埼玉県こども動物自然公園

ニホンカモシカの暑さ対策

2024年8月27日

猛暑が続いていますが皆さんどうお過ごしでしょうか。今回はメスのニホンカモシカ、ナデシコのお話です。

ナデシコは20075月に長瀞町で保護され、現在は動物園でこどものメグルと暮らしていています。
ナデシコは暑さが苦手なようで、高齢ということもあり、特に配慮をしています。朝、放飼場が暑いことが分かっていて、出た後も始めは日よけや屋根の下にいます。どんどん暑くなっていくにつれて、それだけでは耐えられなくなり飲み水の皿に肢を入れたりお皿をひっくり返している様子が見られました。ナデシコは水をかけられるのは苦手ですが、自分から水に浸かるのは平気なようです。そこで、今は放飼場に大きな水桶を用意して水を張っています。早速使ってくれているようで、ナデシコの毛が濡れている日があります。

ナデシコ
日よけ下で休むナデシコ
待ちきれないナデシコ
水桶準備中に待ちきれないナデシコ

他の対策として、パドック全体に向けて水道ホースを使い霧状に打ち水をすることで地面の温度を下げたり、午前にエサとして与える枝葉の種類や量を増やしたりすることで夏バテ対策をしています。このように、日によって動物の様子や気温・湿度を見て対策を継続しています。

これからも暑さがしばらく続きます。動物達には日よけや水場、餌をうまく活用して暑さ対策を、飼育係は小まめに水分補給をして熱中症対策を行います。皆様も急な熱中症にお気をつけて夏ならではの風景・動物が見られる当園の様子、そしてナデシコにも注目してみて下さい。ご来園お待ちしております。

小坂飼育係より

肢をつけるナデシコ
水桶に肢をつけるナデシコ

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東松山市岩殿554

こども動物自然公園管理事務所

電話:0493-35-1234

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