてみました。仔牛用のものを首に巻くと丁度よく、猛暑の日の日中につけましたが、数時間使っても冷たさがあり、気持ちよく感じました。人間用で使っても良いかもしれません(笑)
きっとウシたちも同じように少しは気持ちよく感じてくれていると思います。
このように、今年はドライフォグとネッククーラーの力も借りて、ウシたちには夏を乗り切ってもらおうと思います。そして、暑い夏も頑張って牛乳を出してくれているウシたちに、感謝の気持ちを持って、私も牛乳を飲んで夏を乗り切りたいです。
内野飼育係より
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