毎日のあいさつ
2023年12月15日
12月になり、日中はぽかぽか陽気ですが夜は冷え込みが強くなりましたね。そしてもうすぐ1年が終わりを迎えようとしていて時間の早さにびっくりです。今年からなかよしコーナーに異動になり、インコ類の担当となりました。担当して1年経っていませんが、この半年間観察して面白いなと思ったことをご紹介します。
様々な鳥類を担当している中で今回はコンゴウインコたちに注目してみました。
現在、コーナー内ではヒワコンゴウインコ、ミドリコンゴウインコ、ルリコンゴウインコを飼育しています。様々な色の羽をもっているのが特徴で羽の色によって名前がつけられています。
皆さんはインコと聞いて思い浮かぶことといえば、人の言葉を真似するのが上手な印象が強いでしょうか?上手な理由はインコたちの分厚い舌や鳴管(めいかん)と呼ばれる鳴くための器官が発達しているからといわれています。この真似するのが上手という点で、少し驚いたことがありました。展示しているヒワコンゴウインコたちだけでなく、バックヤードにて飼育しているヒワコンゴウインコのほぼ全ての個体が「おはよう」と上手に真似して鳴くことができるのです。
毎日多くの来園者に挨拶されていなくても、これまでの飼育係の声掛けはもちろん、毎朝のエサの時間と声掛けのタイミングが同じな為、「おはよう」と鳴く行動のあとにエサがもらえると自然と結びついて覚えて鳴くようになったのだと思います。また、近くのインコ同士でコミュニケーションをとる過程で「おはよう」と覚えた個体の鳴き声を他の個体が聞いて真似した可能性もあると思います。
中には「おはよう」以外の言葉を真似して鳴けるインコたちもいます。ミドリコンゴウインコのパセリは当園にやってくる前に覚えた「ばいばい」を片方の趾をあげて上手に鳴いてくれます。
ルリコンゴウインコのラズはトレーニングをしていて自分の名前以外の言葉も覚えていて上手に鳴くこともできます。全ての個体が毎朝必ず真似して鳴くわけではなく、気まぐれなのも少し鳴き方や声の高さも違うのも個性があって面白いのです。私が夕方に「おやすみ」と声掛けするのですが、全てのインコたちではないものの近い鳴き方をしたかな?ということがあるのでいつか覚えて上手に鳴いてくれたら嬉しいと思っています。
ぜひ皆さんにもインコたちに会いに来てほしいのですが、現在は県内での高病原性鳥インフルエンザ発生をうけて、多くのインコ類の展示を中止しています。展示していても鳥たちとの距離を保っての観察もご協力お願いします。感染状況によりますが、来年の春頃には落ち着いて展示再開もできれば皆さんにも見てもらえるかと思います。
展示が再開されたらおはよう!と元気に挨拶しにきてくださいね!
大竹飼育係より
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東松山市岩殿554
こども動物自然公園管理事務所
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