クチノシマウシのアオイ
2024年9月27日
ふかふかの毛に、まるまるした体。
牛舎に立ち寄ったことのある方なら、ほかのウシたちと様子の違うこのウシが気になるはず。
クチノシマウシのアオイは来園の3月で20才になるおばあちゃんウシです。どれくらい高齢かというと、ウシの寿命は20才くらい、と言えばわかるでしょうか。マイペースでちょっと頑固なアオイは、園内の飼育係からも大人気!そんなアオイの知られざる魅力?を紹介します。
アオイはブラッシングが大好き!そのため、私たち飼育係がブラシを持っているのが見えると、すぐに寄ってきます。もっと言うと、熊手でも体を掻いてもらえるので、掃除をしても寄ってきます。もっともっと言うと、何も持っていなくても、手で頭を掻いてもらえるので寄ってきます。
つまり、飼育係が来るといつでも期待をしています。
とはいえ、私たちもずっと体を掻いてあげることはできません。その為、飼育係がいない時は、隣の放飼場の若いウシに体を舐めてもらったり、柵にお尻をこすりつけたり、最近では、放飼場の細い枝に体をこすりつけるのがお気に入りです。
そんなアオイにも嫌いなものがあります。シャワーです。
好きなウシも多いのですが、アオイはいつでも嫌いです。それでも、たまに体を洗うのですが、この時の嫌がり方が独特です。暴れたりせず、じっとしたまま、「モー、モー、モー…」と、一定のリズムで終始鳴き続けます。
この感じ、何かに似てる…。
マナーモード!?
乳牛コーナーではアオイのマナーモードと呼んでいます。ちなみにこのマナーモード、削蹄の時にも発動します。
最後に、アオイのこだわり?も紹介します。
ウシたちの部屋にはそれぞれ鉱塩という、塩分やミネラルが含まれたものを置いています。最初は四角い形をしており、舐めていくとへこんでいくのですが、アオイの鉱塩のへこみ方は芸術的です。
それがこちら!
偶然ではありません!毎回こうなります。ちなみに最後は中央で割れて2つになります。
牛舎に来たら、アオイの鉱塩にも注目してみてください。
今回はアオイの紹介ばかりで、クチノシマウシについて触れませんでしたが、貴重な日本在来牛2品種の内の1品種です。アオイを見て興味を持った方は、ぜひクチノシマウシについて調べてみてください!
内野飼育係より
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