飼育係とある動物との攻防戦
2024年10月28日
皆さん、こんにちは!
暑い日があったり寒い日があったりと気温の変化が激しく温度調節が難しい日が続いていますね。体調はいかがでしょうか?
私は昨年に引き続き東園のカピバラ・ワラビー広場を主に担当しています。
今回は昨年の今頃の時期の午後4時頃から始まっていた飼育係とある動物との攻防戦についてお話しします!
ある動物というのは・・・ベネットアカクビワラビーです。
現在、埼玉県こども動物自然公園にはオスのチビスケ、ター、メスのペコ、マル、ラムネ、ソーダに今年うまれたオスのカヌレ、プク、メスのサンの3頭が加わり、計9頭がいます。
開園前に夜間入っていた獣舎からメスはワラビーの放飼場に、オスは1頭のみカピバラの放飼場に出します。(現在オスとメスは繁殖管理のため一緒にしていません。)
朝はすんなり出てくれ、放飼後は朝から日中にかけてエサを探して食べたり、木陰で休んだりと自由に過ごしています。
夕方、獣舎に帰る時間が近づくとともに扉の前に待機しているワラビーもいれば遠くにいるワラビーもいます。
午後4時過ぎ頃、先にメスのワラビーたちを収容します。我先に獣舎に戻ってくるワラビーがいるのに対してなかなか帰ってこないワラビーもいます。帰ってこないワラビーは迎えにいきます。ここから飼育係とワラビーの戦いが始まります。
獣舎の方に向かってワラビーを誘導してすぐに獣舎に入ってくれることもあるのですが、なかなか入ってくれないこともしばしば…
ある時は華麗なステップで飼育係のディフェンスをかいくぐり獣舎に入るのを拒否…
またある時は開いている扉の前まで行くものの入ってくれません。私には見えない壁がワラビーには見えているみたいです…
メスを獣舎に帰すことができたら、次はオスの番です。オスのチビスケは獣舎に一直線で戻ってくれます。他のワラビーもこうだといいなと心の中で思ってしまいます。
日々ワラビーに合わせて負担なくすんなり獣舎に入ってもらえる方法を模索していますが、現在は午後3時半過ぎ辺りから獣舎の扉の前をウロウロとしていて扉を開けると我先にと獣舎に戻ってくるようになりました!
ワラビーは音に敏感で、大きな音や声に驚いたり追いかけられたりすると遠くに行ってしまいます。カピバラ・ワラビー広場に来た際は広場内のルールを守って観察してください。今後、午後4時過ぎに飼育係とベネットアカクビワラビーの攻防戦を見かけることがあるかもしれません。その時は優しく静かに見守ってくださると幸いです。
山﨑飼育係より
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