飼育係のオーストラリア旅行記part1
2023年10月22日
みなさんこんにちは季節は秋になり、日中は暖かいのに朝夕は肌寒いという日々が続き、服装選びに悩んでいる今日この頃です。
実は先日オーストラリアへ行ってきたので、その旅の一部をシリーズにしてご紹介したいと思います。
今回私が向かった先はオーストラリア南西部にある都市パースです。
皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?
パースはシドニー、メルボルン、ブリスベンに次ぐオーストラリア第4の都市で、西オーストラリア州の州都です。
ではなぜ今回、旅の目的地をパースにしたかというと、私が現在担当している動物の多くが西オーストラリア州に生息しているためです。
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今回の旅はこのようなスケジュールで行ってきました。
1日目:日本出発
2日目:オーストラリア・パース着→ロッドネスト島へ
3日目:ロッドネスト島
4日目:西オーストラリア州立水族館
5日目:ヘイリッソン・アイランド・カンガルー自然保護区、ピナクルズ
6日目:パース動物園
7日目:キングス・パーク、カバシャムワイルドライフパーク
8日目:帰国
現在日本からパースまでの直行便はありません。
マレーシアのクアラルンプール国際空港やシンガポールのチャンギ国際空港、オーストラリアの他都市の空港を乗り継いでいきます。
乗り継ぎ時間などにもよりますが、14~19時間くらいかかります。
今回はクアラルンプールで乗り継いでパースへ行きました。
パース空港へ到着したのは深夜2時ごろ、明るくなるまで待って、現地ガイドと合流予定のパースの中心部まで向かいました。空港を出ると日本では聞きなれない鳥の鳴き声がそこかしこから聞こえ、さっそく海外に来たのだと感じさせられました。

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初日の目的地ロッドネスト島へはオーストラリア本土からフェリーで行くことができます。
ロッドネスト島行きのフェリーが出ている場所は3か所あり、パース市内のフェリー発着場、そしてフリーマントル、ヒラリーズという二つの港町です。
今回はヒラリーズからフェリーに乗り、ロッドネスト島に向かいました。
ロッドネスト島はオーストラリア本土から19kmの場所にあるインド洋に浮かぶ島で、ヒラリーズからは40分ほどで到着します。フェリーの料金は90豪ドル(日本円で8500円くらい)でフェリーの料金に入島料(20豪ドル/日本円1900円)も含まれています。
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ロッドネスト島に向かう途中の海域ではクジラの仲間が多く生息しているそうで、行き帰り両方のフェリーでゴンドウクジラを見ることもできました。

ロッドネスト島に到着するとフェリーを降りてすぐの場所に大きなモニュメントがありました。


このモニュメントはロッドネスト島付近で見られるクジラなどの生き物をモチーフに作られたそうで、モニュメントの裏側には何やら文字が書いてあり、ロッドネスト島の歴史が記されていました。
ロットネスト島は昔、西オーストラリア本土と陸続きになっていたそうで約7000年前に海面上昇によって島になりました。
元々はオーストラリア先住民族アボリジニ人のヌガー族の土地でした。
実はロッドネスト島という名前は1696年にこの地を訪れたオランダ人の冒険家がつけた名前で、それ以前はワジャマップと呼ばれていました。
ワジャマップとは水と魂が交わる場所という意味だそうです。
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今回はここまで!
次回は早くも今回の旅の一番の目的あの動物のお話です。part2はこちらから
野口飼育係より
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