ポニーの楓
2024年12月11日
今回は、ポニーの楓のおはなしです。
楓は1992年4月8日うまれ。1999年に来園し、今年で32歳のメスのポニーです。
ポニーコーナーでは現在10頭のウマを飼育しており、楓は最年長です。目は見えにくい状態ではありますが、耳はよく聞こえていて、名前を呼ぶと耳を傾けて反応してくれます。食欲旺盛で、他のウマが横取りしようとすると、怒っている姿も時々みられます。今回は、高齢馬である楓の飼育管理についてお話していきます。
まずはエサについてです。
一般的にウマは干し草を主食としていますが、楓は年齢とともに歯が抜け落ち、干し草を食べることが難しくなってきています。
そこで「ヘイキューブ」と呼ばれるエサを与えています。ヘイキューブとは主にアルファルファを圧縮成型したもので、タンパク質などが豊富に含まれています。その他にもビタミンやカルシウムなどのサプリメントもヘイキューブに混ぜています。そのままでは硬くて食べることができないので、お湯でふやかしてから与えています。また、すぐにふやけるように、機械を使ってヘイキューブを細かく砕く作業も行っています。
夏は、熱中症対策として水で身体を冷やしたり、気温があがる時間帯は、馬房に収容するなどの対策を行っています。冬は寒さ対策として、馬着(ウマ専用の服)を着せています。基本的には夜間のみですが、日中の気温によって着ている場合もあります。また、馬房にはヒーターをつけるなどの対策を行っています。
他にも、虫が多い日には、ハッカ油やウマ用の虫よけを塗ることもあります。
最後は運動についてです。普段は横になって休んでいることが多いので、引き運動も毎日行っています。乗馬コースを飼育係と一緒に歩いている様子を見たことがある方もいると思います。人間と一緒で、適度な運動はウマにとっても大切なことです。
今回は楓の飼育管理について一部、紹介しました。高齢馬のため他のウマ以上にケアが必要です。今後も、楓の様子をみながら適切な飼育ができるように努めていきたいと思います。ポニーコーナーにきた際には、ぜひ楓に会いに来てくださいね。
田村飼育係より
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