埼玉県こども動物自然公園

カピバラ温泉のその後

2024年5月16日

みなさんこんにちは!最近では25℃を超える夏日もあり、園内の緑も豊かになってきました。

私は1月からカピバラ・ワラビー広場を担当している佐藤です。
寒さ厳しい11月から3月末まで温かいお湯をためる「カピバラ温泉」は大人気で、カピバラがあたたまる可愛らしい姿に癒された方も多いのではないでしょうか。さて今回は、ここ最近の暑いくらいの日にカピバラ達はどうしているのか?をお話しします。

まずお湯をためていたお風呂ですが、4月からは「水風呂」になりました。(気温や天候により寒い日にはお湯をためました)
春の天気の良い日にはまだ水が冷たかった為、あまり入らずひなたぼっこをしていることが多く、排泄の時くらいしか入らない日が続きました。

カピバラは野生下では川のほとりや湿地帯に生息しています。ジャガーなどの天敵から身を守るため、なるべくにおいを残さないよう水中で排泄をします。動物園では天敵はいませんが、習性で水中でも多く糞をしていました。

そして4月末GW前から放飼場の池に水を張りました。お風呂よりも広く深さもあります。池に水を張ってからカピバラを放飼場に入れてドキドキしながら見守っていると・・・「バッシャーン!」とメスのヘチマが勢いよく飛び込んでくれました。その後は気持ち良さそうにスィーと泳いでいたり、またフンをしたり・・・広い池でカピバラ本来の泳ぐ姿を見ることができました。

池に入るカピバラ
広い池は2頭でもゆったり
もぐるカピバラ
深さもあるので潜ることも

池の他にカピバラ達が好きな場所がもう1つ!カピバラ・ワラビー広場入ってすぐ右手に水たまりのような場所があるのをご存じでしょうか?
ここはカピバラが泥浴びをする場所になっています!

泥浴びの効果は冷却効果や寄生虫対策、皮膚の保護など言われていますが、とにかく気持ち良さそうに体を泥にこすりつけている姿は冬の温泉と同じくらい好きなのかな・・・と感じました。泥浴びをした後は薄いベージュ色の毛が濃い茶色になり、フワッとした毛が濡れてボリュームダウンし、別の個体になったかのように変化します。

泥場に入るカピバラ
暑い日は朝から泥場に
ゴロゴロ
背中もゴロゴロ

カピバラは暑い南アメリカに生息し、野生下では自分で涼しい場所に移動したり、涼しい時間に行動したりできますが、動物園ではどうしても限られた行動しかできなくなります。埼玉の暑い夏を少しでも涼しく快適に過ごせるよう、池の清掃や泥場の整備などがんばりたいと思います。

これから暑い日が多くなってくるとカピバラ達の水に入る回数も増え、泳いでいる姿など見ていただける機会が多くなるのではないかと思います。冬のカピバラ温泉とはまた違った魅力のカピバラ・ワラビー広場にぜひ!お立ち寄りください!!

佐藤飼育係より

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東松山市岩殿554

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